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非情のライセンス 第3シリーズ #20
#196「兇悪の父娘・スパイ・イン・東京」(1980年・S55・10月9日OA)

今回の会田(天知茂)の任務は、外事一課の前原いずみ(山口果林)をマークすること。防衛機密漏洩事件で大物を逃して以来、何かを極秘裏に探っているらしい彼女は、矢部部長(山村聡)のかつての上司で元公安部長の前原一成(須賀不二男)の愛娘でもある。

東側のスパイと目されるチャーリー(ジェリー伊藤)とホテルで接触したいずみを追い、部屋のバスルームに忍び込んだ会田は、そこで彼女がテレサ(レスリー・ブラッター)という女性から「捜査をやめてほしい」と買収を持ちかけられているのを盗み聞く。テレサが去った後、「もう出てきて構いませんのよ、会田さん」としれっと言ういずみ。要するにとっくに尾行がバレていた(あの面相と兇悪オーラではさもありなん)会田だが、監視続行を宣言する。

まもなく、(マダム・ロシャスの香りの)テレサらしき女性が溺死体で発見された。再びいずみに近づいたチャーリーは、情報が欲しければネズミ(=会田)を消せ、とテレサに用いた“新兵器”(無味無臭、1粒飲めば3分でぽっくりの錠剤)を手渡す。東側に公安内部の情報を流している黒幕を突き止めたい一心のいずみは黙ってそれを受け取った。

そんな折、マツタケ持参で前原宅を訪れる会田。いずみの父とも意気投合、晩飯どうだという話になり、電話を借りて矢部に連絡を入れたところ「テレサ殺しの目撃者が見つかった」との情報が入る。目撃者の名前と場所を復唱して前原宅を辞し、現場に急行した会田が目撃者の“高橋さん”に会った途端、何者かに狙撃された。実は“高橋”とは浦川(左とん平)の変装で、狙われるのは想定内の出来事。目撃者の件は、前原を疑う会田と矢部が仕組んだ計略だった。そして、いずみもまた、敬愛する父が情報リークの黒幕だとの思いを強くする。

誰からも尊敬され、人望も厚かった“公安の星”の前原が黒幕とは――。彼の関与は、矢部にとっても信じがたい事実だった。しかも会田たちがいずみから渡された例の“新兵器”を逆手にとってじわじわとチャーリーを取り調べたところ、彼は黒幕の名を明かさずじまいで急死してしまう。前原に手錠をかける、と息巻く会田に「(前原には)自殺してもらう…」と言う矢部だが、かつての上司だけに引導を渡すことを躊躇。そんないつになく弱気な矢部に、あのひとはクロなんです、人間としての尊厳を取り戻してもらう機会を与えてはやらないんですか!部長が出来ないんならオレが!と会田が(怖い顔で)迫ったおかげで、矢部は前原からの碁の誘いを受け、前原宅に向かう。

会田を伴って家路を急いだいずみは、出てきた矢部と鉢合わせた。やがて響きわたる一発の銃声。矢部宛の遺書と東側スパイに関する情報書類を胸に、前原は息絶えていた。冷たい骸に縋るいずみを残し、会田と矢部は部屋を後にする。最後まで“公安の星”だった男を想いながら――(昭和ブルースは新録4番)

*自分の父がスパイの黒幕と知った娘の衝撃、そして、有能だった上司の変節にショックを隠せない矢部さんが血の気の多い部下(=会田)の正論に苦悩する姿が印象的な回。

*目撃者に変装させられた上にヤブ蚊に襲われ、「くそう、ヤブ警視め!」と文句をたれる浦さんに「ヤベだろ」とまっとうにツッコむ会田も印象的(?)。

*しかし会田の尾行はいつもどうみても目立ち過ぎだ(ズボンまで替えちゃう明智センセイを見習ってほしい)



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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス3 | 03:18 PM | comments (x) | trackback (x) |
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