■ADMIN■
ADMIN ID:
ADMIN PW:
■CATEGORIES■
■POWERED BY■
BLOGN(ぶろぐん)
BLOGNPLUS(ぶろぐん+)
■OTHER■

闇を斬れ#21
「人肌人形一夜妻」(1981年・S56・8月25日OA)

好色な大店の旦那衆の最近の夜のお楽しみは、大枚をはたいて買った「生き人形」――かどわかされクスリ漬けにされた生娘――だ。人形製造元・公儀施寮院の院長と大目付・矢部は田沼の要請で、闇狩人との疑いが濃い(実際その通りなのだが)小唄の師匠・渚さん(坂口良子)を捕らえようとして、誤って彼女の教え子を拉致。慰みモノにされた娘は家に戻され、翌日自害した。

極道医者の道之介(赤ひげ風、もしくはジャン・バルジャン風のヒゲ付き宮内洋)は阿片に犯されたその娘を診察、かつて友人だった施寮院の院長の仕業と見破るが、金を積まれて引き下がる。道之介は友人の妹・千鶴(黒田福美)と恋仲だったが、3年前、強引に割って入ってきた大目付・矢部と出世を目論む友人に仲を引き裂かれ(千鶴はまもなく死んだと聞かされ)、それ以来ちょっぴり屈折した男になっていた(・・・のだけれど、あまりそうは見えないところが宮内さんらしいというかなんというか)

だが実は千鶴さんは生きていた。矢部を拒み続けた挙句に身体を壊し、地下牢に閉じ込められている余命いくばくもない彼女を道之介にひとめ会わせたいと願う渚さんに、黒幕が田沼一派と知った新さん(天知茂)たちもバックアップ。屋敷に忍んできた道之介に抱かれ、千鶴さんは息を引き取った。だが道之介もまた、矢部の手の者たちによって斬られてしまう。ほんとにひとめ会っただけで

応戦する渚さん&哲三に合流した新さん。「千鶴さんは!」「たった今息を引き取りました」「では間に合ったのか!」「いやそれが道之介さんも襲われて」「何ぃ!?」って、ある意味いちばん間に合ってないのは新さんだよ! しかも、普通なら死んだ道之介たちに皆で黙祷するなり一言声をかけるなりしてもよさそうなものだが、アフターフォローいっさい無しでエンディング・テーマに突入。新さんに親切にされるとロクなことはないが、全く無視されても同じなのだとしみじみ思った。

*出番と動きが極端に少なかった新さん=天っちゃん、体調でも悪かったのだろうか? (それとも他の仕事が忙しかった?)

*立ち回りとか渚さんをオンブとか、一応見どころはあった宮内さん。ただでさえ大きい上に高下駄、という、龍@助け人のいでたちで、はっきりいってデカかった。大胆不敵にも主役を見下ろすつもりなのか、とドキドキしていたのだが・・・たぶん現場で出会ってすらいないんじゃないかこの2人。

*渚さん(坂口良子)の忍者衣裳が元通りに。うん、やっぱりアレ(=ピンクのシルク生地)はちょっとなあ。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=359 |
| TVドラマ(時代劇)::闇を斬れ | 11:32 PM | comments (x) | trackback (x) |
無宿侍#2
「皆殺しの宿場」(1973年・S48・10月13日OA)

ヘッドハンティングされて「陰」から侍の仲間入りを果たした左近次(山本麟一)とその部下が仕掛ける卑劣な罠に落ちた、ゲン改め卍(まんじ)幻之介(天知茂)。彼を嵌めるためだけに、親切心や恋人への思慕の気持ちを敵方に利用され踏みにじられてしまった薄幸の女郎・おしん(松尾嘉代)の前で、「なにもかも、穢されてしまったのだな・・・」と彼女を想って泣きそうな顔で呟くゲンのピュアな心に胸を打たれた。昼間っから酒飲んでたり、女を買ったりする金はどこから出とるんだ!との下種なツッコミもこのシーンで吹っ飛ぶ(小屋も文字通り吹っ飛ぶが、それは別として)。スレてないんだもんあんな顔して(失礼)! また、「ゲンはあたしが殺るんだ、他のヤツに手出しはさせないよ!」と結果的にゲンを左近次一味の手から救ったくの一もいい味出していた。ゲンちゃんは抜け忍になってもモテモテらしい。

*1話目のラストは吐く息が白かったのだが今回はぎらぎらの夏。時専chのプログラムガイドによると、20日もかけて撮影したのに(監督は五社英雄氏)製作後3年間も放映されなかった回らしい。何が駄目だったのだろう?

