2011,10,02, Sunday
#21「兇悪のメロディー」(1973年・S48・8月23日OA)
会田(天知茂)が尾行中だった、汚職容疑の一流商社の部長代理・佐田(永谷悟一)が自宅マンションのエレベーター内で刺殺された。一課にヤマをさらわれて面白くない会田だが、ちょうど犯人と鉢合わせたクラブのピアニスト・矢島伸子(佐藤友美)の証言により前科者の川辺昭雄(山下洵一郎)がスピード逮捕。事件は解決したかに見えたが、後日伸子が目撃証言を撤回、振り出しに戻ってしまう。 会田や橘(渡辺文雄)の読み通り、黒幕に脅されている伸子は身代わりでOLが刺されたことで余計に口を閉ざす。あくまで彼女から真実を引き出したい橘に対し、会田は川辺の釈放を要求。態度とは裏腹に会田に非常に甘い矢部が、捜査一課長(岡田英次)に自腹でフルコースをふるまってくれたおかげで川辺は釈放されることになった。 川辺を尾行して案の定すぐばれた会田だが、自宅マンションに連れ込みよろしくやっている(=張り倒している)最中、伸子からSOS電話が。その人を逃がしてくれという頼みを承知せざるを得なかったものの、伸子は自宅で無事、川辺は何も吐かぬまま殺されてしまう。 容疑者に死なれた橘は怒り心頭。責任を感じ辞表を提出する会田だが、矢部は「こんなものは特捜部には通用せん!」と破り捨て、自ら一課へ「部下のエラーは私の責任」と挨拶に出向く。その愛に打たれた(かどうかは不明だが)会田は再び伸子に接触、フランス留学が決まったと晴れやかにピアノに向かう伸子に、金を出したのは事件の黒幕だと詰め寄った。 これまでも身体で代償を支払ってきたという彼女は本性を現したように色仕掛けで迫ってくる。 「あたし、なんにも悪いことしてないのに」 うそぶく伸子に、あんたは殺しの黒幕と承知で金で買われた、汚いチャンスを自分で選んだんだと会田は一喝した。 会田に連れられて伸子は出頭。手柄を一課に譲った形だが、真摯に証言する彼女の姿に満足げな会田だった(昭和ブルースは4番) *部長の会田愛が感じられる一作。本人の前では鷹揚に構えながら、陰でなにかと尽力している様子がたまりません部長。
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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス1 | 11:52 PM | comments (x) | trackback (x) | |