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非情のライセンス 第2シリーズ #79
#131「兇悪の道しるべ」(1976年・S51・4月22日OA)

山中で見つかった白骨死体・津久見のかつての同僚、久保辰吉(長門裕之)を訪ねた会田(天知茂)と右田(左とん平)。小さな運送会社のトラック運転手だった津久見は体を壊して退職した後、何者かを強請って殺された節があるのだが、運送会社は社長の病死(死因は肺がん)で潰れており、唯一事情を知る人物は辰吉だけだった。

津久見たち同様、肺をやられている様子の辰吉に、会田は彼らが有害な産業廃棄物の不法投棄に加担していたとの疑いを濃くする。そんな折、冒頭からこっそり(といっても物騒なガタイなので会田並にわかりやすく)辰吉をマークしていた赤根(藤山浩二)という男が辰吉を拉致、彼を消そうとした。そこをスマートに銃をぶっぱなして救った会田は辰吉を病院に連れて行き、精密検査を受けさせたのだが、ふとしたことで自分の病名(=肺がん)を知ってしまった辰吉は病院を抜け出し家族のもとへ。

「俺ァ死にたくねえ。お前達と一緒にいてェんだ!一緒に死んでくれー」と暴れながら妻の政子(園佳也子)の首を絞めようとする辰吉を必死で止める家族。やがて、政子と息子・良一(中沢清三)の間で辰吉はぐったりと動かなくなった。「おとうちゃん、死んでるよ…!」後から駆けつけた娘の千恵子(竹内美香)の目の前で父は死に、母と兄は警察へ連行されてしまった。「(あれほど黙ってくれと言ったのに)どうして病名を教えたんですか!」と政子に詰られた会田は言葉もない(もっとも今回ばかりは会田のせいではないのだが)。

辰吉はショック死ということで、政子たちには情状酌量の余地が認められた。津久見が強請っていた化学工業の社長(伊豆肇)に雇われていた赤根がすべてを自供、会田と右田は社長に逮捕状を突きつけるのだった(昭和ブルースは4番)

*#11「兇悪の夢」もそうだったが、長門さんは不幸の坂道を転がり落ちていく役柄が実に似合っている。

*ブルーのストライプ・スーツに黒ベスト&黒ネクタイを合わせた会田。地味にしたつもりかもしれないが、なんだかお通夜帰りのようである。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:40 PM | comments (x) | trackback (x) |
非情のライセンス 第2シリーズ #78
#130「兇悪の花粉」(1976年・S51・4月15日OA)

『以前お世話になった村越です! 会田さん、助けて下さい!』
村越といえばヤク中で死んだはずだが(ってそれは第1シリーズ#31「兇悪の報酬」)、この村越は7年前に傷害事件を起こし、当時所轄の刑事だった会田(天知茂)に捕らえられた男だ。切羽詰まった電話は居場所を聞く暇もなく途中で切れ、次に会ったときには、村越は霊安室で冷たくなっていた。そこに現れた妻・志保(篠ヒロコ)の空々しい嘆き方に、会田は疑問を覚える。

なにしろ志保は彼にとって忘れられない女性のひとり。村越逮捕の際、「人でなし!」と初めて自分を詰った相手だったからである。売れない夫を純粋に支えていたはずの志保は今では美容院を経営するやり手ウーマンに変貌しており、今度宮崎に支店を出すのだという。夫の保険金3000万を受け取り宮崎へ向かった彼女を、会田は追いかけた。

一方、村越を殺したのはヤクザの高橋勝(溝口舜亮)と判明。彼が宮崎へ逃亡したと知った橘警部(渡辺文雄)ら一課もまた宮崎入りした。奇しくも犯人と被害者の妻が同じ地へ――。そしてもうひとり、志保の美容院へ新作を卸すという化粧品会社の小室健二(佐原健二)が現れた。女癖が悪く、会社の金を使い込んでいる小室。やがて、高橋が轢死体で発見される。

