2006,10,22, Sunday
#55「兇悪の序曲」(1974年・S49・10月17日OA)
始まるなり長距離トラック野郎になり切っている会田登場(ピンクドレスのモンローもどきのおねーさんがばら撒かれている柄シャツ着用の天知茂)。そこへひとりの女・和子(宮本信子)が道路に身を投げ出してきた。自殺を図ったらしいワケありの彼女を会田は社員寮へ連れ帰り、事務の仕事に就かせてやった。 大掛かりな密輸組織を追うために極秘で潜入捜査をおこなっていた会田だが、糸口を見つけたと思った矢先にその人物が殺されてしまう。会田の身分がばれているのではないかと危惧した矢部警視(山村聡)は捜査の打ち切りを提案するも、大人しく従う様な彼ではなかった。しかし組織の魔手は会田に伸び、ある晩トラック内で襲われた彼は廃車に乗せられ、プレス機で車ごとスクラップにされそうになる(ちなみに例のモンロー・シャツでだ)が、間一髪で同僚の四方刑事(葉山良二)に救われた。 会田の身の危険を矢部に伝えたのが四方であり、彼の別れた妻が多額の借金を背負っていることから、その借金の返済のために四方自身が密輸組織と通じているのではないかと矢部は疑う。同僚であり命の恩人でもある彼を疑いたくない会田は、いつものぱりぱりスーツに着替え(どうだイケてるだろ、とばかりに画像が静止する演出が笑える)、四方の元妻宅へ向かった。だが彼女こそ、トラックの前に飛び込んできた和子だったのだ。 組織の攻撃をかわし、和子を警察に連行した会田は夜を徹して尋問するが、彼女は口を割らない。そこへ現われる四方。「なぜこの俺を逮捕しないのだ!」詰られて会田は叫ぶ。「それを俺の口から言わせたいのか・・・!」(おっさん同士の友情モード炸裂) 翌朝、和子は釈放されることになった。矢部が四方の辞表を破り捨て、借金の肩代わりを申し出たため、四方が洗いざらいを告白したからだ。やはり貴方は刑事なのね、そう捨て台詞を残して四方の元を去ってゆく和子だったが、会田と共に組織の中枢に乗り込んだ四方を庇って銃弾に倒れた。 ――まるで自殺だな。 最初に出会ったとき、本当に死にたがっていた和子。四方たちが組織に内通していたという証拠を隠滅するため、その場にいた全員を撃ち殺した会田は、和子の遺体を抱く四方からそっと目を逸らせた(昭和ブルースは1番・3番) *内部に密通者がいる、というハードな展開だが、冒頭のモンロー・シャツ(ジョン・ディーコンでもアレは着ないと思う)、さらにそれ以上に会田が脱ぎまくるのが強烈な印象を残す話でもあった。賭け事が原因で、寮の風呂場でトラック野郎達に襲われ、半裸(下は白いズボンで、お腹にサラシを巻いた状態)で肉弾戦を繰り広げたり、エンディングでは「昭和ブルース」1番と3番をバックに、自室でシャワーを浴びる様子が流れたり(ノー金鎖)・・・正直、色んな意味で目の毒。しかも風呂場での喧嘩シーンでは、湯船に頭から突っ込まれ髪をひっぱられと散々。スタントさんではなかったので、我々(って私のか?)の疑惑を晴らさんがための熱演にも思えて胸が熱くなった(とはいえ耐久性の非常に良いモノかもしれな・・・バキュン←撃たれて即死) *会田のやり方を嫌っているけど、助力を申し出てみたりもする橘警部(渡辺文雄)が今回もいい味をだしていた。 *密輸組織のやり手ヒットマン(会田を殴って廃車に突っ込んだヤツ)が財津一郎。ちょっとラリってそうな雰囲気が凄腕ぶりを際立たせていた。
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2006,10,20, Friday
『紅夜夢』(1983年・S58:にっかつ)
