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非情のライセンス 第2シリーズ #116
#168「狂宴」(1977年・S52・1月27日OA)

本庁からの帰り、なぜか土手をガンガン走っていた会田(天知茂)の車は正面から来た対向車に当て逃げされた。やる気かコラと(嘘)近づいたところ、その車はいきなり炎上。地面には、児玉正子(白川望美)の学生証が落ちていた。

学生証を届けに児玉邸を訪れた会田は、そこへ一課が乗り込んでいるのを知る。橘(渡辺文雄)は黙秘するが、ブン屋の秋山(二瓶正也)によれば、なんでも娘の正子が誘拐され脅迫状が新聞社と自宅に舞い込んだのだという。正子の父・児島光(鈴木瑞穂)は、あこぎな商売でのし上がってきた沢渡泰造(嵯峨善兵)の子飼いで、政治家などへの賄賂の受け渡し役を務めていた。その事実を手記として新聞に公表せよ、というのが犯人の要求だった。もしやあの車の中の焼死体は…と気になった会田は橘にカマをかけたところ、死体は身元不明の男性であることが分かった。

真相を手記にするなどもってのほかだ!と激怒する沢渡に対し、娘の命が心配な児島は手記をしたため、そのおかげで正子は元過激派の学生・前尾晴夫のアパートで無事発見された。誘拐犯は前尾と断定されたが、正子は彼こそが正義を貫いたのだと庇う。

一方会田は、前尾のアパートにあった恋人・陽子(宇治知美)のハガキを拝借して彼女を訪ね、前尾が陽子と結婚するために過激派と縁を切り、全うに歩み始めていた事実をつかむ。そして、前尾の身体的特徴は、焼死体のそれと一致していた。

助け出された正子は、かつて母がひき逃げされたときも不在だった、いつでも沢渡の言いなりの父を容赦なく責め立てる。翌日、児島は“手記は嘘だった”と記された遺書をしたため睡眠薬で自殺、それを会田から聞いた正子は、「君がお父さんを殺したんだ」と言われても涙ひとつ流さなかった。

児島の父が服用した薬、正子が眠らされていた薬、そして、焼死体から検出された薬はどれも同じ種類の睡眠薬。そして新聞社に届いた手紙の筆跡から、誘拐事件は正子自身が仕組んだもので、前尾に罪を着せて殺したのも彼女だと会田は見抜く。なぜ前尾を殺す必要があったのかとの問いに正子は、彼は母を轢いた犯人だったことを打ち明けるのだった(昭和ブルースは4番)

「法律というものは、正義まで裁いてしまうのですね…」 母の恨み(おそらくそれは捨て置かれた自分自身の恨みでもある)を晴らすため、不甲斐ない父とそのボスに制裁を加えようとした正子。結局、ボスの沢渡がどうなったのかは分からずじまいだったのが少し中途半端に思えた。沢渡をボコ殴りついでに捕まえるほどには、会田が正子に感情移入していなかったせいかもしれない。

*とりあえず、どうして車で1本道っぽい土手(というか、ススキに覆われてるところ)なんかを走ってたのかが一番のナゾだ<会田

*ラスト付近、正子と会田のフォーカス切り替えがえらく雑だった(わざとか?)

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:10 PM | comments (x) | trackback (x) |
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