夫のヘタレぶりに手を焼いた志保が小室の助言に従い、高橋に夫殺害を依頼、ところが指名手配された高橋が謝礼をせびりまくったせいで、またまた小室の指示を仰いだ彼女が轢き殺したのだ。だが、目撃者の証言などから志保の犯行であることが濃厚になり、一課が迫る。そこへ「彼女はずっと俺と一緒だった」と白々しくアリバイを主張する会田。彼は黒幕である小室を逮捕したいがために一芝居打ったのである。

誰かに操られてなんかいない、あくまで自分の意思で、自分のためにやったのだと言う志保だが、支店設立のための保険金を小室が自分の使い込みの穴埋めに使っていると会田に聞かされ動揺する。問い糾すと小室は志保を殺そうとし、その瞬間、張っていた会田や一課により現行犯で逮捕された。

「結局、私はいつも、誰かの思い通りに生きてきただけ。村越、小室、…そして、貴方
ようやく悟った志保は、会田にかつてと同じ言葉を投げつける。
――あなた、やっぱり、人でなしよ――(昭和ブルースは4番)

*風や虫などの力無しではどこへも飛んでゆけない「花粉」でしかなかった志保さんの悲哀。

*宮崎、そしてホテル・フェニックスといえば例のもこもこジャケット(#74「兇悪のフェニックス」参照)を連想してしまい戦慄を覚えたが、今回はあくまでいつもどおりトレンチでかっこよくキメてくれていて良かった。サファリパーク(ライオンとトラの合間)を車で移動するときのへんてこなBGMが気になった程度だ。

*特捜部の部屋、地下から元の場所へ戻ったようだ。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:42 PM | comments (x) | trackback (x) |
今宵をチャオで
ファンキーパレード 今宵をチャオで 「大学のお姐ちゃん」(1960年・S35年・11月8日OA)NET 19:30-20:00

出演:岡田真澄、中島そのみ、ポール聖名子、田代みどり、北沢典子、天知茂

*バラエティ(トーク・音楽番組など)への出演情報は未開拓領域だが、「光秀反逆」(1961年)以前のドラマの有無を縮刷版にて探索中、ひっかかってきた作品。ファンファン(たぶん司会)はともかく、歌手の方々に混じってテンコさんと果たして何をしていたのか、非常に気になるところだ。映画の番宣なのか?(しかしもう宣伝するほどの映画は撮っていないはず←暴言) 曲の薀蓄でも語るのか? それともまさか唄うのか? もしくは歌手のバックで踊るのか? 誰か詳細教えて下さい!

*ちなみにこの週のみのゲスト出演。

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| バラエティ等 | 11:06 PM | comments (x) | trackback (x) |
非情のライセンス 第2シリーズ #77
#129「兇悪の終着駅」(1976年・S51・4月8日OA)

――ヤクを捌いている暴力団組長・佐伯(灰地順)を捕まえて。
女からのタレコミ電話を受けた会田(天知茂)。ガセではなかったものの肝心の佐伯は所在不明、その彼は自分を裏切って若いあんちゃんとおねんねしていた女(=タレコミ張本人)を撃ち殺し、三輪車の子供(“どけろよ、ここは終着駅なんだ。Uターンするんだから”)に咎められビビりつつ逃走してしまった。

逃亡した佐伯が頼ったのは、小さな港町にいる古き良き時代の侠客・南部鉄こと南部鉄五郎(大森義夫)。町の名士で裏では関東を仕切っている黒幕・丹菊英二郎(浜田寅彦)の兄貴分である南部鉄じいさんに、口利きをしてもらおうというのだ。気のいい鉄五郎は丹菊に佐伯を預けるが、佐伯は自首を強制された挙句、警察署前で暗殺されてしまった。それが丹菊の仕業だと見抜いた鉄五郎もまた、孫のマリ子(藤山律子)やその恋人のイサム(山本紀彦)と共に、丹菊の手下の犠牲になる。

