2009,09,21, Monday
七人の刑事 #23「少年と灰色の霧」(1962年・S37・3月7日OA)TBS 20:00-21:00
(『「七人の刑事」を探して1961‐1998』より引用) 脚本:勝目貴久 (朝日新聞より引用) 沢田部長刑事(芦田伸介)が15年前に担当、迷宮入りとなったブローカー殺しがあと3日で時効という日、被害者の友人黒崎(有馬昌彦)をみかける…。金のため執念の鬼となった男の調査から事件が解決するという話。ほかに堀雄二、荒木道子、細川俊夫、南風洋子らが出ている。 (2013.3.15追記:毎日新聞夕刊より引用) 【沢田部長刑事が追う事件】 #53「終着駅の女」(1962年・S37・10月4日OA)TBS 20:00-21:00 (『「七人の刑事」を探して1961‐1998』より引用) 出演:天知茂、喜多道枝 *#23、どちらのあらすじを読んでも秋元弟の役割がよくわからない。 ・15年前に殺されたのが一郎兄さん ・真犯人は15年前少年だった(はず)の弟 とかいうおいしい展開だったら面白いのにと思う。 *また#53は、タイトルが1965年の映画版と同じ(「七人の刑事 終着駅の女」)なのがちょっと気になる。関連性はないのだろうか?
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2009,09,02, Wednesday
#32「兇悪の指」(1973年・S48・11月8日OA)
排水汚染ろ過装置の設計図を3人組の暴力スリ団に盗まれて落ち込む研究員・守口(上田忠好)。スリ組織のボスと見られる山根(藤岡重慶)の事務所付近で痛む足をさすりつつ地道な張り込みを続ける吉田刑事(多々良純)は、企業スパイの線から捜査に割り込んできた会田(天知茂)に少々おかんむりの様子である。 そんな折、会田は守口の住まいの近くで少年(=夫婦喧嘩のとばっちりを受けた守口の息子)を慰める老ハコ師の関根勘市(有島一郎)に遭遇した。設計図を盗んだスリの一人、前川(三角八郎)に接近、わざとボコられ強請られて組織に近づこうとしている彼の真意を会田は図りかねる。 山根を雇い設計図を奪わせたのは、ライバル会社の佐々(佐々木功)だった。ところが山根が報酬金を吊り上げ出したために、佐々に命じた当の部長(加賀邦男)は渋い顔、「私は暴力スリを使えといった覚えはないよ」と佐々に依願退職を勧め、結果的に彼を投身自殺に追いやってしまった。 新しい金づると取引を始めようとする山根の行動を探る勘市の前に、再び会田が姿を現した。観念したように勘市は打ち明けた。守口の妻・由紀(青柳三枝子)は幼い頃養女に出した実の娘だから、彼女や孫のためにも自分が設計図を取り返したいのだ、と。会田は死に花を咲かせたいという彼の訴えにあえて耳を貸さず、手を引けと命じる。 しかし本庁に戻った会田に吉田は衝撃的な事実を告げた。「あいつの娘は死んでるはずだよ」 由紀は、勘市の娘が病死した後で産まれた養子先の実子だったのだ。何も知らないまま、勘市は取引現場で山根の書類を奪い、非常階段でもみ合った拍子に地面に落下。来ていることを知りながら見逃してくれた会田に「死に花を咲かせてくれたんですね」とほほ笑んだ勘市は「娘さんが喜ぶぜ」との言葉に安心したように息を引き取った。 設計図が戻って幸せいっぱいの守口一家。協力してくれた男(=勘市)の埋葬につきあってくれないか、そう切り出した会田に由紀は言う。「あら困ったわ、これから箱根に行きますの。帰ったらお墓に参らせてもらいます」 佐々の上司は関与を否定して会社にはお咎めなし、佐々の身重の妻は流産したという。 ――世の中ってこんなもんだよ。 吉田の呟きを背中で重く受け止めながら、去りゆく車を見送る会田だった(昭和ブルースは4番) *最後の一捻りがなんとも非ライ的。でも知らされずに逝ったから勘市っつぁんは幸せか。 *前川を取調室に押し込み、無言を貫いて相手をびびらせた会田がカッコいい。
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2009,08,20, Thursday
#12「兇悪の空」(1973年・S48・6月21日OA)