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=407 |
| TVドラマ(時代劇)::無宿侍 | 12:33 AM | comments (x) | trackback (x) |
無宿侍#3
「群狼の詩」(1973年・S48・10月20日OA)

貧乏だから、他人を更に貧乏にすることは出来ぬと上納金を自らの手で運ぶ百姓たち。もう貧乏にはこりごりだから、その金を奪おうとゲン(天知茂)に持ちかける賞金稼ぎの女(宮本信子)。そして、俺は人間の世界などに落ちたくはないと豪語するプライド高き別組織の忍び(夏八木勲)が入り乱れ、それぞれの立場での生きる理由を説く。

*上納金のダミーを運ばされて散々な目に遭い、ブチ切れる侍もいた。目下ピノキオ状態のゲンには、実に刺激的な体験だったに違いない。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=406 |
| TVドラマ(時代劇)::無宿侍 | 12:32 AM | comments (x) | trackback (x) |
無宿侍#4
「抜忍無情」(1973年・S48・10月27日OA)

ゲン(天知茂)と同じ、「陰」の抜け忍が近くにいるという。飢饉続きなのに年貢米を強制する代官(芦屋雁之助)に楯突き、彼の息子や奥方を誘拐する若き百姓のリーダーに目をつけたゲンだが、実は代官自身が、本物を殺して成りすました、かつて「みみずくの繁造」と呼ばれた抜け忍だった。忍びの掟を破った男が幕府の掟に再び縛られ、罪もない百姓たちを殺めていることがゲンには許せない。

ゲンに斬られた繁造は良心に目覚め、百姓のための遺言を残して果てた。

「最後の幕の一芝居…俺に泣けとでもいうのか」
一面の菜の花畑でそう呟き花を手折るゲン(渋い!)に掟討ちが迫り、またひとり消えてゆく。

*抜け忍オーラを周囲に発散させているゲン=天っちゃん(お気に入りの草笛だって、元はといえば「陰」の合図だし)と違い、こういう身の隠し方&雁之助さんの「人生結構楽しんでます」キャラは、意外とリアルだった。

*監督は中川信夫氏。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=405 |
| TVドラマ(時代劇)::無宿侍 | 12:31 AM | comments (x) | trackback (x) |
無宿侍#5
「傀儡人形の草笛」(1973年・S48・11月3日OA)

1年前に暗殺した男(1話目の人はもっと若かったような気がしたが)の娘(吉田日出子)に出会ったゲン(天知茂)。彼女の許婚だが己の野望に目がくらみ、門下生を見殺しにした青年侍(江原真二郎)を倒し、娘に正体を明かす。だが彼女はゲンを討てなかった(やはりモテモテだ)。ゲンの行動がすべて「陰」の思い通りになっていることが薄々分かってくる、不気味な回でもある。

*吉田日出子さんといえば「江戸の牙」でおヒョイさんといちゃつく女郎さんのイメージが強いので、シリアスに出られると戸惑うなあ。

*以前これ1本だけ見たことがあるのだが、その時の印象がまるで思い出せない。要するに天っちゃんにどれだけ目が眩んでいるのかで左右される作品なのか。

*ふたたび中川信夫監督。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=404 |
| TVドラマ(時代劇)::無宿侍 | 12:30 AM | comments (x) | trackback (x) |
無宿侍#6
「俺が拾った宿命」(1973年・S48・11月10日OA)