にっかつとアマチフィルムの配給で製作されたロマンポルノ(おそらくこれが第一弾?)。 愛する男の為に人を殺し、首斬りの刑に処された実在の人物・高橋お伝(親王塚貴子)の話で、クレジットのどこにも天知茂の名前は無く(変名らしきものもない)当然姿は見えないものの、ラストシーンで彼女に罪状を伝える短いナレーションはまさしく天っちゃんの声、という嬉しいオマケがついていた(情報ありがとうございました>naveraさん) お伝にまつわる映画化の話は1975年の記事(人間再発見)にあったので、アマチフィルムの総帥(=天っちゃん)もいろいろと陰で協力をしていたのではないかと思われる。
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2006,10,15, Sunday
『昭和おんな博徒』(1972年・S47)
向島の大田原一家にわらじを脱いでいるさすらいの侠客・島崎勇三(天知茂)は、堀川一家の次期組長・巽(松方弘樹)を消すよう大田原(山本麟一)に命じられた。先の長くない堀川一家の組長は巽を跡目に選んだのだが、兄貴分の森戸(渡辺文雄)が納得せず、シマを乗っ取ろうという下心のあった大田原は森戸に助力を申し出たのだ。労咳を患う妻・絹枝(松平純子)を看病しながら組に厄介になっている島崎には断れない仕事だった。 争いを好まない巽が森戸を説得しようと単身訪れたところへ、サシの勝負を挑む島崎。だが森戸とその子分達が巽を騙し討ちにしてしまった。彼の骸を自宅まで律儀に送り届けた島崎は、泣き崩れる妻・藤子(こっちが主人公:江波杏子)に殺したのは自分だとこれまた律儀に告げ、その場を後にした。自分を拾ってくれた巽の人柄に惹かれ、同じ龍の彫物を背負うことでカタギを捨てた矢先だった藤子は、最愛の男を死に追いやった島崎たちへの復讐に燃え、「巽のお藤」として渡世の道を突き進むことになる。 そして二年後。絹枝の実家・島原に近い九州の加倉井一家(組長・嵐寛寿郎)の元に身を寄せ、妻の世話を甲斐甲斐しく続けていた律儀な島崎は、お藤が自分を探してここまできている事をアラカンさんから告げられた。絹枝をサナトリウムへ送った後、人気の無い墓地でお藤に対峙した島崎は、真相が知りたいという彼女の問いに沈黙を守る(しつこいが律儀に)。火を噴くお藤の拳銃(飛び道具ってのはちょっと卑怯だよお藤さん)。と、そこに絹枝が現われてやおら島崎に覆いかぶさった。殺すなら二人一緒にと嘆願する絹枝の捨て身の愛に、お藤は引き下がらざるを得なかった。 ところが、いまや関東一円を牛耳ろうとしている大田原は、巽暗殺のカラクリを知る島崎を消しにかかった。突如襲い掛かってきた刺客に絹枝を殺されてしまった島崎は上京、巽の墓前でお藤に協力を誓う(ここで「あっしの命、使い捨てにしておくんなせぇ・・・あっしにはもう、失うものは何もねぇ・・・どうか気になさらずに」の名台詞登場 )。 気になさらずと言われても気になっただろうがとりあえず律儀さ天下一品の頼もしい同志を得たお藤は、巽殺しを示唆した張本人・大田原を親分衆が集う席で糾弾、大乱闘の末、見事夫の仇を討ち果たした。だが当時無敵の致死率を誇る天っちゃんもとい島崎は深手を負い、「これで絹枝に会えますぜ・・・」と微かに笑みを浮かべて目を閉じたのだった・・・。 *今まで見たキャラクターの中でおそらく一番の愛妻家(そもそも奥さんいない設定多いし)。病身の奥さんに薬買ってきたり精がつくよう鯉を貰ってきたりのまめまめしい態度に胸が熱くなった。熊本弁の奥さんが可憐でいじらしい。 *弱いんだか強いんだかよく分からない人だったが、太モモをさらけ出しての立ち回りは眼福(また死に顔がなんともキレイでこちらも眼福)。
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2006,10,15, Sunday
地獄の左門 十手無頼帖(1982年・S57・1月29日OA)