冒頭から会田(天知茂)がさりげなくマークしている男の名前は桐正人(佐藤允)、旅客機とテスト中の戦闘機が衝突、153人の命が犠牲になった事件で戦闘機の1機を操縦していた元テストパイロットである。事件は死亡したパイロット・香川の操縦ミスで片付けられたが、桐は会社が旅客機を仮想敵機とみなして計画を立てていたのを知っていた。その事情を知るが故に何者かに3か月もの間尾行され続けている桐は、競馬場に来ても賭けるわけでなく、彼を慕う香川の妹・晴美(奈美悦子)をも遠ざけ、過去の重さに押し潰されているかのような生活を送っていた。 会田が桐の尾行者・梅本(高島稔)に脅しをかけて追い払っている頃、桐はかつての同僚・和島(北真知史郎=現・北町嘉朗)と、テストパイロット会社の元社長・佐田(加賀邦男)の訪問を受けた。パイロットへの復帰を断られた彼らは、桐が持ち出した事件の際の飛行計画書を渡せとジワリと脅す。桐の身柄と共に飛行計画書を確保するのが会田の任務でもあったが、桐は会田にも計画書を渡そうとはしなかった。 警察の介入を恐れる佐田と平建設の光田(入江正徳)は会田抹殺に動く。平建設社員(26歳)だった梅本はリベンジとばかりに会田を拉致、古傷が残る左腕に注射器を突き刺してピストンを引っこ抜き失血を促すという実にマニアックな責め方でピンチに陥れるが、浴びせるはずの熱湯を浴びせられ撃沈。会田は何事もなかったように桐のアパートを訪れ、酔いつぶれて死にたがっている桐の臆病さを突くと「死にたければ本当に死んでみろ!」と重苦しい過去を乗り越えてきた彼らしい力技で説得、あとを晴美に任せて去る。 しかし帰宅するなり、晴美が誘拐されたとの桐からの電話が。二人でお台場に来いという指示に従う会田と桐だったが、晴美を連れて現れた和島たちに計画書の引き渡しを拒否、銃撃戦の最中に晴美を守って被弾した桐は会田に計画書の在り処を告げると「勝負はこれからだ」と呟いて事切れた。 「大物はいつも姿を見せない…!」 テストパイロットの会社は壊滅したが、せっかくの桐の書類は上層部の判断で秘密裏に処理されてしまったことに空しさを覚える会田。だが、死んだ桐のアパートで暮らすことを選んだ晴美(「女というものは、一度見た夢をいつまでも見続けられることだってありますわ」)に女の強さを見る。 (見えない鎖が重い昭和ブルース4番をバックに、道行く人々を車中から眺める会田) ――この中に、第二第三の桐が、香川が、そして佐田も、和島も光田もいる。 羊と狼が一緒にいるようなものだ――。 *大きな悪はうやむやになってしまったようで後味が悪いが、それよりなにより本筋に関係ないシーンがやたらと印象に残ってしまう話だった(梅本……)。 *会田の拳銃のさばき方(クルクルッと回してから収めたり)も印象的ではある。
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2009,08,18, Tuesday
どろどろと複雑な人間模様や、悲しい過去を引きずる犯人の悲劇の顛末は、乱歩というよりは横溝正史テイスト。だからかどうか、「私は事件が解決に向かった時、いつも自分の無力さを痛感します。もう少し早く気がついていたら、貴方の罪を少なくすることができたのにと・・・」 などと、明智センセイがまるで金田一耕助のような発言をするくだりがあるのが珍しいです。ギリシャ悲劇でいう「コロス」的立場を担っている金田一とは違い、明智小五郎は犯罪そのものに興味があって人間は二の次というイメージ(いわば「犯罪研究家」?)があるので、犯罪を防げず無力さに打ちのめされる明智センセイ、ってのには違和感があるといいますか、正直そんなガラじゃないだろうと(もう少し早く気づいていたら、って、そもそも休暇モードでなかなか仕事を引き受けなかったのはいったい誰ですか)
*サングラスにラフな服装の明智センセイ(休暇モード)は、そこいらの中年のオッサンと変わりありませんが、ひとたび事件に向き合うと目の輝きや仕草がソレらしくなってくるのであら不思議。 *リアルタイムで観ていたときはお魚と泳げるなんて素敵だなあ、と思っていましたが、今となっては「あんな水槽で思いっきり泳ぐもなにもないだろう!(しかも魚のウロコで汚そうだし)」とツッコンでしまいます。純粋さをなくしちゃった(苦笑) 【明智先生ファッション劇場】:センセイの服装をキャプチャーしてみました(休暇モードのセンセイをご堪能ください)
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2009,08,13, Thursday
黒岩重吾シリーズ 脂のしたたり(1961年・S36・12月5日〜翌2月27日OA:全13回)
【新しい連続ドラマ】“波”、“脂のしたたり”(以上、朝日新聞大阪版より引用) *そんなきわどい官能描写があったかどうか、気になるところである。 (2013.30.12追記:毎日新聞12月5日夕刊より引用) 【青春と欲望をかけて黒い組織にいどむ男】
