2009,12,03, Thursday
「七化けお千代色くづし」(1979年・S54・7月24日OA)
尾張に到着したお千代(大谷直子)は、松屋(金田龍之介)から女主人として番頭・彦七(北町嘉朗)ら奉公人たちに紹介された。彼女の気がかりは、引き込み役の男の面相を知らないことだったが、“若奥様を追って必死にたどり着いた”という触れ込みで治平(近藤準)が店に担ぎ込まれてきた際に付き添っていた男こそ、今回の引き込み・山猫の三次(左とん平)だった。 “最後のおつとめ”である松屋襲撃の下準備を着々と進めながら、古き良き盗賊道についてまったりと語り合う吉五郎(財津一郎)と雲霧仁左衛門(天知茂)。だがその一方で面が割れて待機を余儀なくされている因果小僧六之助(江藤潤)は、引き込みの大役を犬猿の仲の三次に奪われたと思い込んでクサっていた。お前にしか出来ぬ仕事が必ずあるから、とお頭に諭されたにも関わらず、役に立てない欲求不満が高じて賭場へ出向いた彼は、尾張で病床についた高瀬(三浦洋一)のために金策に奔走中のお京(宮下順子)に発見されてしまう。 報告を受けた高瀬は江戸に支援を要請するため、尾張藩に頼みこんで継飛脚(=公用の速達便)を使わせてもらうのだが、書状は謎の虚無僧(=お頭)がまんまと飛脚たちを川へ放り込んでゲット、秘密裏にもみ消された。ところがお京の伝書鳩がことのほか頑張ったおかげで、“雲霧・尾張に現る”情報は安部式部(田村高広)の知るところとなった。 アジトに迫る火盗の面々。松屋の金蔵の入り口らしきものを見つけたお千代たち。襲撃の日は近い――。 *またお前か六之助。 *お頭は殺生無し(ぼっちゃーんと落とされた人がおぼれ死んでない限り)。
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2009,11,27, Friday
「ああ無情!運命峠」(1979年・S54・7月17日OA)
名古屋へ向かう松屋(金田龍之介)とお千代(大谷直子)に付かず離れず同行している雲霧一党が島田宿に差し掛かると、因果小僧六之助(江藤潤)の人相書きが出回っていた。おまけに折りからの雨で川止めとなり、雲霧仁左衛門(天知茂)は、旅籠に泊まらぬよう仲間たちに通達する(自分が誰よりも怪しげな虚無僧スタイルだったからかどうかは不明)。そんな中、“雲霧”を名乗る強盗が宿場に現れたという噂を耳にして眉間を険しくしたお頭は、ワシにも血が騒ぐときがある、と自ら率先してニセ者探索に動き出した。 一方、雨で熱を出したおみつ(池上季実子)は寺子屋の先生・沢田喜兵衛(安井昌二)に介抱されて彼の家にいたのだが、怪しげな賊が沢田を付け狙い始めた。どうやら彼は、賊のひとりの兄の仇らしい。旅芸人を名乗るおみつから“道中世話になった梵論師(ぼろんじ)さん”だと紹介されて沢田の危機を救ったお頭は、その賊こそが雲霧を騙る偽者たちだと知るや否や、4人をばっさり斬って捨てる。 雨は止んだ。ところが、ニセ雲霧を切ったのは誰なのかが不審だと言い出した役人のせいで川止めは解除されない。その上、六之助が隠れていた家の母子はかつて火盗改めの高瀬俵太郎(三浦洋一)の父に世話になったことがあるという因果な事実が判明、六之助を発見した息子は江戸へ馬をかっとばし、高瀬を呼び寄せようとしていた。 密かに舟を用意し、脱出を図ろうとする雲霧一党。だが、おみつに死んだ娘の面影をみた沢田は彼女に留まってほしいと懇願、妻を凌辱された彼の不幸な身の上にシンパシーを抱いたらしい梵論師さん(=お頭)は、ここで沢田殿と一緒に暮らすが良かろう、とおみつに命じる。おみつに相談されたお千代が松屋の目を盗んで「ワタシだってあの娘を育ててきたんです!」と談判にくるが、おみつの本当の幸せを想うお頭の決断は覆らない。 