泣く子も黙る丑三つ時(推定)。ひとんちの蔵から小判ざっくざくの箱を運び出さんとする黒装束集団に突如ふりかかる天の声(文字通り)。 「おう不知火、あいかわらずの荒稼ぎだな」 「て、てめえ、地獄の左門・・・!」 天井からスマートに降り立った与力装束の男(天知茂)は盗人連中を不敵に見据えた。 「そんなに死にてえか・・・死にたきゃとっくりみせてやらあ、神山左門の地獄の舞だ!」 べらんめえ調で言い放つなり唸りを上げる白刃! バタバタと倒れ伏す悪党たち!十手まるで飾りモノ(というより持ってたかどうかも不明)! ・・・とまあオープニングから怒涛の暴れっぷりを披露してくれた南町与力・神山左門さまは、最近とみにのし上がってきた豪商・丸屋利兵衛(成田三樹夫)の悪事を暴こうと奮闘中。上司であるお奉行(いれずみ判官=遠山金四郎!:片岡千恵蔵)の制止もなんのそので追いつめるのだが、ワルぶりでは一枚上手の丸屋ミッキーは老中や勘定奉行と結託し、左門さまへと魔手を伸ばす。留守中に奥方は何者かに強姦されショックで自害、左門さま自身は金山探索のための囚人監視、という名目で孤島へと飛ばされてしまった。 部下を2名引き連れて荒くれ者たち(いつもの天知ファミリー御一党)と金を探すことになった左門さまだが、丸屋の策略によって何者かに命を狙われまくる羽目に。丸屋と繋がっている刺客は誰か? 奥方を死に追いやった「右胸に傷のある男」は? ぶーたれる浪人組、怪しい極道医者、きわどい場面でいつも現場をうろちょろしている正体不明の女など、敵味方が入り乱れて謎を呼ぶ(それなりにサスペンスな展開)。 だがどんな状況でも、絶対死なないばかりか怪我すらしそうにない落ち着き払ったコワモテ左門さまに適う者がいるはずがない。真相を究明し、金までちゃっかり掘り当て密かに江戸へ戻った左門さま一行は、丸屋たち黒幕を例の地獄の舞で一網打尽にしてのけて(やっぱり十手は使っていなかったが、裁きはお白州で行なった模様)無敵のハッピーエンド。神津善行氏の黄門チックなリズム&軽快なトランペットの音楽が盛り上げてくれた。 *もともと神山左門というキャラクターは「大岡越前」から来ていると思っていたのだが、「江戸の牙」&「闇を斬れ」を経由したせいかどうか、家紋だけでなく性格もワイルドに変貌していた左門さまに軽く眩暈。 吟味方与力じゃなかったのか左門さま。十手持っててくれなきゃダメだ、人をばっさばっさ斬っちゃダメだよお!(特にオープニング)・・・もしや「十手無頼帖」とは「十手に頼らない」って意味なのか? *エンドクレジットで役名が「神山左門」ではなくストレートに「地獄の左門」になっていたことにも眩暈 *原作は川内康範氏とのこと。「月光仮面」や「レインボーマン」の原作者だ。・・・左門さまも彼らと同列ってことか
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| TVドラマ(時代劇)::地獄の左門 十手無頼帖 | 12:03 AM | comments (x) | trackback (x) | |
2006,10,07, Saturday
明智センセイ、2つの不可解と5つの不可能に挑戦。「明智、呪ってやる・・・!」強烈な真犯人でした。初代文代さん(五十嵐めぐみ)のセンセイへのほのかな恋心が甘酸っぱくもあり。
【明智先生ファッション劇場】:センセイの服装をキャプチャーしてみました(どんどん画像が増えてきて大変です)
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| TVドラマ(現代劇)::江戸川乱歩シリーズ | 10:27 PM | comments (x) | trackback (x) | |
2006,10,02, Monday
#52 「兇悪」 (1974年・S49・3月28日OA)