チンピラのイサムを更正させ、弟のように可愛がっていた弾刑事(北島三郎)は彼の非業の死に激しいショックを受けた。「怒る前に、悲しむ前に、俺たちはデカなんだ」という会田(佐伯を追って港町へ出張中)の自分の日ごろの行いは棚にあげたクールな言葉も聞く耳もたず、丹菊の屋敷へ単身突っ走ってしまう弾。だが丹菊は彼を撃ち、すべてを彼の犯行とするために、義理の娘・ルナ子(小泉洋子)をも撃ち殺した。あまりの仕打ちにキレにキレた弾は、力を振り絞って丹菊の身体にありったけの銃弾をぶち込む。

遅れて到着した会田のフォローで正当防衛を勝ち取り、弾は命と首が繋がった。「今度は北のほうへ流されそうですよ」鉄砲玉のような友人に、笑って煙草を差し出す会田だった(昭和ブルースは1番)

*かわいそうなルナ子ちゃんは冒頭、会田お気に入りの左ハンドル車のオカマを掘って登場。警察に黙ってて下さらない、あと1回キップ切られたら免停なの、と一番言ってはいけない相手に申し出るが、美人だったせいで乾杯ランチで許してもらっていた。そのときの会田いわく「外国では車がキッスすると乾杯するんですよ」…久々のキザ台詞にくらくら。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:44 PM | comments (x) | trackback (x) |
背徳のメス
スリラー劇場 背徳のメス(1963年・S38・1月4日〜2月8日・全6回)CX 22:15-22:45

原作:黒岩重吾
出演:天知茂(植秀人)、天路圭子(加納伊津子)、山岡久乃(佐藤信子)、市川和子(有吉妙子)、松本克平(西沢科長)
#1(1月4日OA):植秀人は女癖の悪い医師。回りの女性を次々とワナにかけてきた。きょうも看護婦の妙子とホテルの一室で…。
#4(1月25日OA):植は西沢のすすめる患者を手術して、誤って死なせたため、陰険な西沢科長と鋭く対立するにいたる。
#6(2月8日OA):自分を殺そうとしてのは誰か。植は必死に犯人を追及する。彼を憎む西沢科長も怪しい。と、意外な人物が…。
【以上、朝日新聞縮刷版より】

*「休日の断崖」(1961年)「脂のしたたり」(1961年)に続く、黒岩重吾作品での主演。昼は正義の医師(原作では産婦人科医)、そして夜は節操のないレディ・キラー・植秀人、実に似合いそうな役柄ではある。

*ちなみに1961年の映画版は主演が田村高廣さんで、何かと突っかかる西沢科長役が山村総さん。主演が入れ替わっていたら面白かったかも(会田vs矢部部長!)

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| TVドラマ(現代劇)::その他(シリーズ) | 09:09 PM | comments (x) | trackback (x) |
東北新幹線殺人事件
東北新幹線殺人事件
東京−仙台−盛岡、「やまびこ27号」死体を乗せて東日本縦断!!七夕まつりの女
(1984年・S59・7月14日OA)

ある夏の夜、道端でOLが絞殺された。彼女のアパートから紛失していたのは、東北新幹線のグリーン券。件の列車に乗り込んだ十津川警部(天知茂)の眼前で男が殺され、犯人らしき男も死体となって仙台の川に浮かんだ。そして、実業界のドン・立野(田中明夫)が仙台行きの新幹線から誘拐される。巨額の身代金をせしめた犯人は誰か? 捜査線上に浮かび上がる一人の女――元クラブのママ・二ノ宮由美(大空真弓)。3年前に土地投資で失敗し散り散りになった、彼女を囲む「二の会」の役割とは果たして? 七夕まつりに纏わる由美の悲しい過去が事件にリンクする……!

