2006,07,07, Friday
「暗殺・血染めの死闘」(1981年・S56・9月22日OA)
冒頭、新さん(天知茂)ら闇狩人たちの今までの仕事ぶりがフラッシュバックされ、気付いたら(話が一つできそうな展開だったのにえらくあっさりと)また無実の藩がお取り壊しの憂き目に遭っていたりして、とうとう白河藩のお殿様から「意知(=田沼ジュニア:原田大二郎)斬るべし」の命が下った(怪我を負いながら文を新さんの長屋まで届けにきた隠密わんこ・火山、おつかれさま)。 しかし田沼ジュニアが黙って討たれるのを待つ訳はない。闇狩人周辺の唯一のウィークポイントともいえた、安斉さん(山城新伍)の愛妻・おまささん(結城しのぶ)を拉致、無事に返して欲しければ鳥飼新次郎(=新さん)を倒してこい!と安斉さんに迫る。かくして天っちゃん VS 山城さんの闘いが2度に渡って繰り広げられるのだが、お互い斬る気ナッシングなので形ばかり剣を合わせてぐだぐだやっているうち、おまささんは凶弾に倒れ、安斉さんの腕の中で息を引き取ってしまった。 怒りに燃えた闇狩人たちは田沼ジュニアが乗った駕籠を急襲するが、駕籠の中の人物は影武者だった。屋敷に乗り込み、田沼配下の者たちと剣を交えながら本物を探す一行。あっいた!と思ったらまた偽者だ(いちいち断末魔の表情で殺される原田氏、ナイス演技)。ジュニアの匂いを覚えているらしい隠密わんこ・火山の助けを借りて、奥座敷で茶を啜って余裕ぶっこいている本命を発見した黒衣装・袴履きの新さんは、すっと腰を下ろすと刀を背中に回し(ゲン@無宿侍!)、にっくきジュニアと対峙する。その鋭利な格好の良さだけでも眼福だというのに、あとがまた天っちゃん独壇場といおうか、あくまでふてぶてしいジュニアを前にして、刀をぐさっと畳に突き刺す! がばっと上着を脱いだら白装束(お経@江戸の牙は書いてありません)! 渾身のキメ台詞「今の世の中真っ暗闇よぉ・・・(中略)・・・闇を、斬るっ!」のあとずばーっと殺陣! のフルコースで魅せてくれた。死闘というほどのもんじゃないとはいえ(血染めも無いし) いちおう後ろに控えていた安斉さん以下お仲間たちからもそれぞれ太刀を浴び、「父上〜」と呟きながらジュニアは絶命した。「次は意次(三國連太郎)の白髪首を必ず・・・!」兼子様&千草さんの墓前で眉根のクレバスも濃厚に誓いを立てる新さん。次回はとうとう最終話。どうなる、どうする闇狩人! *史実ではジュニア意知は江戸城内で旗本・佐野政言に私情で斬られて落命、それがきっかけでダディ意次は失脚・謹慎となって家督を次男に譲るそうだ。ということは、ジュニアが死んだ時点で「これがきっかけで田沼時代は終わりを告げる云々」とナレーションを入れて大団円にすればけっこうスッキリと収まっていたと思うのだが、もういっちょ行くらしい(苦笑) *腐れきっているとはいえ、仮にも「政治家」を暗殺するってどうなんだろうなあと思ったりするとこのシリーズの意味自体があやしくなるから深く考えないでおこう
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| TVドラマ(時代劇)::闇を斬れ | 11:27 PM | comments (x) | trackback (x) | |