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2009,08,04, Tuesday
#11「兇悪の腕」(1973年・S48・6月14日OA)
事件の容疑者(でも雑魚)をボコ殴って半殺しにし、10日間の懲戒処分を言い渡された特捜刑事の黒木(黒木憲)。クサっている最中に遭遇した先輩の会田(天知茂)を尾けてみるがすぐにバレ、「退屈な時は草鞋を編むもんだ」などと言われる始末だが、意外と親切な会田から、不審な融資を受けている篠原興業の計理士・宮崎(渥美国泰)を見張る仕事を割り当てられた。だが会田に連絡を入れずに直接宮崎にアタックした彼は、またしても宮崎と女秘書をヤクザまがいで脅迫、怪我を負わせてしまう。 そんな血の気の多い黒木にも、両親を亡くした娘の仕事を世話してやるといった優しい一面があった。『人間は誰だってひとりぼっちなんだ』――黒木の口癖や人柄をその娘、三富圭子(沢久美子)から聞くにつけ、会田は彼の孤独な境遇に他人とは思えぬシンパシーを抱く。それでもはみだし刑事は俺一人で充分だ(←予告より)と篠原興業に匿われた宮崎の元へ単身で乗り込み、力負けしそうなごつい用心棒を金庫でノして、組に融資した元代議士の名前を聞き出すが、当の人物は撲殺されて死体になっていた。殴ったのはサウスポー。用心棒、そして黒木も左利きだった。 現場には、元代議士に金を流していた銀行の出納課課長・村上(加藤和夫)がいたことが判明。二度と余計なことはするな!と会田にボコられたにも関わらず、村上を尾けてまた腕力に物を言わせようとする黒木。そこへすっ飛んできた会田は黒木を制止し、篠原組のヒットマンが放った銃弾で被弾した村上の妻・信子(浅茅しのぶ)と村上を庇う。自らも負傷しながら村上達を護り、結果的に彼を自首へと導いた会田のやり方に戸惑う黒木だが、一番の悪人である篠原(高木均)をこれでもかとボコ殴る姿を見て、初めて何かを掴みかける。 しかし、町で偶然見かけたチンピラ同志の喧嘩に「こいつ(=拳)は使いませんよ」と颯爽と仲裁に入った黒木は、チンピラの改造銃にあっけなく倒れた。 「俺、やっと刑事って仕事が分かってきた、って気がしてたのに……」 そう言って事切れた黒木の代わりに信子の待つ公園に向かう会田。彼女は会田の表情を見た瞬間、黒木の身に起こったことを悟り泣き崩れた。 (昭和ブルース3番のイントロ開始) 「思いっきり泣いてやるんだな」 会田に言えたのはそれだけだった。 ――ひとりの刑事が死んだ。 だが、俺は遺された者への慰めの言葉も知らない。 今の俺にわかるのは、あの男のように、 ある日突然俺にも死が訪れるかもしれないということだ。 俺が死んだら、涙を流してくれる者は、いるだろうか――。 *自分の若い頃を彷彿させる黒木に、刑事としての在り方を身をもって教える会田。だが唐突に訪れる空しい結末がなんとも非ライ的。まあ、若手が成長してゆくドラマじゃないからなあ(若手は死ぬか知らん間に消えるかどちらかだ、っていうかそもそも若手自体いないんだが) *黒木役の黒木さんの本職は歌手なので、演技に突っ込んでは失礼かもしれないが、正直もうちょっとなんとかならんかったのか、なレベルでそこが少し残念だった。 *雑誌ヌードを見ていて侵入に気づかなかったチンピラをあっさりボコった会田、床に落ちた雑誌に向かって「かわいこちゃん、礼を言うよ」とウインク。天っちゃんのウインクなんて初めて見たような気が(ちょっとぎこちないあたりが微笑ましい)。
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2009,06,29, Monday
白昼の死角 #9(終)(1979年・S54・9月29日OA)
大使館での手形詐取事件でごたついている最中、綾香(浜木綿子)の病に感染してか、結核の二期と診断される鶴岡(渡瀬恒彦)。精神的に弱い九鬼(岸部シロー)は舞い戻ってきたゴンザロに唆されて再び手形詐取に手を染め、指名手配される羽目に。そして鶴岡は九鬼の手形で福永検事(天知茂)から贓物牙保罪(今は「有償処分あっせん罪」などというらしい)に問われて連行された。鶴岡を救うために九鬼と無理心中を図る綾香。だがゴンザロがすべてを自白し、重い病の床についた鶴岡もまた、福永の前に罪を認めるのだった……。 *法の番人・福永検事大活躍の回。決め台詞「判例がなければ、この私がこれから作る!」は直後に「あなた自身が法なのですか!」