……ざっと言えば由美ママが自分にメロメロな「二の会」メンバーの男たち(三ツ木清隆ら)と共謀して、投資失敗の元凶で両親の仇でもある立野社長に復讐する話、といったところなのだが、どうも話がごちゃごちゃしてきてややこしい(←美女シリーズくらいでないと頭がついていかない)。第2・第3の仲間割れ殺人はともかくとして、事件の発端であり十津川警部を仙台に送り出すツカミとなる第1のOL殺人の経緯がなんともご都合主義で最後まで釈然としないせいでもある。イモ姉ちゃん(←作中に飛び出す死語)殺され損じゃないか!

それはともかく、急きょ三橋さんの代理を務めることになった天っちゃんの十津川警部は「今夜も蒸すなあ」との言葉とは裏腹にかっちりばっちりストライプ・スーツでキメて(ワイシャツ襟はいつも通りエベレストのごとく)OL殺人の現場に現れたのが初登場。明智センセイよりも心持ちおっとりしたカジュアルな口調で話しているように思えたが、顔は怖い(というより、なんだか険しい)。最初に仙台に行った程度で、もっぱら部屋に控えている場面が多いとはいえ、部下を大勢使って尾行を指揮したり、コワモテを武器に取調べ室をハシゴして片っ端から自白させたり、デキる一課の班長さんぶりが伺えた。

*ヒロイン・大空真弓さんの処遇をすべて亀さん(愛川欽也)に任せたため、新東宝コンビの再会シーンは見られなくて残念(まあ、ヒロインと絡めば美女シリーズになっちゃうだろうしなあ)。そのかわり、ドン・立野の会社の経理部長役で出ていた同期の松本朝夫さんとはさりげなくツーショットになっていた。

*役者の卵だという「二の会」メンバー1の甘えっ子・琢二(三ツ木清隆)が覚えている台本が「黒蜥蜴」。取調べ室で十津川警部の尋問に雨宮の台詞を口ずさむくだりもあり、ミスター明智の顔を余計怖くさせていた。

*視聴率は過去の同シリーズ中で最高の25.7%をマークしたらしい(美女シリーズより上じゃないか)。かくいう私もリアルタイムで見ていたが、「どうして明智センセイやってくれないの〜」と悲しがった覚えがある。

*ちなみに同日夕方(16:30-18:00)にはテレ東で『東海道四谷怪談』が放映されていることを縮刷版で発見。アマチ予習番組?

(朝日新聞夕刊「出会い」より記事引用)
★天知茂(*素でふにゃっと笑ってる写真つき)の明智探偵、十朱幸代の朝吹弁護士、藤田まことの音川刑事、田中邦衛の宇野刑事、三橋達也の十津川警部……。「土曜ワイド劇場」(朝日、9.02)の人気シリーズの主役たちだ。
★7年前の「時間よとまれ」に始まって、放送作品は340本を超えた。うち50本以上が松本清張、江戸川乱歩の原作。フランスの女流ミステリー作家、カトリーヌ・アルレーも人気。
★今夜の「東北新幹線殺人事件」は収録直前に三橋が倒れ、急きょ天知の十津川警部が誕生した。「三橋さんのあか抜けた都会センスに迫れるといいんですが……」 本職の明智探偵役では22回の最多出演。
*たしかにお洒落だし田舎より都会の方が似合っていたが、あか抜けていたかどうかは微妙である。周囲の人と空気が違っていたのは確かだが。
*そういやラスト付近で強烈に不似合いなサングラス(縁が太くて大きいやつ)をかけて登場した十津川警部にくらくらきたが、逮捕した三ツ木クンに掛けるために持ってきたのだと知りホッとした。

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| TVドラマ(現代劇)::土曜ワイド劇場(その他) | 09:07 PM | comments (x) | trackback (x) |
非情のライセンス 第2シリーズ #76
#128「兇悪の慕情」(1976年・S51・4月1日OA)