しかし出発の朝、舟の隠し場所には既におみつがいた。お頭の言いつけに背いてでも一緒に行きたい、そう訴える彼女に、親の心、子知らずだなと言いながらも涙目になるお頭。かくして雲霧一党は、からくも逃げてきた六之助も合流して、名古屋へと向かうのだった。 *エリちゃんやっぱり社長さんが忘れられないのね!(ってそれは「野望」)なオリジナル展開の第3話。「普化僧というものは、何人の前でも天蓋をとらず、たとえ親兄弟に行きあおうとも挨拶せず、俗にある時は名を名乗らず…」とか言いつつ露出が多かったお頭、松屋さんともじっくり顔見せ完了。“繋ぎ”の際の読唇術めいた会話法が盗賊っぽかった。しかし正直、六之助をなんとかしたほうがいいと思いますお頭。 *「合計13回の放送で、人を殺すのは4回、それもよくよくのことでしかたなくです」(殺陣師・安川勝人さん:番組徹底ガイドより)とのことだが、今回のアレですでに殺生が2回。ペース速いですお頭。 *はじめて次回予告が。「お千代づくし」(=お千代さんの見どころいっぱい)なのかと思っていたら「お千代色くづし」だったのか…。
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2009,11,20, Friday
「牢に火を放て!」(1979年・S54・7月10日OA)
公家の若後家に身をやつして佐原屋(=雲霧アジトのひとつ)を出る七化けのお千代(大谷直子)。江戸に来ている尾張名古屋の呉服問屋・松屋善兵衛(金田龍之介)を籠絡することが彼女の今回の務めである。松屋襲撃を最後に仲間を引退させ、いつかは京都でひっそりと暮らしたい、わしの死に水をとってくれるのはお前だと思っている――愛しのお頭・雲霧仁左衛門(天知茂)の言葉を噛みしめ任務達成を誓うお千代だったが、彼女と六之助(江藤潤)の舟を追う者がいた。火盗改めの密偵・鹿伏の留次郎(市村昌治)だ。 片腕かつ労咳病みの駒寺の利吉(武田洋和)が偶然六之助を目撃、かつて雲霧一党にいた留次郎にネタを売ったのだ。留次郎を見つけた六之助は「お頭の恩を忘れやがって!」と怒り心頭、殺しはご法度だと分かっていながら匕首でぶっすりやってしまう。事件を聞いた小頭・吉五郎(財津一郎)は急ぎ仲間を分散させ、(500万かかったらしいセットの)佐原屋を炎上させた。 責任を感じた六之助は、他に自分たちの正体を知っているものがいないか探ろうと単身で火盗改めに乗り込まんとするが、先回りしていたお頭に「命は粗末にするな」と諭される。お頭は火盗改め側の情報を知るための格好の人物を既にチョイスしていたのだ。その人物とは、やり手の山田藤兵衛(高松英郎)と比べて安部式部(田村高広)の覚えがめでたくない上、借金苦の飯屋の女と良い仲になっている与力の岡田甚之助(穂積隆信)。おみつ(池上季実子)&熊五郎(谷隼人)に法外の大金を手渡され少しは抵抗した岡田だが、俺を選ぶとは雲霧はさすがだと半ば自棄のように笑い、利吉の名前を明かす。 ところが利吉は実家で労咳に倒れ、息を引き取っていた。先に居場所を突き止めた火盗改め側は、利吉と老母の身代わりを立て、雲霧一味の到着を待つ。現れたのは小頭、治平(近藤準)と六之助。小頭は常人離れしたパワーで治平を連れて逃げ切ったが、六之助は捕えられ、火盗改めの執拗な拷問に晒された。 六は死んだ者として精霊流しを始める小頭、なんで助けに行ってやらないんだよ!と息巻く女たちを他所に、じっと火盗改め方の見取り図を見つめるお頭。やがて彼は、役宅へ戻る途中の岡田の前に黒頭巾(鞍馬天狗風)で姿を見せる。「牢屋台所に油を流し火を放つ。時刻は八ツ半きっかりだ」もう後戻りは出来ぬ――有無を言わせぬ口調と無造作に置かれた小判に、岡田は従うしか無かった。 そして深夜にあがる火の手。