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非情のライセンス 第2シリーズ #119
#171「替玉」(1977年・S52・2月17日OA)

婦女強姦殺人の罪に問われた菊池勇(田口弘)の無実が確定し、姉の順子(井原千寿子)やアリバイを証明したジーパン店長・原朋子(木原光知子)、それに会田(天知茂)たちがホッとして裁判所を出た矢先、勇は心臓を撃ち抜かれて即死、会田も狙撃され左腕を負傷した。

(無論、勇が死んだことも怒りの対象だが)この俺の命を狙うなんざ許せねえ!とばかりに、勇がかつて属していた元関西ヤクザで今はカタギ(自称)の土建業の村上大造(高野真二)の事務所を急襲する会田だが、犯人はすでに自首したと連絡が入る。ところがその男はハジキの腕がからっきしの替玉。こいつを囮にして真犯人を洗い出そうという会田の提案を「我々(一課)はそんな汚い手は使わん!」と却下した橘警部(渡辺文雄)は、ぷんぷんして出て行った彼の後姿を見ながら「我々にはもっと良い囮がいるんだ」と部下に会田の尾行を命じる。事実、会田殺しに一度失敗した村上は「あいつをバラさんかい!」と手下に大号令をかけていた。

勇は順子に遺言書を残していた。そこには、再生不良性貧血で余命1年と宣告を受け、100万と引き換えに強姦殺人の罪をかぶってくれと村上に頼まれつい引き受けてしまったとあった。金に困る村上が大金を用意できるわけがないと睨んだ会田は、村上土木のボスである田丸建設の社長・田丸総太郎(伊達三郎)の関与を確信した。田丸は息子の誠(司千四郎)を政界の黒幕・郷津(野口元夫)の娘と結婚させるつもりだが、誠の女癖の悪さは有名らしい。

もしや、婦女強姦の真犯人は誠では…。弟の仇を討ちたい順子が誠を付け狙っていることに会田は懸念を抱く。そんな折、勇と会田の狙撃実行犯の河合(日尾孝司)が「河合の人殺し〜」の声に「なんじゃわれぇ!」と激昂した拍子に転落死、その部下の高田(中田博久)も車ごと炎上。どちらの現場にも、黒ヘルメットでバイクにまたがる女性が目撃された。それが順子の姿と酷似していたことから、彼女を連行しようとする橘たちだが、先回りした会田は、順子に手錠を掛けて身柄を確保、彼女の無実を信じて協力を依頼する。

その間に村上土木を内偵していた堀(財津一郎)が強姦殺人の目撃者を見つけ、会田は件のバイク女性は、村上の愛人・昌子(藤堂陽子)の仕業だと見破った。そして誠と郷津の娘の結婚式、猟銃を持って乗り込んだ順子は(打ち合わせ?に反して)引き金を引くが、弾は会田が抜いた後。悪人たちは法に裁かれることになった(昭和ブルースは1番)

*会田を囮にしようとしたブラックな橘さんだが、最後に残った郷津(=会田の2年越しのターゲット)に掛ける手錠を会田に渡す男気を見せてくれた。またまた無言で通じ合ってるふたりが熱い。

*しかし、会田って傷の治りが早くてイカンよな。

*「チャーハンお待ちどうさま〜」と出前に扮して特捜部屋に乗り込んできた刺客を撃ち倒した会田(なんか微妙に被弾していそうなタイミングで机を乗り越えていたがそれは見なかったことにしよう)。誰の差し金だ!という問いを無視して死んだ男に掴みかかったところを「会田さん、ホトケになっても責めるんですか!」と佐々木刑事(北町嘉朗)に止められていた。会田ならやりかねん。

*関係ないが、私は小学生のころ木原光知子さんに遭遇したことがある(ホテルのプールで平泳ぎしてたら隣に木原さんがいて、プールサイドにいた両親によると、泳ぎをじっくり見てたらしい)

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:06 PM | comments (x) | trackback (x) |
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