土砂降りの夜。刑事の勘を騒がせながら(でも右田とポーカーに興じている)夜勤中の会田(天知茂)にタレ込み電話がかかって来た。だが直後に一課からお呼びがかかり、「帰り道だから俺が代わりに行ってやるよ」と彼の車(左ハンドル)に乗って出かけた矢部警視(山村聡)が、バイクの男に狙撃され負傷してしまう。

大事な部長が自分の代わりに撃たれたと信じて疑わない会田はお礼参りだと決め付け、心当たりの男たちと接触を図ることに。しかし、刑期を終え全うに働いていたひとりめ・山口金男(山谷初男)は自分を捕まえたデカの出現に「いつまで俺を苦しめるんだ!」と激しい憎悪をぶつけてきた。

「お前にとっては何十人のうちのひとりだが、あいつらにとって、お前の顔は一生忘れられないものなんだ」自己嫌悪に陥る会田に、こうなることは判っていたと静かに諭す矢部。そして、もうひとりのターゲット・田中透(沖田駿一)は暴走族とのゴロ巻きに余念がないバイク青年だったが、会田の顔を忘れるほど“今”を生きていた。

自分の勘が完全に外れていたことに安堵したのも束の間、会田は再び(*夜道で一度襲われている)狙撃の的に。他に忘れられない顔はないの、と綾(岸田今日子)に聞かれて会田は、1年前に死んだ女のことを思い出す。彼女・本島文子(村松美枝子)は麻薬を売っていたところを会田に逮捕され、交番から逃げ出そうとして車に轢かれて死んだのだった。もし彼女の背後に男がいたとしたら……? 調べると、文子には赤沢辰夫というヒモがいたことが判明した。

会田が勘を頼りに突っ走っている一方で、坂井刑事(宮口二郎)は現場の足あとから割り出した靴屋の店先を見張っていた。そこへ合流した会田は、同じマンションの住人である吉見(山崎純資)の姿を見て驚く。この吉見こそ、会田を文子の仇と付け狙う赤沢辰夫だったのだ。

坂井と会田に追い詰められた赤沢。赤ん坊をあやしていた子煩悩の君がなぜ、そう詰問する会田に彼は叫び発砲した。「文子のお腹には、俺の子がいたんだ!」 その言葉に動けないでいる会田のかわりに、坂井が赤沢を捕まえた。すさまじい形相の赤沢の顔が、会田とすれ違う。
俺の脳裏にまた、忘れられない顔がひとつ増えた――。
(絶妙なタイミングでの昭和ブルースは1番)

*まさに“生まれたときが悪いのか、それとも俺が悪いのか”を地で行く非情のライセンスな世界。眉間にまたひとつ苦悩の皺を増やす会田に胸キュン(超死語)だ。

*しかし、同じマンションの住民になってまで執拗に会田暗殺の機会をうかがっていたらしい赤沢、子作りの命中率に比べたら(失礼)ブローニングの命中率低すぎだろう!←ある意味大当たりだった矢部さん

*でも矢部さんも、わざわざ会田の車を借りるってどうなのか(そうか、左ハンドルに乗ってみたかったのか)

*文子の遺留品を見せてくれた一課の佐々木刑事(名前入り)に北町嘉朗さん。北町さんといえば居酒屋「吉田署」の板前だとばかり…。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:46 PM | comments (x) | trackback (x) |
[15] 鏡地獄の美女
ゴージャスに香港ロケ。薄幸ヒロインの最後の独白に悲しさが滲みます。それより何よりサングラス姿が怖すぎです明智センセイ。ルービックキューブ、懐かしい!

