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非情のライセンス 第2シリーズ #1
#53「兇悪のアリバイ」(1974年・S49・10月3日OA)

休日の公園。遊ぶ子供達に優しい眼差しを注ぎ編み物に興じる女・志津子(中村玉緒)。
女手ひとつで娘を育てながらクラブのママとして働いている志津子には近頃イイ人・森下が出来、プロポーズされて幸せを噛み締めていた。が、ある晩、森下と会ったホテルの駐車場で拳銃を持った男に脅され、揉み合った拍子に男を射殺してしまう。

とそこへ、冒頭の公園や自宅、クラブにいたるまで彼女をずっとストーキングしていた目つきの怖い怪しい男が通りかかった。会田だ(一応まだ刑事だと思うのだが不安にさせる天知茂)。彼は状況を見てとるなり彼女の指紋のついた拳銃をハンカチで拭い(だから刑事だよな?)、娘の為に自首を嫌がった彼女の願いを聞き入れ、交番を素通りする(しつこいが刑事なんだよな?)

どう見てもこれから強請りに発展する恰好のシチュエーションなわけだが、それを察して見返りは何だと問う志津子に、会田はようやく警察手帳を取り出し(驚愕する志津子。そらびっくりするわな)、かつて彼女のクラブに勤めていた娘の変死に関連し、志津子の店とやり手企業・丸和総業との裏事情を打ち明けるよう持ちかけた。丸和総業の悪事を暴くのが今回の矢部(山村聡)からの任務だったのだ。志津子は一日考えさせてくれと言う。

一方、会田たち特捜部となさぬ仲の捜査一課の橘(渡辺文雄)は殺された男が志津子の店の常連であること、ホテルで彼女の車を見たという目撃談から志津子に目をつけ、油断していた会田がパチンコで煙草を稼いでいるうちに彼女を殺人容疑で逮捕、泥を吐かせようとする。が、「彼女は一晩中オレと一緒だったんだ」との会田の言葉に仕方なく引き下がった。

ところが志津子は、橘から自分を救うための会田の偽証を逆手に取り、丸和の件を語らなかったばかりか姿を消してしまう。しかも彼女の恋人・森下が問題の夜に一緒にいたのは自分だと正直に証言したせいで、会田は橘たちからそれでも刑事かアンタ!と激しく糾弾される(たしかにもっともだと思うが)。

だが丸和(内田朝雄)は、足がつきそうな志津子が邪魔になり、娘を誘拐して自殺をそそのかす手段に出た。地下鉄に飛び込もうとした志津子を間一髪で助けた会田は、彼女に付き添って一課に赴き、橘に身柄を託した。職を辞すため、矢部の机に手帳と拳銃を置いたとき、「会田刑事にならすべてを話す」との志津子の言葉を携えた橘がやってきた・・・。

丸和の悪事は白日の下にさらされた。娘が森下と戯れている場所で会田は車を停め、手錠の志津子に見せてやるのだった――(「昭和ブルース」は♪見えない鎖が重いけど〜♪ の4番)

*特捜部のやり方に慣れていないので(なにしろまだ2本目だ)、なんの説明もなく身分を隠していた会田にちょっと驚いた。なんでもアリなんだな、特捜部。その特捜部の部長・矢部警視と一課の橘警部、会田に対する態度は180度違うけれど、おっさん同士の友情が見え隠れしていてなんとも渋い。

*コロンボを意識したような右田一平刑事(左とん平)登場。でもたしかに普通はやさぐれ刑事ってああいう感じだと思うなあ。なのに誰かさんは、ぱりっぱりのスーツ着てパチンコやってた(らしい)が。

*娘を誘拐し、電話をかけてきた男の役で天本英世さん。なんかもったいない使われ方だ。

*(2007.7.22追記)玉緒さんに銃を突きつけて自分が殺された黒沢良さんって、あの「江戸の牙」ナレーターの黒沢さんだろうか? 事務所のプロフィールによると、「新東宝ニューフェースで高島さんと同期」云々とあるのだが、それだと天っちゃんとも同期ってことだよなあ・・・でもたしか男は天知・高島・松本・小笠原の4人だったはずでは?

