■ADMIN■
ADMIN ID:
ADMIN PW:
■CATEGORIES■
■POWERED BY■
BLOGN(ぶろぐん)
BLOGNPLUS(ぶろぐん+)
■OTHER■

闇を斬れ#10
「三つの命を持つ男」(1981年・S56・6月9日OA)

今回のターゲットは火事を自演して油の値段を釣り上げている強欲油問屋&レイプ魔の馬鹿息子(堀内正美)。コトの最中にうっかり娘に死なれてしまった馬鹿息子を救うため、油問屋が賄賂をさげて田沼ジュニア(原田大二郎)に泣きついたところ、刀傷沙汰を起こしてその罪で牢に入るよう勧められる。殺人なら死罪だが、刀傷沙汰なら遠島で済むからだ。しかも牢内でわざと火事騒ぎを起こし、解き放ち→刻限に戻ってきて所払いに減免、というセコイ方法で命拾いする馬鹿息子(だから「三つの命」か)に、闇狩人たちの怒りが爆発する。

死んだ娘の家で情報収集してくる渚さん(坂口良子:馬鹿息子を殺るのも彼女)、髪結いに化けて女囚たちに可愛がられつつ牢内の馬鹿息子の様子を探ってくる安斉さん(山城新伍:強欲油問屋殺しも担当)、潜入のため髪結いの練習をしに行って逆に渚さんに切り刻まれ、あげく安斉さんに先を越されてしまうお笑い担当の哲三(三浦浩一)と、他のメンバーは見どころが均等にあったのだが(隠密わんこですら尾行に活躍していたのに)、肝心の新さん(天知茂)の出番がいまひとつなのが残念だった。朝もはよから隠密わんこに起こされたり、強欲問屋お抱えの用心棒たちをなんとなく挑発したり、馬鹿息子の出方を推理しつつちょっとズレたり、どう突っ込んでいいのかわからない(いや別に突っ込まなくてもいいのだが)地味さ加減なんだもの。

ただ、ラストの立ち回りで「ハハハハハハ!」と意味なく明智笑いしながら紫頭巾で登場したのだけが印象に残った。出番のしょぼさに高笑いするしかなかったというわけですか新さん。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=370 |
| TVドラマ(時代劇)::闇を斬れ | 11:49 PM | comments (x) | trackback (x) |
闇を斬れ#9
「親の涙は血の涙」(1981年・S56・6月2日OA)

凄腕だが仕官のクチ探しに苦労している子連れ浪人(土屋嘉男)が、田沼の息がかかった殺人集団・般若党(般若のお面を被ってアンチ田沼の要人を消しまくる連中)にスカウトされた。まだ幼い息子・新之助のため、図らずも悪事に加担してゆく浪人。

息子と顔見知りになっていた新さん(天知茂)は、良からぬことに巻き込まれているらしい父親の傷の手当なども甲斐甲斐しく(?)こなしたりなんかして、貧しくともまっとうな道を歩むようさりげなく諭すのだが、般若党の次のターゲットが自分たち闇狩人の総元締め・松平定信(出番はなかったけど沖雅也)宅と知り、阻止せんと討伐に向かう羽目に。

決行時、「旦那、無理しないでくださいね」と新さんに声をかける闇狩人の紅一点・渚さん(坂口良子)が珍しかったが、般若党のパトロンやその背後にいる黒幕を単独で殺しにいく彼女や安斉さん(山城新伍)の方がむしろ大変そうだった。新さんなんて、素顔で般若のお面に圧勝してるんだから大丈夫に決まっているじゃないか。

自分に何かあったら息子の身の振り方を決めてくれ、とパトロンから貰った前金をごっそり親切な近所の素浪人(=新さん)に預け、安心して死地に赴いたはずなのに、当の本人が「…闇を、斬る!(チャキーン♪)」なんて恥ずかしいセリフと狂四郎スタイル(=黒の着流し)で自分たち般若党の前に現れるもんだから、父親の動揺はいかばかりだったろう。「金で魂を売るな!」→「息子が心配してるぞ!」→「新之助の元に帰ってやれ!」面被ってても正体バレバレなんだぜ、とでも言いたげに徐々に具体的になってくる新さんの言葉も耳に入らないかのように(「つーかアンタ、息子と金を託したのになんでここにいるんだよ?」と心の中で突っ込んでいたせいなのか)、斬りかかる父親。

勝負は一瞬で決まった。鮮血したたる新さんの刃の向こうで「貴殿に斬られて本望だ・・・」と呟き、浪人は息絶えた。座頭市vs平手造酒テイストだが、ちょっと待ってほしい。余命いくばくもないわけでなし、あれだけ新さんが見逃してやるってジェスチャーしてんだから、息子のためにも生きのびるのがフツーじゃないのか父親。新さんも条件反射みたいに斬るなよ!