「あんた、探したよ・・・!」偶然ゲン(天知茂)の元に転がり込んできた女・こはる(御影京子)は、自分が愛する賞金首の「疾風の左近」(岸田森)と彼が似ていることを利用し、身代わりにゲンを奉行所に差し出した(拷問されてちょっとピンチ)。実はこの左近、貧乏故に人買いに売られた兄を想い親を憎むあまり、グレて悪行を重ねるに至った、ゲンの生き別れの弟だった・・・という、ゲンの哀しい過去が分かる回。

ゲンに好きだった兄の面影をみてはっとする左近。何に驚いたのか教えてくれと詰め寄るゲン。だが突如襲ってきた「陰」からゲンを庇って左近は倒れる。
「あんた、俺に何を聞きたいというのだ・・・子を売ったことを悔やみ続けた親たちのことか、ろくでもない弟のことか・・・」
――あんたが兄貴だったとしても、俺は何も言わない。あんたのために――。
最後まで兄と呼ばずに左近は逝った。優しいけれど不器用な兄弟愛が泣ける。

*出ました吸血鬼ブラザーズ! でもあんまり似てないと思うぞ、こはるさん。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=403 |
| TVドラマ(時代劇)::無宿侍 | 12:29 AM | comments (x) | trackback (x) |
無宿侍#7
「情無用の罠」(1973年・S48・11月17日OA)

くの一・あかねの策略により深手を負い倒れたところを、瓦職人(中村竹弥)と縁者の娘(神島ひろ子)に助けられたゲン(天知茂)。陰の正体を暴くため、早く問題の里へと向かいたいと焦るゲンだが、彼女の赤い簪にさと(宇津宮雅代)をまざまざと思い出し、捕らえられている娘の兄を救おうとする。しかしそれは「陰」の予測どおりの行動だった。

*川原でぱったり倒れているゲン、別にヤラレメイクだったりはしないのだが、色っぽさ全開。

*天っちゃんは馬には乗れる(&降りられる)が、走らせるのはムリらしい

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=402 |
| TVドラマ(時代劇)::無宿侍 | 12:28 AM | comments (x) | trackback (x) |
無宿侍#8
「無情の唄」(1973年・S48・11月24日OA)

困窮のあまり一揆を企てたが雇われ浪人たちに皆殺しにされた百姓たちに共感したゲン(天知茂)だが、実は難を逃れた生き残り百姓も、浪人(中谷一郎)も、すべて掟討ちの「陰」の者達だったと判明。「お前はもう人間を信じることなど出来まい!」あざ笑う陰たちにゲンは無言で燃える瞳を向ける・・・。普通なら深い人間不信に陥ってしまうところだが、彼の純粋さ、生への飽くなき欲求はこれしきのことでは曇らない。

*ゲンにフられたきらら(松岡きっこ)が久々に登場、したと思ったら実にあっけなく消えて残念(明智センセイなら生きてるだろうけど、あれはなあ)。その他、一揆の片棒をかつぐためにお役人の娘をかどわかす計画を立てるゲンもらしくなくて(天井から彼女をくいっと釣るのもイキナリで失笑)、珍しく「それはないだろう!」連発な回だった。そろそろヘタレてきたのか?

*足場の悪そうな林での立ち回り。仰向け状態から生脚キックを繰り出すゲンにくらくら(見えそうで)

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=401 |
| TVドラマ(時代劇)::無宿侍 | 12:27 AM | comments (x) | trackback (x) |
『東支那海の女傑』
『東支那海の女傑』(1959年・S34)

終戦直後の中国。ダイヤモンドを極秘裏に日本へ持ち帰る任務を帯びた、映画開始10分で3度も着替えた(こじゃれたスーツ・ナゾの中国人風・白の軍服)オシャレな横山大尉(天知茂)は、東シナ海を牛耳る海賊のバックアップを得て日本へ渡ろうとする。海賊の頭目は、以前(こじゃれたスーツのときに)手助けをしてやり、また(ナゾの中国人風のときに)命を救ってもらったことのある梨花(高倉みゆき)だった・・・。