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:06 PM | comments (x) | trackback (x) |
非情のライセンス 第2シリーズ #2
#54「兇悪の傷痕」(1974年・S49・10月10日OA)

刑務所から二人の女――石川伸子(市原悦子)と江沢景子(江波杏子)――が脱走した。貧血を起こし倒れた伸子を病院に匿い、景子は伸子の弟・次郎と連絡を取るため彼のGFに繋ぎをつける。次郎は三者連続殺人事件の容疑者として逃亡中の身で、それを知った伸子は彼に一目会わんがために、景子の協力を得て脱走を図ったのだ。

伸子の病院を突き止めた会田(天知茂)は、丁度帰ってきた景子に拳銃を奪われ、逃走されそうになる。だが自分の拳銃を突きつけられても動じない会田はふてぶてしく言い放った。「ふっ、さすがの身のこなしだな・・・江沢刑事」そう、景子の正体は特捜部に所属されることになった敏腕刑事だったのである!(って、クレジットですでに「刑事」となっていたのでそれほど驚くことでもないのだが)

次郎との接触は景子=江沢刑事に任せ、伸子の口から弟の殺人動機を聞き出そうとする会田だったが、伸子は再び貧血で意識を失ってしまう。長崎生まれの彼女は、原爆による白血病を発症していた。会田の輸血によって持ち直した伸子は、彼もまた広島で原爆に遭い家族を亡くしたこと、ひとり生き残った姉も進駐軍に強姦され死亡したことを聞かされ、会田に真相を打ち明けた。

初めての発作が起こった時、彼女は不治の病に絶望し湖に身を投げたのだが、助けてくれたはずの4人のハンター達に輪姦された。それ以来自暴自棄になり、関係を迫ってきた会社の上司を殺して金を奪った伸子は、投獄前に弟に手紙を遺し、それを読んだ弟が、元凶のハンター達を次々に抹殺しているのだという。

残る最後の一人は今まさに挙式中であった。次郎が必ず現われると踏んだ会田は、医者の制止を振り切り、会場へ伸子を連れて行く。予想通りナイフを片手に乗り込んできた次郎は、特捜部と姉の言葉で復讐を思いとどまった。弟の胸の中で崩れ落ちた伸子は病院へ運ばれたが、そのまま息を引取る。

「噂どおりの非情な人ですね、会田さんって・・・(伸子姉弟に)最後の別れをさせるなんて」
――でも一番非情なのは、29年前の原爆だわ。
景子の言葉に沈黙を返し、会田は病院を後にした――(昭和ブルースは1番)

*(第1シリーズのことは分からないけど)会田刑事の過去、初登場? 伸子たち姉弟と自分の過去を重ねているかのような、そして伸子の病状にいつか自分にも訪れるかもしれない病への恐れを抱いているかのような、なんとも翳のある表情が数多く見られて切なかった。そうそう、これが想像してた会田さんだよ!(今回はひたすらカッコよかったのでツッコミなし)

*とはいえ簡単に景子さんに拳銃を奪われちゃうのはトホホだが(ほんとに悪い人なら撃たれて死んでるよ!)

*伸子がいわゆるナイスバディな美女ではなくて市原悦子さんなところがリアル。

*原爆投下が29年前というのも生々しい。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:05 PM | comments (x) | trackback (x) |
非情のライセンス 第2シリーズ #3
#55「兇悪の序曲」(1974年・S49・10月17日OA)

始まるなり長距離トラック野郎になり切っている会田登場(ピンクドレスのモンローもどきのおねーさんがばら撒かれている柄シャツ着用の天知茂)。そこへひとりの女・和子(宮本信子)が道路に身を投げ出してきた。自殺を図ったらしいワケありの彼女を会田は社員寮へ連れ帰り、事務の仕事に就かせてやった。

大掛かりな密輸組織を追うために極秘で潜入捜査をおこなっていた会田だが、糸口を見つけたと思った矢先にその人物が殺されてしまう。会田の身分がばれているのではないかと危惧した矢部警視(山村聡)は捜査の打ち切りを提案するも、大人しく従う様な彼ではなかった。しかし組織の魔手は会田に伸び、ある晩トラック内で襲われた彼は廃車に乗せられ、プレス機で車ごとスクラップにされそうになる(ちなみに例のモンロー・シャツでだ)が、間一髪で同僚の四方刑事(葉山良二)に救われた。

