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雲霧仁左衛門 #11
「恩は仇で返せるか?」(1979年・S54・9月11日OA)

越後屋を最後のつとめと定めた雲霧仁左衛門(今回は町人髷:天知茂)の命に従い、準備を着々と進めてゆく部下達。しかし、屋敷内から仕掛けを外すという大役を仰せつかっている富の市(荒井注)は、自分に全幅の信頼を寄せている越後屋主人の善右衛門(伊沢一郎)を騙すに忍びなく、おまけに善右衛門から検校の地位まで約束され、板挟み状態で悶える日々である。

そんな折、忠吉(立花正太郎)が火盗改めの密偵に感づかれ、盗人宿・桔梗屋で立ち往生。ピンチの彼を救ったのは、辻蔵之助(根上淳)と名乗った初老の浪人だった。実はお頭の実兄である蔵之助は、大事を前に弟を訪ねてきたのだ。ようやく遺恨の藤堂藩に一矢を報いる時がきた、と語り合う兄弟。彼らの悲願は、越後屋襲撃の成功にかかっている。

一方、面が割れているために大事な役目を任せてもらえないと悩んでいた六之助(江藤潤)は自ら片頬を焼き、その心意気に負けたらしいお頭から愛用のキセル(兄上とおそろい)を貰い受けて上機嫌だが、「あいつは六之助…!」と早速お京(宮下順子)にバレてしまい(火傷の意味ほとんど無し)、あろうことかキセルを掏られてしまった。上等のキセルの出所を調べさせた安部式部(田村高広)は、それがかつて藤堂藩にいた辻蔵之助という人物が購入した2点のうちの1点だと知る。

狭まる火盗改めの包囲網。お頭とお千代(大谷直子)は、以前名古屋で仕事の邪魔をした櫓の福右衛門(大前均)を地獄に送り、最後のつとめに向けて準備万端だが、果たして越後屋襲撃は成功するのか? 富の市はどちらの恩を仇で返すのか? すべては第三の男(=善右衛門のボンクラ息子)が鍵を握る!

*クライマックスに必要不可欠なお頭の兄上、初登場。お頭がどんどん派手になっている分、地味さが際立っていた。

*あんなタコ入道を絞め殺すとはたいした腕力ですお頭。

*六之助はちょっとはおとなしくなったかと思っていたが、やっぱりか

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| TVドラマ(時代劇)::雲霧仁左衛門 | 12:01 AM | comments (x) | trackback (x) |
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