焦る山田たちの元へ、隣家の旗本・上村左京(字は当て字:もちろんお頭)と名乗る火消し装束の侍と家来たちが駆け付けた。手伝いと称して牢屋を破壊し、六之助を助け出した後、“左京”は安部式部へ「火の元にはくれぐれもご用心」と伝言を残し、天知キャラ五指に入る高笑いを放つのだった。 (その後、松屋と共に名古屋入りするお千代、その後をそれぞれの扮装でついてゆく雲霧一党と虚無僧姿のお頭でおしまい) *“五指に入る”としたが、高笑いする天っちゃんキャラは数えると文字どおり片手で足りそうだ。明智センセイと、氏家@「野望」と、新さん@「闇を斬れ」と…あと、別格だが深沢兄@『勝利者の復讐』とか? *「雲霧仁左衛門の顔をみたものは、誰もいなかった…」(OPより)ということなのに、山田さんや岡田さんはじめみんなに顔バレバレだったお頭、この先大丈夫なのか。 *本筋とは関係ないところで怖いくらい熱演だった利吉の老母。演ずる津路清子さんというと『地獄』で天っちゃんの首を(死んでも)締めてたあの母ちゃん。なんだか納得だ。
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2009,11,19, Thursday
『鉄砲犬』(1965年・S40)
博多の賭場で知り合ったヤクザ風の男・小平一夫(山下洵一郎)に頼まれて、大阪にいる彼の母親に30万入り封筒を渡すことになった鴨井大介(田宮二郎)。大衆酒場でアル中の早川(小沢昭一)が虐められているのを目撃するが、その場をかっこよく収めたしょぼくれ刑事(木村:天知茂)と旧交を温めている間に、大事なハンドメイドの拳銃入りボストンバッグをチンピラに奪われてしまった。 懐に入れていて無事だった預かり物を一夫の母・きぬ(北林谷栄)と妹・照子(姿美千子)に手渡した帰り、チンピラたちが難癖をつけてきたのをシェーのポーズで退散させた鴨井だが、彼らは照子の職場にも姿を見せた。一夫に詐欺の片棒を担がせ、博多で消しにかかった彼らのボス・塚本(安部徹)が、一夫が舞い戻って全てを暴露することを恐れているらしい。しょぼくれの話では、その詐欺の犠牲者が先のアル中・早川だという。名の知れた競輪選手だった早川は、自分を陥れた男(=一夫)を執拗に探していた。 塚本は早川の口も塞ごうと、ヒットマン・魚方(守田学)に命じて襲わせる。偶然通りがかった鴨井の助けで早川は一命をとりとめるが、体内から取り出した弾を鴨井に見せたしょぼくれは渋い顔。「鴨井、お前の匂いがするんやけどな」 魚方が使った銃と弾は、盗まれた鴨井のものだったのだ。おまけに大阪へ戻ってきた一夫も、鴨井の銃を持った魚方に撃たれ死亡、その時間にツルちゃん(坂本スミ子)とトルコ風呂にいた鴨井のアリバイは、ツルちゃんごとかき消されてしまった。 しょぼくれの追及を逃れた鴨井は、病院を抜け出した早川と共にツルちゃんを救い出し、塚本たちのアジトへ向かう。照子を人質に取られてピンチになるも、しょぼくれ達が駆け付ける中で颯爽と“峰打ち”で塚本を海へ沈めた鴨井。「しょぼくれ、俺が撃ち損ねたらどないするつもりやってんや!」奪い返した自前の銃を使ったことを思わず自慢してしまった彼だが「撃った? お前がか? あいつ(=塚本)ひとりで落ちたんと違うんか」としょぼくれはすっとぼけてナイスフォロー、おとがめなしと相成った。 *犬シリーズ第4作目。後ろにも目がある隙のなさを冒頭から見せてくれるしょぼくれ刑事、アル中のおっさんを心配してやったり(標準語で)、照子の一人歩きを心配してやったり(再び標準語で)するかたわら、鴨井にはあくまでおとぼけキャラで迫るというか、自分からじゃれていくような雰囲気が味わい深い(今回は身体検査とやらで2度ほど物理的に迫ってもいた)。…ところで鴨井に弾を見せるシーンで部下に「部長!」と呼ばれていたが、エライさんなんだなあ(って、部長って何の部長なのだろう。特捜部か?←違う)