会田の身の危険を矢部に伝えたのが四方であり、彼の別れた妻が多額の借金を背負っていることから、その借金の返済のために四方自身が密輸組織と通じているのではないかと矢部は疑う。同僚であり命の恩人でもある彼を疑いたくない会田は、いつものぱりぱりスーツに着替え(どうだイケてるだろ、とばかりに画像が静止する演出が笑える)、四方の元妻宅へ向かった。だが彼女こそ、トラックの前に飛び込んできた和子だったのだ。

組織の攻撃をかわし、和子を警察に連行した会田は夜を徹して尋問するが、彼女は口を割らない。そこへ現われる四方。「なぜこの俺を逮捕しないのだ!」詰られて会田は叫ぶ。「それを俺の口から言わせたいのか・・・!」(おっさん同士の友情モード炸裂)

翌朝、和子は釈放されることになった。矢部が四方の辞表を破り捨て、借金の肩代わりを申し出たため、四方が洗いざらいを告白したからだ。やはり貴方は刑事なのね、そう捨て台詞を残して四方の元を去ってゆく和子だったが、会田と共に組織の中枢に乗り込んだ四方を庇って銃弾に倒れた。
――まるで自殺だな。
最初に出会ったとき、本当に死にたがっていた和子。四方たちが組織に内通していたという証拠を隠滅するため、その場にいた全員を撃ち殺した会田は、和子の遺体を抱く四方からそっと目を逸らせた(昭和ブルースは1番・3番)

*内部に密通者がいる、というハードな展開だが、冒頭のモンロー・シャツ(ジョン・ディーコンでもアレは着ないと思う)、さらにそれ以上に会田が脱ぎまくるのが強烈な印象を残す話でもあった。賭け事が原因で、寮の風呂場でトラック野郎達に襲われ、半裸(下は白いズボンで、お腹にサラシを巻いた状態)で肉弾戦を繰り広げたり、エンディングでは「昭和ブルース」1番と3番をバックに、自室でシャワーを浴びる様子が流れたり(ノー金鎖)・・・正直、色んな意味で目の毒。しかも風呂場での喧嘩シーンでは、湯船に頭から突っ込まれ髪をひっぱられと散々。スタントさんではなかったので、我々(って私のか?)の疑惑を晴らさんがための熱演にも思えて胸が熱くなった(とはいえ耐久性の非常に良いモノかもしれな・・・バキュン←撃たれて即死)

*会田のやり方を嫌っているけど、助力を申し出てみたりもする橘警部(渡辺文雄)が今回もいい味をだしていた。

*密輸組織のやり手ヒットマン(会田を殴って廃車に突っ込んだヤツ)が財津一郎。ちょっとラリってそうな雰囲気が凄腕ぶりを際立たせていた。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:03 PM | comments (x) | trackback (x) |
[4] 白い人魚の美女
明智センセイ、2つの不可解と5つの不可能に挑戦。「明智、呪ってやる・・・!」強烈な真犯人でした。初代文代さん(五十嵐めぐみ)のセンセイへのほのかな恋心が甘酸っぱくもあり。

【明智先生ファッション劇場】:センセイの服装をキャプチャーしてみました(どんどん画像が増えてきて大変です)

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| TVドラマ(現代劇)::江戸川乱歩シリーズ | 10:27 PM | comments (x) | trackback (x) |
非情のライセンス 第1シリーズ #52(終)
#52 「兇悪」 (1974年・S49・3月28日OA)

ご好意により「非ライ」各シリーズ毎の最終話+αを戴いた。1話も見ていない(覚えていない)のにいきなり最終回。贅沢きわまりない鑑賞方法だ。

1台の車を探すために廃車置場をハシゴしているトレンチコート(襟立て)の会田刑事(天知茂)。老若男女問わずトレンチコートを着ている人になぜだかときめいてしまう者には最初から大変キケンな出で立ちである・・・ってもしや彼が原体験かそうなのか?>自分
最初から苦虫を踏み潰したような面相だが、馴染みのクリーニング屋主人・太郎さん(左とん平)にちょっぴり愚痴りつつ、車のナンバーを教えて協力を乞うあたり、顔の割にはフレンドリー。なぜ俺ひとりで車探しなんですかと特捜部長・矢部警視(山村聡)にもぶーたれている人間臭さも意外(←ものすごく非情な男を想像していたらしい)

