2012,05,20, Sunday
#1「復讐のメロディー」(1967年・S42・10月17日OA)
雨の夜、子連れの男がバーを訪れた。彼が子供を残して外へ出た途端に響いた銃声に、バーにいた響裕二(天知茂)は飛び出す。路上に倒れた男の体を探っていた犯人は車で逃走した。やがて到着した刑事(池田駿介)は響を見て懐かしそうに声をかける。「響主任、お久しぶりです!」響は警視庁の元デカ長だった。 遺された子供・ヒロシに懐かれた響は、アパートに連れ帰り、3年前に亡くした我が子に想いを馳せる。仕事に邁進するあまり、妻・冴子(野際陽子)の懇願にも耳を貸さずに危篤状態の息子の元に駆け付けられなかった代償は、冷たくなった息子の骸と冷え切った妻の言葉だった。苦い思い出に耽る彼に、ふらりと姿を見せた元上司の小田切警部(丹波哲郎)が更に衝撃的な事実を告げる。使用された凶器は、かつて響が奪われた拳銃だというのだ。 半年ほど前、徹夜明けで家に戻った響は、中で争う妻と見知らぬ男の姿を目撃、揉みあう内に彼の拳銃が暴発、弾は妻に当たった。直後に頭を殴られ倒れた響が気づいた時には、拳銃は消えており、おまけに病院へ運んだ妻までも「探さないでほしい」との書置きを残して失踪してしまい、この事件が原因で懲戒免職となってしまったのだった。 責任を感じた響は犯人捜しを開始。死んだ男が遺した、政界の汚職事件に関する証拠メモを入手するが、ヒロシを人質に取られ、交換を持ちかけられる。密かにメモの撮影と現像を依頼した妻の妹・節子(城野ゆき)をも拉致した相手を前に苦境に陥る響だったが、黒幕(柳永二郎)の妾になっていたヒロシの実母が子供への愛に目覚めたおかげで危機を脱した。だが彼の拳銃を持つ男は流しの殺し屋で、消息は途絶えてしまった。 節子やヒロシ母子と共に墓地に向かった響は、息子の墓前に供えられた真新しい花を発見、妻が来たことを知る。彼女はなぜ逃げているのか、そして拳銃は今どこに――。生来のデカ根性で、今日も響は夜の街を彷徨うのだった。 *唯一現存しているらしい(東映chより)第1話。新聞のTV欄を寄せ集めた放映リストで大まかなあらすじは掴めたが、響の活躍よりも、奥さん何者なんですかアナタは!と突っ込むことしばしば。 *一攫千金を狙っている、一癖も二癖もありそうな関西弁の弁護士・千石(田武謙三)は準レギュラーのようである。
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| TVドラマ(現代劇)::その他(シリーズ) | 12:13 AM | comments (x) | trackback (x) | |