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2009,11,16, Monday
事件記者(フジ)(1966年・S41・10月4日〜翌3月28日OA:全24回)
放映リストはこちら (1966.8.16 読売新聞より引用) 天知茂、松村達雄も参加*新たにレギュラー入りしたにも関わらず、ラテ欄では先頭に名前があることがほとんどな天っちゃんの役名は江藤記者。生放送で緊張を強いられるためか、家での口数がさらに少なくなった、との奥様の話をどこかで読んだが、どんな気合いの入った記者ぶりだったのか、新聞記事だけでは分からないのが残念だ。 (2010.4.10追記)1966年8月15日朝日新聞夕刊より引用 10月から再出発 二つの事件記者
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2009,11,15, Sunday
土性っ骨(どしょうっぽね)(1966年・S41・9月6日〜12月27日OA:全17回)
放映リスト(新聞のあらすじ付き)はこちら *花登筐原作「すててこ大将」(おそらく後年「あかんたれ」とされた作品と同じ)のドラマ化。大阪・船場の呉服問屋を舞台に、妾腹の子として正妻たちに疎まれながらも、ステテコを発明して店を繁盛させるに至るまでの秀太郎の半生記を描いた作品。 天っちゃんの役名は「作造」、少年時代の秀太郎が出会う屋台のうどん屋である。(原作によると)以前は東京で裕福な暮らしをしていたが騙されて没落したという設定で、秀太郎の良き理解者になってくれるばかりか、彼の普段のスタイルからステテコが生まれるという、なかなかおいしい役柄のようだ。…ステテコと天っちゃん(おまけにうどん屋)!
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2009,11,12, Thursday
「初夜に賭ける凄い奴ら」(1979年・S54・7月3日OA)
今夜は呉服問屋・武蔵屋の祝言。親代わりの近江屋(財津一郎)に連れられて楚々と輿入れしたお千代(大谷直子)は、新郎はじめ家人が不自然な寝息を立て始めたときに本性を現した。彼女、そして半年前から女中働きしていたおみつ(池上季実子)らの手引きで入って来る黒装束の面々。ひときわ目を引く衣装(と面相)の男が指示を出す。「たとえどのような事があろうと、決して人を傷つけてはならぬ…」彼こそが天下の大盗賊・雲霧仁左衛門(天知茂)その人であった。 ケチで有名な呉服屋からまんまと大金をせしめた雲霧一党。「七化け(ななばけ)」の異名をとるお千代姐さんは、久々にお頭の隠れ家に呼ばれた。各地に散らばった仲間に行き渡る金を手に入れたら、お前と二人でひっそりと暮らそう――お頭のメロドラマな台詞に少女のように恥じらうお千代姐さん。隠れ家に同行した、密かに彼女に惚れている因果小僧六之助(江藤潤)は心中複雑だ。 次のターゲットを悪徳医者の竹村玄洞と定めたお頭は、まず富の市(荒井注)を送り込む。しかし、かつて雲霧一党にいたが人を殺めて破門された草間の勘蔵(堀口真三)もまた玄洞宅を狙って下工作を始めていた。そんな勘蔵を雲霧一味ではないかと睨んで接近したのが、火盗改めの密偵・お京(宮下順子)。火盗改め方新任長官・安部式部(田村高廣)のやり手ぶりを刀売りに扮して偵察したお頭は、小頭の吉五郎(財津)と二人で玄洞宅を見張ることに。 勘蔵の性分から決行の日が近いと踏んだお頭の読み通り、その夜勘蔵一味が玄洞宅へ押し入った。ところが中はお京が呼び寄せておいた役人でいっぱい。