などと突っ込まれていたが、この一瞬にすべての勝負をきめようとする決意を眉間にみなぎらせて(←原作そのまま引用)鶴岡逮捕に踏み切るあたり、そして彼が連行されていった後、厳しい眉間と表情をほんの僅か緩めて「よし、これからだ」みたいな顔をするあたりがやたらとカッコよかった(部屋の中で一番の小柄さんだったが、それすら全く気にならない←と言いつつちょっと気になったから書いてるわけだが) *また「神も悪魔も信じません…!」と病床でうそぶいていた鶴岡から自白を引き出すシーンの圧倒的な存在感も真骨頂。原作では自白しても決して負けを認めようとはしなかった(実際しぶとく生きてる)鶴岡だが、どこか人の良さが滲み出てしまい、それが弱さに繋がっていたドラマ版の彼は全面降伏したようにみえた。まあ、この福永検事はそこいらの神や悪魔よりも数倍恐ろしそうだから仕方がない。 *でもあんな惨めに死んじゃう(んだろうなあ、あれは)鶴岡ってのは因果応報かもしれないが、ピカレスク・ロマンの主人公としてはどうなんだろう。 *宮口二郎さんと同列クレジットで、新東宝同期の小笠原弘さんの名前あり。最初どこにいるのか全くわからなかった(失礼)…たぶん、鶴岡を最初に診断したお医者さん、かな?
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2009,06,24, Wednesday
白昼の死角 #8(1979年・S54・9月22日OA)
非英語圏の大使館を巻き込んでの大がかりな詐欺にとりかかる鶴岡(渡瀬恒彦)と九鬼(岸部シロー)。 鶴岡逮捕に燃える三課の西郷警部(←会田より偉いさんになった坂井刑事:宮口二朗)の訪問を受けた福永検事(天知茂)は、「一度会ってみるかね」と彼を鶴岡行きつけの喫茶店に誘った。やがて入って来た鶴岡に、一段高くなってる座席から文字通り上から目線でチクチクと痛いところを突く福永&立ったまま師匠譲りのコワモテで威嚇する西郷。兇悪の師弟に気圧されたかのように、注文のコーヒーを待たずに席を立とうとする鶴岡であった。 *映画の同シーンではヤクザな白マフラーで威圧していた福永検事だが、今回は立ち位置で勝負。鶴岡もいろいろ反論していたものの旗色は悪かった。そりゃまあ、お兄ちゃん(=渡哲也)でも分が悪かったんだから仕方がない(「大忠臣蔵」参照)
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2009,06,23, Tuesday
「たそがれ酒場」(1961年・S36・7月16日OA)
「たそがれ酒場」をテレビで(以上、読売新聞より引用) *朝日新聞にも同種の記事あり。 *いちおう役名があるので映画のような超高速出番ではなさそうだが、宇津井さんみたく「若者」枠で出ている気がしないのはなぜだろう(苦笑)
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2009,06,22, Monday
白昼の死角 #7(1979年・S54・9月15日OA)
手形の偽造に手を染めた鶴岡(渡瀬恒彦)が、とうとう検察局に呼び出された。呼び出し人の名前は福永博正(天知茂)。「福永…福永検事…!」眉間にしわを寄せて目をぎらつかせる鶴岡を待っていた眉間の大家・福永は、静かに取り調べを始める。写しの手形に印を転写した手口をすっとぼける鶴岡だが、福永は光に透けた「冩(写)」の文字を劇的に発見、鶴岡を詐欺罪で拘留した。 しかし、人を殺して潜伏中だった木島(小倉一郎)が、鶴岡(と身重の奥さん)のために自首、すべての罪を被って拘置所内で自殺したことから、福永は鶴岡を釈放せざるを得なくなる。これまで「罪を憎んで人を憎まず」を信条としてきたが、今度ばかりは君という人間が憎い…!と珍しく感情を露わにした福永だったが、そこは理性の人、爆発寸前で自制して、今度会うときが楽しみだ、と言うに止めて彼を釈放するのだった(そして木島の棺の前で、鶴岡が福永への復讐を誓ってこの回は終了) *シャツの第一ボタンを外してちょっぴりラフな福永検事、やっと本格始動。さすがの鶴岡も彼の前では押され気味(にみえるのは贔屓目か)。 *福永に復讐、って逆恨みもいいとこだろうエエ度胸しとるな鶴岡、と思ったが、悪を極める彼にとって、正義の男・福永は「敵」の象徴なのだろう。 *あんなインク消しで消したような「写」の文字、もっと最初から分かっていてもよさそうなものだが、映画でもドラマでも発見するときの表情がやたらとカッコイイ福永検事である。
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