【明智先生ファッション劇場】:センセイの服装をキャプチャーしてみました(香港・グラサン・ルービックをご堪能下さい)

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| TVドラマ(現代劇)::江戸川乱歩シリーズ | 10:17 PM | comments (x) | trackback (x) |
非情のライセンス 第2シリーズ #75
#127「兇悪のワイン」(1976年・S51・3月25日OA)

矢部警視(山村聡)の要請で銀座のクラブ「F」を訪れた会田(天知茂)は、女達の相談役だという元・弁護士の深海(=ふかみ)綾(岸田今日子)と出会った。

彼女の親友で「F」のママである森口早苗(柳川慶子)は、貝塚勇治(山本清)という実業家に店とマンションを担保に2千万の借金をしているのだが、店の客のツケが込んでおり、返済が滞っているのだという。その客というのが、貝塚の息のかかったホステスが連れ込んだ者が多数であり、意図的なものを感じるという綾。元暴力団幹部で今回の会田のターゲットである貝塚は、他の店でも同じ手口でママからすべてを巻き上げ自殺に追い込んでいた。

会田は綾と協力し、証拠集めに奔走する。しかしあと少しで貝塚逮捕に踏み切れるという時に、返済が迫り追い詰められた早苗は、貝塚がすでに他の女に同じ話を持ちかけているのを目撃、衝動的にナイフで貝塚の顔を滅多斬りにしてしまった。思わず、ストレッチャーで運ばれる包帯ぐるぐる巻き状態の貝塚を締め上げる会田。

早苗は捕らえられたが、情状酌量の余地はある。彼女が出てくるまで「F」は綾が切り盛りすることになった。「早苗と敏矢ちゃん(=早苗の息子)のためにも乾杯して。ね、会田クン」弟分のような扱われ方(実年齢は、1歳だけとはいえ岸田さんの方が上)に照れた笑いを浮かべながら、会田はワインで乾杯するのだった(昭和ブルースは4番)

*OPテーマ曲に沿ってストーリーのダイジェスト映像が流れる珍しい回。意外性のある話ではなかったとはいえ、いきなりネタバレってどうなんだろうか。

*いつのまにか左ハンドルになっていた会田の車(ちょっと流線型)。ええ稼ぎしとるのう。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:47 PM | comments (x) | trackback (x) |
『殺すまで追え 新宿25時』
『殺すまで追え 新宿25時』(1969年・S44:松竹)

(シネマアートン下北沢にて鑑賞)

水も滴るいい男(←OPから文字通り雨に濡れての張り込み中)、新宿署の桧健作(天知茂)は徹夜明けの空に銃声を聞いた。先輩刑事の安西が拳銃自殺を図ったのだ。未亡人の玲子(原知佐子)の証言や周囲の状況から自殺に間違いないと思われたが、桧は几帳面な安西が遺書も残さずに死ぬはずがない!犯罪の匂いがする!とひとり眉間を険しくして主張、上司の坂上課長(高野真二)と対立する。やがてその一本気な正義感が仇となり、ある朝車に仕掛けられた爆弾で妻を失ってしまう。

自分の手で犯人を殺すことで頭がいっぱいの桧は刑事を辞め、同僚の捜査に割り込んで「生ぬるいぞ!」と会田@非ライばりのバイオレンス(元)刑事ぶりをみせるのだが、いつも惜しいところで犯人サイドに先回りされ証人を消されてしまい、真相までなかなか辿りつけない。それでもようやく大滝(佐藤允)という新宿界隈の顔役を突き止める。

一方、大滝の愛人でクラブのナンバー2歌手(ナンバー1は青江三奈)のさとみ(香山美子)は桧の猪突猛進ぶりにクラッときたらしく、部屋におしかけた挙句に彼を押し倒すのだが、「奴らのものには一切触れたくないんだ」と拒絶される。その潔癖さに完全に参ってしまった彼女は、うっかり大滝の前で桧を贔屓、ジェラシーに燃えた大滝に煮え湯を浴びせられる羽目に。おまけにさとみは桧の元に逃げこんだため、大滝は桧の娘・ジュン(仕事ばかりで遊んでくれない嘘つきのパパが大嫌い)を人質にとり、交換条件としてこれからお前は記憶喪失になれと迫る。