どさくさに紛れて逃げようとした勘蔵の前に姿を現したお頭は、畜生働きをした上に刃を向けてきた彼を一刀の下に切り捨てると、州走りの熊五郎(谷隼人)に命じ、玄洞が肌身離さず持ち歩く金蔵の鍵の型を取らせた。 勘蔵たちが全員捕縛された翌日。雲霧一党がいつものように無殺生のまま、完成した合鍵で金蔵をごっそり空にしたとの知らせをうけた安部式部は、憎き男の名を呟くのだった。「雲霧…仁左衛門…!」(そして普通に嬉しそうにデカイ魚を釣り上げて笑ってるお頭でエンド) *雲霧第1話。時代を(というより軽く美女シリーズを)感じさせるヤンヤンみょんみょんいってるライトなテーマ曲&BGM、そこまでせんでも顔で十分目立ってますよなお頭の一人色違い盗賊衣装などなど、「ドラマはフィクションで夢や娯楽を売るもの」という天っちゃんの基本姿勢が垣間見られるサービス精神旺盛な雰囲気が漂っていた。もうちょっとシリアスでもいいとは思うんだが、時代が時代なんだろう。 *たしかに話を詰め込み過ぎているので(とはいえ武蔵屋襲撃だけだとお頭の出番がショートだから仕方ないのか)、登場人物の描写などは物足りない。…っていうか、もう出てくるのか富の市。 *「宮川一郎の仕事―自選シナリオ集」に収録されているシナリオと比べると、お頭が自発的に勘蔵を斬る件(原作もそう)が変更されているのが興味深かった。あと、目を血走らせた火盗の面々とすれ違う深編傘のお頭、という渋いシーンでラストだったのが、呑気な釣りシーンになっているのは、お頭の余裕シャクシャクぶりを表すのにはこっちがいいのと判断だろうか。 *それにしても、エンディングにはオレの唄、とかいうサービス精神はなかったのか天っちゃん。…あったらあったで微妙かもしれないが(暴言) *そういえばQueenのPV「Sheer Heart Attack」(Queen Rocks収録)で使われていた「雲霧…」アイキャッチ、まさにこの作品のものだとようやく判明(たぶんお千代姐さんの目だったと思う)。アイキャッチが文字通りアイキャッチ(=目のアップ)になっているあたりが面白い。
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| TVドラマ(時代劇)::雲霧仁左衛門 | 12:11 AM | comments (x) | trackback (x) | |
2009,11,07, Saturday
『怪塔伝』(1951年・S26)
八大将軍吉宗を狙撃し失敗した尾張の2人組。不憫に思った尾張公はそれぞれの子供(男と女)が成人した暁には二人を夫婦にし、男子を一万石にて尾張藩へ復帰させる、という秘密のお墨付きを残した。18年後、5枚の地獄絵の中の1枚に隠されているというお墨付きの在り処を巡って、件の遺児・芳太郎(鶴田浩二)と、それを横取りせんとする白塔一族の死闘が始まる! この映画を出演作品に入れたのは、ワイズ出版の「天知茂」に収録されている本人の日記(S26年2月9日から4月5日まで)の中に「丸根組」という言葉があり、丸根監督が松竹下加茂で撮った作品で時期的に合致するのはこれしかない、という理由からである(同じく「海を渡る千万長者」も、日記の「斎藤組」云々の記述から)。内容を抜粋すると 2月24日…とのことで、この後は名古屋に戻り(この時期に新東宝ニューフェイスに応募している)京都を引き払っているので、出ていれば下加茂最後の作品のはず。しかし、クライマックスの折原啓子さんの婚礼シーンで背後に座る白塔一族の面子にそれっぽいのがいるようにも思うだが、例によって判別不明だった。
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2009,11,05, Thursday
(1979年7月3日付読売新聞より引用)