ご好意により「非ライ」各シリーズ毎の最終話+αを戴いた。1話も見ていない(覚えていない)のにいきなり最終回。贅沢きわまりない鑑賞方法だ。 1台の車を探すために廃車置場をハシゴしているトレンチコート(襟立て)の会田刑事(天知茂)。老若男女問わずトレンチコートを着ている人になぜだかときめいてしまう者には最初から大変キケンな出で立ちである・・・ってもしや彼が原体験かそうなのか?>自分 最初から苦虫を踏み潰したような面相だが、馴染みのクリーニング屋主人・太郎さん(左とん平)にちょっぴり愚痴りつつ、車のナンバーを教えて協力を乞うあたり、顔の割にはフレンドリー。なぜ俺ひとりで車探しなんですかと特捜部長・矢部警視(山村聡)にもぶーたれている人間臭さも意外(←ものすごく非情な男を想像していたらしい) 太郎さんのお手柄で、問題の車に乗る金回りの良い男を確保。男いわく、盗んだ車で白タクをしていた際、後部座席に置いてあった封筒に興味を示し、高値で引取ってくれた人物がいたのだという。その人物・会社ゴロの小山を訪ねた会田は、封筒の中身がとある大会社の存亡を握る重要書類であることを知る。 そんな折、拘置場にいた車泥棒が些細な喧嘩で殺され、書類をタテに社長を強請ろうとしていた小山も事務所で不可解な首吊り死体で発見された。そして会田は、矢部警視から突然の捜査打ち切りを言い渡される。車探しだけでお払い箱、では当然納得がいかない会田は矢部の制止を振り切り単独で捜査を続行するのだが、そのことで大会社の裏にいる黒幕の不興を買い、刺客に狙われる羽目に。たまたま会田のシャツを届けにきた太郎さんが、マンションに潜んだヒットマン達に間違われて蜂の巣にされてしまった。 自分の身代わりになった太郎さんの死に呆然とする会田(呆然とするのはいいけど目くらい閉じてあげてほしかった←とん平さん、死に顔リアルすぎ)。しかし完全に頭にきたらしく、太郎さんがひしと握り締めていたシャツを身につけ、髪を振り乱して雑魚をボコボコにし、株主総会に乗り込んで社長に手錠をかけた。だが、名前を聞き出した黒幕こそは、首相さえもアゴで使える、国家全体の黒幕といっていい大物だった。 矢部警視に辞表を渡し、会田は拳銃を手に黒幕の家へと向かう。しかしそこで彼が見たのは、霊柩車に乗せられる棺。なんと彼は老衰でこの世を去ったのだ。やり場のない怒りを棺にぶつけた(=棺に銃をぶっぱなした)会田は、昭和ブルース(フルバージョン)をバックに海岸でひとり涙を流すのだった・・・。(完) *はじめてきちんと見た会田刑事。台詞や行動がハードボイルドしていて、天っちゃんキャラの中では体温が高そうだった。で、ボーダー柄のシャツや水玉タイ以上に気になるのが髪型なわけだが、くるりんと額に落ちているひと房とか、雑魚をタコ殴りして黒電話のコードを首に巻きつけて脅していたとき(←いろんな意味で非情というより過剰のライセンス)の乱れっぷりから察すると、散髪行ってないだけよね、ポマード少な目だからよね、と思っていたくもなる・・・けども、耐久性の良いものかもしれな・・・(以下自粛) *会田さんが単独捜査に乗り出したシーン。部屋にかたまって在りし日(死んでませんが)の彼をそれぞれ回想しているこのやさぐれた面相の集団は誰なんじゃい、と思ったら特捜部の同僚だったと知って少なからず驚いた。物騒なメンツだ。 *そう、その回想シーンで出てくる会田さんの髪型は70年代前半のヤクザ映画な感じなのだ。52話のどのへんからああなるのか知りた・・・(もう止せ)
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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス1 | 12:09 AM | comments (x) | trackback (x) | |
2006,09,27, Wednesday
熟れた未亡人([1])・謎めいた令嬢([2])に続いてセンセイが冒頭からメロメロになるお相手は、なんと人妻。でも彼女には哀しい秘密が・・・。キッチュな「死刑台」の印象が強烈な作品ではあるものの、ラストシーンの切なさはシリーズ随一。ヒロインをなぞった明智センセイの仕草に、儚すぎた愛をひしひしと感じます。
【明智先生ファッション劇場】:センセイの服装をキャプチャーしてみました(テーマは「3重・・・」)