太郎さんのお手柄で、問題の車に乗る金回りの良い男を確保。男いわく、盗んだ車で白タクをしていた際、後部座席に置いてあった封筒に興味を示し、高値で引取ってくれた人物がいたのだという。その人物・会社ゴロの小山を訪ねた会田は、封筒の中身がとある大会社の存亡を握る重要書類であることを知る。

そんな折、拘置場にいた車泥棒が些細な喧嘩で殺され、書類をタテに社長を強請ろうとしていた小山も事務所で不可解な首吊り死体で発見された。そして会田は、矢部警視から突然の捜査打ち切りを言い渡される。車探しだけでお払い箱、では当然納得がいかない会田は矢部の制止を振り切り単独で捜査を続行するのだが、そのことで大会社の裏にいる黒幕の不興を買い、刺客に狙われる羽目に。たまたま会田のシャツを届けにきた太郎さんが、マンションに潜んだヒットマン達に間違われて蜂の巣にされてしまった。

自分の身代わりになった太郎さんの死に呆然とする会田(呆然とするのはいいけど目くらい閉じてあげてほしかった←とん平さん、死に顔リアルすぎ)。しかし完全に頭にきたらしく、太郎さんがひしと握り締めていたシャツを身につけ、髪を振り乱して雑魚をボコボコにし、株主総会に乗り込んで社長に手錠をかけた。だが、名前を聞き出した黒幕こそは、首相さえもアゴで使える、国家全体の黒幕といっていい大物だった。

矢部警視に辞表を渡し、会田は拳銃を手に黒幕の家へと向かう。しかしそこで彼が見たのは、霊柩車に乗せられる棺。なんと彼は老衰でこの世を去ったのだ。やり場のない怒りを棺にぶつけた(=棺に銃をぶっぱなした)会田は、昭和ブルース(フルバージョン)をバックに海岸でひとり涙を流すのだった・・・。(完)

*はじめてきちんと見た会田刑事。台詞や行動がハードボイルドしていて、天っちゃんキャラの中では体温が高そうだった。で、ボーダー柄のシャツや水玉タイ以上に気になるのが髪型なわけだが、くるりんと額に落ちているひと房とか、雑魚をタコ殴りして黒電話のコードを首に巻きつけて脅していたとき(←いろんな意味で非情というより過剰のライセンス)の乱れっぷりから察すると、散髪行ってないだけよね、ポマード少な目だからよね、と思っていたくもなる・・・けども、耐久性の良いものかもしれな・・・(以下自粛)

*会田さんが単独捜査に乗り出したシーン。部屋にかたまって在りし日(死んでませんが)の彼をそれぞれ回想しているこのやさぐれた面相の集団は誰なんじゃい、と思ったら特捜部の同僚だったと知って少なからず驚いた。物騒なメンツだ。

*そう、その回想シーンで出てくる会田さんの髪型は70年代前半のヤクザ映画な感じなのだ。52話のどのへんからああなるのか知りた・・・(もう止せ)

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス1 | 12:09 AM | comments (x) | trackback (x) |
[3] 死刑台の美女
熟れた未亡人([1])・謎めいた令嬢([2])に続いてセンセイが冒頭からメロメロになるお相手は、なんと人妻。でも彼女には哀しい秘密が・・・。キッチュな「死刑台」の印象が強烈な作品ではあるものの、ラストシーンの切なさはシリーズ随一。ヒロインをなぞった明智センセイの仕草に、儚すぎた愛をひしひしと感じます。

【明智先生ファッション劇場】
:センセイの服装をキャプチャーしてみました(テーマは「3重・・・」)

