■ADMIN■
ADMIN ID:
ADMIN PW:
■CATEGORIES■
■POWERED BY■
BLOGN(ぶろぐん)
BLOGNPLUS(ぶろぐん+)
■OTHER■

非情のライセンス 第2シリーズ #115
#167「女一人」(1977年・S52・1月20日OA)

会田(天知茂)は手紙を読んでいる。
毎年一度だけ近況を寄せてくる森下咲子(福田公子)からの手紙である。10年前、彼女の夫・和男(小笠原弘)は麻薬密造の容疑で会田に追い詰められて彼を撃ち、逮捕されたのだが、そのとき「娘を殺人者の子にしないで!」と夫の前に立ちふさがって会田を庇い、手術が必要な彼に輸血を申し出てくれたのが咲子だった。

“10年前は幼かった娘も20歳になり、東京の病院で働くようになりました”そんな便りにほんわかしていた矢先、2週間前からマークしていたチンピラの梶山(五野上力)が殺されたとの連絡が舞い込んだ。第一発見者の名前を橘(渡辺文雄)から聞かされた会田はハッとした。それは咲子の娘・淳子(日野麗子)だったからだ。おまけに現場に落ちていた鼈甲の帯留めとペアになっているイヤリングを持っていた彼女は容疑者として取り調べを受けることになり、会田は母の咲子から事情を聞こうと長崎へ飛ぶ。

バーのママをしている咲子は会田の訪問を歓迎し、梶山が夫のかつてのボス・西浜(藤山浩二)と一緒にバーへ来たことは告げたものの、淳子と梶山の関係は頑なに否定した。夫が出所後に詰らぬいざこざで死んでから、女手ひとつで娘を育ててきた彼女を会田は信じるのだが、同じく長崎へ来た橘は、帯留めは母のものだとの淳子の証言から、咲子を重要容疑者とみなす。

過去の経緯があるせいで「彼女(=咲子)は人を殺せるような人じゃない!」と橘に言い切った会田は、滝(篠ヒロコ)と共に咲子のアリバイ探しに奔走するが、事件当日、長崎-東京の直行便に咲子が搭乗していた事実が図らずも判明。梶山を自分に紹介したのは母だという淳子の証言も、咲子の言葉とはまるで違っていた。

咲子の無実を証明するつもりが、逆に罪を暴くことになってしまった会田は苦悩しながらも咲子の店を訪れ、彼女は梶山殺しを認めた。夫がヤクザだったことを娘に隠してきた彼女は、それをバラすと西浜に脅されて梶山を娘に紹介したのだが、かつての自分同様、娘に麻薬密造の片棒をかつがせようとしていることを知り犯行に及んだのだ。すべてを打ち明けた後、たった一人でも嘘の言葉を信じようとしてくれた人がいただけで充分だと、咲子は会田の前で号泣した。

母の存在を重荷に感じていた淳子も、咲子の自分への愛に気づき、手錠に繋がれた母を涙ながらに抱擁した。そんな薄幸母娘の様子を辛そうに見ていた会田は、兇悪な形相で西浜の事務所を襲い、すべての元凶である西浜を力任せにボコ殴りするのだった(昭和ブルース1番のあと、咲子の手紙のモノローグが流れて終わり)

#112と同じく長崎ロケ編。ただ歩いてくるだけとか、たばこをくわえるだけなのだが、黒コートの会田の仕草がいちいちキマっていてかっこいい。例のもこもこ上着が出てこないだけでこれほど違うとは!

*ラストの昭和ブルースは2番(♪この世に産んだ お母さん〜)のほうが似合うと思ったんだけどなあ。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=183 |
| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:11 PM | comments (x) | trackback (x) |
PAGE TOP ↑