カーチェイスされる桧! 眉剃りヒットマン・天童(でもポスターみたく上半身は脱いでなくて残念:川津祐介)の一発で車は爆発炎上!だが桧は服をちょっと焦がしただけで無事だった!そして砂浜でスローな肉弾戦を繰り広げるふたり! …という新東宝&美女シリーズテイストのアクションに眩暈がしつつも話はクライマックスに突入。

さとみの目撃情報から、坂上課長が大滝とつるんでいることを桧は知った。さらに安西未亡人が遺書を隠して利を貪っていたことに怒り沸騰の彼は、割れた(割った)ビン片手に彼女が泣いて許しを請うまで物凄い形相で脅し、遺書を隠した貸し金庫の鍵をもぎ取った。

岩場でライフルを構える大滝に丸腰で対峙する桧。「俺はお前に惚れたらしい。どうだ一緒に働かんか」とリクルートをすすめる大滝(先刻のジェラシーの出所はそっちか!と思わず邪推しかけた)を鼻であしらい、ライフルの弾はいつか無くなる、それまで俺は死なん!と逃げ回る桧だったが、回り込まれて大ピンチ。とそのとき、桧を追ってきたさとみのライフルが火を噴き、大滝を倒した。だが瀕死の大滝に撃ち返され、さとみは桧の腕の中で死んでいく。またまた怒り沸騰、恐らく天っちゃん史上最強の部類に入る殺気立った顔でさとみのライフルを構えて大滝を睨みつける桧だったが、引き金を引くまでもなく、大滝は動かなくなった。

応援が駆けつけ、救い出されたジュンを抱きしめた桧は(ところどころブツ切れ部分があるのでよくわからないが)今までの熱が冷めたように「いったい何人を殺してしまったのだろう……」と遠い目をするのだった。

*「一匹狼」や「夜の主役」など、もっともスマートでカッコいい時代のテレビ作品がほとんど見られない中、その流れを汲んでいるであろう天っちゃんの男前ぶりが存分に堪能できる作品。映ればいつも正面アップ、という映画ではめったに拝めない至福が味わえる。(やさぐれていても組織の一員なので)行動に限界がある会田よりもアグレッシブ、一方で私生活は理解のある奥さんと娘に囲まれ充実している(いた)桧健作。とにかく、怒らせたら彼の右に出るものはいないだろう。

*ただ、途中までかなりハードな展開だったのに、天童との対決シーンくらいから「いや、それはナイから」と突っ込みたくなるいつものノリが飛び出してくるのと(脚本のひとりは宮川一郎さんだしなあ)、新聞記事などで散々「フォール寸前の天知茂」だのなんだのと、二人の美女相手にラブシーンをこなしたとあるその場面がひとつもなかった(さとみに押し倒されるシーンは、コーデュロイのジャケット着たままだし)のがちょっとばかり期待外れ。眼力で大量殺戮、そのくせ行いは清廉潔白、というあたりが天っちゃんキャラらしいといえばらしいとはいえ、ひと華咲かせるには押しが足りなかったのかもしれない(私は好きだが)

*桧の同僚で家族ぐるみの付き合いをしているらしい杉江刑事に、これが映画デビューの広川太一郎さん。声に聞きほれた(合掌)。そのほか、名無しだけれど桧や杉江刑事に密着してる刑事役に北町嘉朗(史朗)さん。

*原作はウィリアム・マッギヴァーンの「ビッグ・ヒート」。1953年にはグレン・フォード、リー・マービン出演の映画も製作されている(邦題は「復讐は俺に任せろ」)

*音楽はあの美女シリーズの鏑木創さん。Jazzyで映像よりもビートが利いて洗練されている雰囲気(←失礼)

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| 映画::松竹・他 | 01:25 PM | comments (x) | trackback (x) |
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