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| TVドラマ(現代劇)::江戸川乱歩シリーズ | 10:28 PM | comments (x) | trackback (x) |
[2] 浴室の美女
ツボが多すぎて無口になってしまう、極上の作品。このシリーズまだ未見だわあ、とおっしゃる方はぜひこの作品からご覧になって、世界観に適応できるかどうかご判断ください。

【明智先生ファッション劇場】:センセイの服装をキャプチャーしてみました(服装だけです、顔ハメ合戦とかはありません)

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| TVドラマ(現代劇)::江戸川乱歩シリーズ | 10:30 PM | comments (x) | trackback (x) |
[1] 氷柱の美女
パイロット版、しかも「美女」は新東宝時代の相手役(襲う方が多かった?)・三ツ矢歌子さんだとはいえ、のっけから怪しいオッサンすぎます明智センセイ。アグレッシブでちょっとイヤミな言動(理由はちゃんとあるんですが、とてもそうは思えないというかなんというか)は、ある意味レア。

【明智先生ファッション劇場】
:センセイの服装をキャプチャーしてみました

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| TVドラマ(現代劇)::江戸川乱歩シリーズ | 10:31 PM | comments (x) | trackback (x) |
孤独の賭け #1
「孤独の賭け」#1(1963年・S38・10月4日OA)

放送ライブラリ@横浜にて、第一話を鑑賞(2006.9.3)

ほぼ原作に忠実にストーリーが進むので、肝心の千種梯二郎(天知茂)が登場するのは20分以上経ってから。自家用車にふんぞり返ってエラそうな円月眉毛(←非常に気になる)の千種氏、偶然出会った百子(小川真由美)を連れて自分のキャバレー(高級クラブ)廻りをしている時に百子から200万の投資を持ちかけられ、彼女の中に自分と同質の何かを感じて、話に乗ることに・・・というところまで。百子が何気なく口にしたどぶさらいという言葉に異様に険しくなった彼の眉間のナゾに迫るのは次回以降らしく、第一話しか見られないのが実に残念だった。

*(2007.5.4:二度目の鑑賞。クラブ経営者としてのやり手ぶりや、女のあしらい方、リードの仕方など、胡散臭くも敏腕そうな千種像に改めて感服。あと、二郎役の高城丈二さんがやけに爽やかなことにも驚いた)

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| TVドラマ(現代劇)::その他(シリーズ) | 08:25 PM | comments (x) | trackback (x) |
ザ・ガードマン #51
「男の争い」(1966年・S41・3月25日OA)

ビル内で金庫破りが頻繁に起こっていると、ビルのオーナー・大沢から監視要請を受けた東京パトロール。しかし彼らが張り込んだ翌日もまた、とある会社の金庫が破られた。侵入形跡がまるでないことから、内部の犯行ではないか(狂言ではないか)と推測した高倉キャップ(宇津井健)の疑惑のターゲットに浮上したのが、大沢の娘・冴子と恋仲の、くだんの会社社長・立花(名前や肩書きがなかなか出てこないので「あんた誰」状態がしばらく続く天知茂)。

高倉の推測は当たっていた。立花は八年前に妹を陵辱・自殺に追い込んだ大沢に復讐するため、会社の二重帳簿を盗み出し、不正を白日の下にさらそうとしていたのである。東京パトロールとの息詰まる攻防の果て、大沢の金庫から二重帳簿を手に入れた立花だったが、最後に高倉に阻まれる。だが大沢の社会的信用を失墜させたことで彼の復讐は達成された。ただひとつの誤算は、冴子を本気で愛してしまったことだけ・・・。

暗い過去を背負った非情の男、でも生来の優しさが見え隠れして・・・という十八番のキャラクターでノリまくっている天っちゃん。いつもながら一本気な宇津井氏との対比もはっきりしていて見どころが多かった。

*得意のボーリングを披露するシーンあり。しかもそのあと、ロッカールームでユニフォームを脱ぎ上半身を露わに(視聴者サービスというよりは、彼の正体を知る上で重要なシーンなのだ、念のため)。新東宝時代は骨と皮だった天っちゃんだが、意外と着やせするタイプに成長していた←どこを見とるんだ

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| TVドラマ(現代劇)::ザ・ガードマン | 08:22 PM | comments (x) | trackback (x) |
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