試写室 *朝日新聞以上に辛口な初回レビュー。しかし“小市民”的メロドラマな部分も、悪を倒そうという話が全然出てこないのも、すべて原作通りなんだから仕方ないじゃないかあ(この筆者、原作読んでないのか?)…まあ、とりあえず雲霧のお頭、これだけシビアな批評でも「外見だけはかっこいい」ことは認められているようなので良しとしよう。
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2009,11,01, Sunday
#42「兇悪の新曲」(1974年・S49・1月17日OA)
ナイトクラブで歌う中川美代(君夕子)を好色な目つきで追う眼鏡男は作曲家の半田(天坊準)、その半田を苦々しく睨むのはギター弾きの糸山修(田辺靖雄)。半田をマーク中の会田(天知茂)の目は、そんな彼らの三角関係をもしっかり把握している。 美代が新曲をくれるという半田とともに彼の自宅へと消えたのを確認して、今日の尾行を終えた会田。だがその直後に事件が発生。どうにも腹の虫が治まらずに半田邸へ押しかけた修が半田の絞殺死体と床に落ちた美代のイヤリングを発見、てっきり美代がやったと信じ込み、自分の指紋を残して去ったのだ。 自首する修。だが「赤いロープで首を絞めた」という修が左利きであることを妹の陽子(小林さち子・現「幸子」)から聞いた会田は、彼の自白に疑問を抱く。しかも美代にはアリバイがあり無実が判明。会田は太郎(左とん平)を伴ってキス売り娘(レコードを買ってくれた人にチュウをする)の曙ますみ(入江魔子)に接近、半田がかつて修の曲を盗み、美代に歌わせることを条件に和解していたことを知る。歌手たちから賄賂を受け取ったり、政治家などへのコールガールとして斡旋したりしていた半田には、他にも敵が多そうだった。 その頃、美代を訪ねた陽子は、若い女が「あたしが貰うことになってた曲よ!」と美代の首を赤いロープで絞めている現場を偶然目撃してしまった。女は逃げ、美代は昏睡状態に。必ず犯人は陽子の口を塞ぎにくると踏んだ会田は、「囮捜査は邪道だ!」と苦い顔をする一課の橘(渡辺文雄)の反対を押し切って陽子に協力を依頼。準備万端のはずが少々陽子をピンチに陥れながらも、襲いにきた女を逮捕した。 「あたし、どうしてもデビューしたかった……」 女の名前は日比野ユキ(大堀早苗)。半田に身を任せ、父(佐山俊二)の退職金まで巻き上げられたにも関わらず、新曲を美代にかっさらわれた恨みで半田を殺めたのだという。1カ月後、回復した美代がレコーディングに精を出す一方、ユキには懲役15年が求刑された。 ――明と暗と。 二人の女がそれぞれの道をたどる分かれ道には、 たった一枚のレコードがあっただけだ――。 (15年はちょっとかわいそうな気がするなあ…と特捜部屋を訪れた橘さん、俺が半田をもっと早くにパクっていれば…と悔やむ会田、暗い目をしてお茶を啜る二人のバックに昭和ブルース1番&4番) *身代わりを買って出た修の話かと思ったら、後半に真犯人が登場。ちょっとテーマが絞り切れていないような感じだったが、コインの表と裏のような二人の女性の顛末にしみじみした。 *会田と一課の関係、それなりに良好。それにしても橘さんは「警部」だからタメ口でいいとして(むしろ警部補な会田が遠慮しろよって話だが)、大西刑事(東晃声)や横山刑事(横山繁)がいつも会田に敬語使ってるのは、格上だからなのか?それとも年の功か?
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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス1 | 11:16 PM | comments (x) | trackback (x) | |