2007,06,17, Sunday
地獄の左門十手無頼帖2 将軍暗殺!(1983年・S58・1月21日OA)
またもや冒頭から盗っ人相手に華麗なる地獄の舞を披露してくれた南町与力・神山左門さま(十手は何のためにあるのでしょうか:天知茂)だが、帰宅途中に屈強な侍たちに拉致された。連れて行かれた先はラスボス、じゃなくて善人サイドの老中・阿部伊勢守(丹波哲郎)の館。金の力で幕府を食いモノにし始めた河内屋親子(幸田宗丸&岸田森)の増長を阻止するため、通り名通り地獄へ行ってくれと頼まれた左門さま、丹波さんを前にすると新東宝時代の習性でついパシってしまうのか二つ返事で承諾、“神山左門”の葬式を出して“武州無宿の左平次”に身をやつし、まずは伝馬町牢屋に潜入する。 身振り手振りはなり切っているが顔が顔だけに早速「おメェ、岡っ引きだろ!」と皆にヤキを入れられかけた左門さま=左平次に、三次という男(石橋蓮司)が助け舟を出してくれた。実はこの三次こそ、河内屋の抜け荷の証拠を掴むためにコンタクトを取ろうとしていた男。上手い具合に当の本人からアニキ~♪と相当に惚れられてしまった左門さま=左平次は、ムショを出たあと彼と妹・おぶん(佐藤万理)が住む長屋に身を寄せることにした。そこへ、ならず者(福本清三さん他)に追われていたナゾの女・おあき(あべ静江)まで転がり込んできて同居する羽目に。 三次に紹介してもらった“仕事場”には、荒くれ男たち(宮口二朗さんら天知ファミリー)が揃っていた。で、ここでも「左門の旦那じゃないですかあ」と超高速で正体がバレる左門さま=左平次(だからその顔が問題なんですってば)。見かねてフォローしてくれた、既に潜伏中の伊勢守の密偵はそのために身分が暴かれあっさり抹殺されたものの、河内屋の用心棒(元は大塩の残党)・倉沢(原田大二郎)らの疑惑をかろうじて晴らした左門さま=左平次は抜け荷の現場を突き止め伊勢守に報告。しかし急行した目付は倉沢に消され、イッてる河内屋ジュニア・仙之助(岸田さん)は証拠隠滅のために三次を含む人足たちを銃殺、小屋に火をつけて皆殺しにしてしまう。 虫の息で長屋へ辿り付いた三次は、おぶんに河内屋を頼るよう言い残して絶命。彼のおかげでようやく黒幕を断定できた左門さま=左平次は河内屋へ乗り込むが、墓暴きまでして疑っていた親子に捕らえられ、気分が良くなりなんでも自白してしまうという怪しげな薬をかがされピンチ到来。だがそこはダテに地獄を見ていない左門さま、あくまで左平次だとシラを切り通し、証拠の台帳までちゃっかり頂戴して伊勢守宅まで無事に逃げ帰った。 進退窮まった河内屋親子は将軍暗殺という大胆な策に打って出た。菩提寺参拝に来た上さまに毒入り茶を持ってきたのは、仙之助の命令で左門さま=左平次の身辺を探っていたおあき。だがいつしか左門さまと恋に落ちてしまった彼女の心は揺れていた。それを見越して天井から上さまを銃で狙う仙之助。さあどうするどうなる・・・! と、そこへ正装に戻って警備中の左門さまがダッシュしてきて上さまに冑(?)をぶん投げお茶を阻止、天井や地下からの攻撃を難なくかわして(上さまを放り投げたりもして)またもや地獄の舞を繰り広げ、暗殺を防いだ。しかし被弾したおあきは、左門さまの腕の中で静かに息を引き取るのだった・・・。 *潜入捜査、というより本来の自分を殺してまで左平次になりきった、気合MAXの左門さま。腰を落とした重厚な殺陣に加え、おあきさんとの絡みや麻薬でぼーっとなっているときの色っぽい表情などが見どころである。モチ肌露出度も高い。 *でもやはり左門さまは「大岡越前」のときのクールで落ち着いた風情が好きなんだよなあ。
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| TVドラマ(時代劇)::地獄の左門 十手無頼帖 | 12:11 AM | comments (x) | trackback (x) | |