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| TVドラマ(現代劇)::江戸川乱歩シリーズ | 10:28 PM | comments (x) | trackback (x) | |
2006,09,24, Sunday
ツボが多すぎて無口になってしまう、極上の作品。このシリーズまだ未見だわあ、とおっしゃる方はぜひこの作品からご覧になって、世界観に適応できるかどうかご判断ください。
【明智先生ファッション劇場】:センセイの服装をキャプチャーしてみました(服装だけです、顔ハメ合戦とかはありません)
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| TVドラマ(現代劇)::江戸川乱歩シリーズ | 10:30 PM | comments (x) | trackback (x) | |
2006,09,24, Sunday
「日本怪談劇場 怪談・雪女」(1970年・S45・9月26日OA)
有名な雪女の伝説を、脚本:宮川一郎さん、監督:土居通芳さん、主演:天っちゃんの新東宝トリオで描いた作品。 巳之吉(天知茂)は独り者の木こり。一昨年母を亡くし、父は彼が子供の頃、渡し守の小屋で共に一夜を明かした際にナゾの凍死を遂げていた。 ある日、巳之吉は雪の中に倒れ伏している女・おゆき(村松英子)を助けた。身よりがなく、京に行くつもりだったというおゆきは、介抱の礼にと巳之吉の身の回りの世話をするうちに居ついてしまい、余所者を嫌う周囲の反対を乗り越えて、やがて彼らは夫婦になる。 10年後。一子・定吉を授かり幸せに暮らしていた巳之吉夫婦だが、雪が深くなる度、また巳之吉が父親の死因について誰かに語ろうとする度に、おゆきは突然ひとが変わったようになるのだった。巳之吉は、まるで年をとらず美しい彼女が自分や息子を置いて京へ行きたいのではないかと不審を抱く(かくいう自分だって10年経ってもそんなに年取ってないのだが、それはともかく)。そしてその不審を助長するような出来事が度々起こり、それがきっかけとなって、父親が凍死した時の状況を思い出した巳之吉は、おゆきこそが父を殺した雪女だと確信、周囲に告げてしまう・・・。 天っちゃんに気のいい(弱い)木こりなんてかなり無理めのキャラだと思っていたら、天井からナタがぐさっと落ちてきたり、食料に毒ダンゴが混じってたりの既成観念を打ち破るサスペンスな展開。「俺を殺してまで京に行きたいのか・・・!」と疑心暗鬼の塊になる巳之さんはどうかすると雪女より顔が怖くなっており、ラストも、約束を破ったせいで殺しに来たおゆきさん=雪女に、自分から「さあ俺を連れて行ってくれ!」と積極的にアプローチしていたあたりがなんだかとても天っちゃん的で、その熱意にほだされた(溶けた?)おゆきさんが消滅してしまうのも一理あるなあと感心した(脚本の宮川さんのお蔭か)。 セットも子役も学芸会レベルだが、そんな中でも大真面目に苦悩して演じきっている天っちゃんと、クール・ビューティーな村松さんに脱帽。
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| TVドラマ(時代劇)::その他(単発など) | 11:59 AM | comments (x) | trackback (x) | |
2006,09,21, Thursday
パイロット版、しかも「美女」は新東宝時代の相手役(襲う方が多かった?)・三ツ矢歌子さんだとはいえ、のっけから怪しいオッサンすぎます明智センセイ。アグレッシブでちょっとイヤミな言動(理由はちゃんとあるんですが、とてもそうは思えないというかなんというか)は、ある意味レア。
【明智先生ファッション劇場】:センセイの服装をキャプチャーしてみました
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