海賊同士の確執、部下の裏切り、中国海軍の追撃と、いろいろ揃った豪勢な展開にも関わらず、いまひとつノリが悪いようにみえたのは、横山大尉の見せ場が初盤のコスプレと海賊との殴り合い以外ほとんど無かったせいかもしれない。彼だけが海賊船に乗り込んで極秘行動をするのかと思いきや、艦長以下乗組員がぞろぞろいる軍艦ごと(軍艦は海賊への貢物だが)日本へ向かうせいで、クライマックスの美味しいシーンを艦長に攫われてしまったし、また行動の動機がその場でころころ変わったりするので(キミはダイヤ運びの任務が最優先じゃないのか!と突っ込むこと数回)、外見ほどは魅力ある人物とは言いがたかった。ミリタリー職のせいで気合が入ったセリフ回しなどは良かったんだけどなあ。まあ、タイトル通り「主役」は女海賊の梨花さんだから、刺身のツマでも仕方がないんだろう。

おまけに横山大尉、名前が付けられていないのか、色っぽいシーンで「梨花・・・!」と抱き寄せたのはいいが「横山!」と呼び捨てされてるのがなんだか悲しかった。せめてサン付けで呼んでくれなきゃ、怒るでしかし!(←横山違い)

*美味しいところを持っていった艦長・田木少佐役はgoo映画のキャストでは沼田曜一さんになっているが、別人ではないだろうか?(クレジットに沼田さんの名前は無かったしなあ)

*背が高いので東京タワーにちなんで名づけられたという、いわゆる新東宝「ハンサム・タワーズ」(吉田輝雄、高宮敬二、寺島達夫、菅原文太)のひとり、寺島さんのデビュー作(横山大尉の部下役)。文太さんもデビュー作(『女王蜂の怒り』)は天っちゃんの部下だったし、なんか嫌味だな、タワーズ

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=64 |
| 映画::新東宝 | 01:45 PM | comments (x) | trackback (x) |
闇を斬れ#20
「本日鬼退治の日にて候」(1981年・S56・8月18日OA)

自己防衛のため、もしくは偶然出会った薄幸な人たちの仇討ちのために闇狩りを続けているような形ではイカンと製作サイドが知恵を絞ったのか、今回は、アンチ田沼の要人を刺客から護るための闇狩りという新たな存在意義が打ち出されていたのが興味深かった。

田沼に反抗的な人たちが何者かによって抹殺される事件が起きていた。若き側用人、酒井津島守は新さん(天知茂)の大事なお殿様・松平定信公と同じくアンチ田沼派の要。信頼を置く腰元・おはるに廻船問屋・灘屋を探らせ、彼と幕府大目付・稲取との癒着を知るに至る津島守だったが、そのことで田沼派の次のターゲットとして刺客に狙われる羽目に陥った。

最初はこっそりと津島守の危機を救おうとしていた新さん一行だが、大目付だけでなく味方サイドからも怪しまれてしまい(当然だろう)、おはるさんが消されるに至って新さんようやくカミングアウト。稲取と灘屋を闇に葬り、津島守の信頼を得る。

先週から「若人を支える、頼りになるベテラン」オーラを醸しだしている新さん=天っちゃん。馴染みの井上梅次監督@美女シリーズだからなのか、動作に余裕が感じられ、殺陣も綺麗でなかなかダンディだった(そうか明智センセイモードなんだな)

*始まるなりロープに吊るされ移動するスイカを撃ち落す妙技を見せてくれた鉄砲射ちがいて、今日はコレで狙われてピンチになったりするんだろうかと思いきや、2度も新さんによって的を外され挙句に大目付に殺されるというなんだか情けない末路を辿っていた。合掌。

*隠密わんこ・火山は伝書犬としての職務を全うしていたが、首輪の付け文が目立ちすぎ(老眼ですか>新さん)

*目立ちすぎといえば渚さん(坂口良子)の忍者衣裳・夏服バージョン。ピンクのシルク生地ってどうなのか。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=360 |
| TVドラマ(時代劇)::闇を斬れ | 11:33 PM | comments (x) | trackback (x) |
PAGE TOP ↑