ラストは朝の長屋。父親の分まで朝餉の用意をしているあまりにけなげな息子の姿を戸口から垣間見て、形見らしき印籠すら渡し損ねてそっとその場を去る新さん。石畳をひとり歩く背中には昭和ブルースが色濃く滲んでいた(預かった金はどうしたんだ、などと下衆なことは突っ込んではいけない)。

ところで今回の隠密わんこ・火山は、元締めの兼子さまからの文を届けたあとぐったり横になっていた。どうやら熱があるらしい、ということで、なにか話に絡んでくるのかと思ったのに全く無意味だった。構ってほしかっただけなのか火山よ。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=371 |
| TVドラマ(時代劇)::闇を斬れ | 11:51 PM | comments (x) | trackback (x) |
闇を斬れ#8
「女体にひびくオルゴール」(1981年・S56・5月26日OA)

按摩の安斉さん(闇狩人のひとり・山城新伍)の馴染みの女性、おむらさんが、借金のカタにとある悪徳医者に連れて行かれる。幕府お抱えにならんと画策する悪徳医者は、毒針使い(蛾次郎←いつものアフロで登場)を使って邪魔者を消したり、田沼のドラ息子・意知(原田大二郎)に自分の薬で調教した女を送り込んだりしている外道で、彼女は次のターゲットに選ばれたのだ。

医者宅で良い服を着せてもらい、南蛮のお茶(コーヒー)を勧められたりオルゴールをあてがわれたりで至れりつくせりのおむらさんだが、なんとか彼女を救い出したい安斉さんはリーダー(天知茂)に相談する。しかし今日の新さん、「その女(=おむらさん)、ただの(ゼイタク好きな)雌猫かもしれんぞ」などとひどくつれない。

あげく、単独行動のせいで医者の用心棒たちに奥さんをかどわかされてしまう安斉さんに対しても「いくら愛した女でも、俺たちの秘密を知られたなら容赦なく斬れ」とか言っちゃうし(まあ一緒に助けに行ってあげてたけど)、ラストの立ち回りで悪徳医者を成敗した際、「人殺しぃ! アタシのこれから、どうしてくれんのよお!」と叫んで番屋へタレ込みに行かんとするおむらさん(←結局彼女ってばメス猫だったらしい)を背後からばっさり斬り捨てちゃうし、いつものほんのりオトボケ新さんが非情のライセンスと化していた。前回のことで女性にコンプレックスでも持ったのか新さんよ。それとも出番が少ないので情念の嵐が暴発したとか?

こんなに新さんばっかり目立っちゃ他の連中の立場がないよなあ、という展開もどうかと思うが、今回のように前半ほとんど出番がなかったりすると、見ているこっちがつまらないことが判明。・・・しかし半裸の女性に蝋燭攻めとか、「お前は誰だ!死んだはずだぞ」「ふっふっふ(べりべりべり←横からマスクを剥がす音)」ってなどこかで見たようなシーンが盛り込まれていて、そういうところは思わず笑いが漏れた(さすがに「マスクべりべり」を天っちゃんがするわけではなかったが)。

ところでいつも、ゆるゆるな女性の歌声にのせてわんこと新さんの春夏秋冬プロモーション映像みたいなのが流れるエンディングになるとなんだか体中の力が抜けてしまうんだが・・・いつになったら慣れるやら。

*かといって天っちゃんの歌声が流れたら余計に力は抜けそうだが

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=372 |
| TVドラマ(時代劇)::闇を斬れ | 11:51 PM | comments (x) | trackback (x) |
闇を斬れ#7
「女色男色乱れ僧」(1981年・S56・5月19日OA)

*前ブログより引用

タイトルそのまんまの乱交ぶりを発揮している生臭茶坊主が我慢ならない兼子さま(元締め:尾上松禄)だが、相手は幕府お抱えなので闇狩人たちも迂闊に手は出せず躊躇している。

それとはまるで関係なく、わんこ連れで軒下で雨宿りしている時に知り合った女性(=お初さん)とほんのり良い仲になってる新さん(天知茂)。隠密わんこも新さんの恋路を大プッシュ。他の仕事はいいのか火山(わんこ名)、っていうかわんこをダシに使うなよ新さん。ちゃっかり傘借りてる場合か。でれでれ絵筆持ってる場合か(実は画家志望でもあった天っちゃんの筆捌きが拝めるのは嬉しいが)。「晩飯一緒にどうです」とか誘ってる場合なのか!

実はお初さんは生臭茶坊主の囲いモノで、ジェラシーに狂ったボウズのせいで身も心もめちゃくちゃにされてしまう。なのに「あのひとがあんなことになったのは、旦那(=新さん)のせいらしいですぜ」なんて哲三(三浦浩一)に言われて初めて「なんだとぉ!」と眉根の皺を深くして茶坊主を斬ると宣言する新さんはちょっとトホホだ。傘返しに行ったときに坊主に会ってるんだから、そのとき気づけよ新さん!でも紫の蛇の目傘(お初さんのもの)をくるくるしながら敵地に赴きばっさばっさと斬り刻む新さんはいつもどおりカッコいいので許そう(惚れた弱み)。

先日ウッカリ(?)買った「江戸の牙」の与力姿がすごくハマっていたせいもあるが(作品自体もこれがなかなか面白いのだ ←語りだすと長くなりそうなのでまた後日)、天っちゃんは新さんみたいな素浪人髷(「三匹が斬る」の殿様@高橋秀樹みたいなの)はあんまり似合わないような気がするなあ。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=373 |
| TVドラマ(時代劇)::闇を斬れ | 11:53 PM | comments (x) | trackback (x) |
闇を斬れ#6
「ふる里遠く夫婦花」(1981年・S56・5月12日OA)

*前ブログより引用

どうやら既に「江戸の怪しい人リスト」に名前が挙がっているらしい新次郎さん(さもありなん・天知茂)に、闇狩り撲滅に暗躍する田沼側とおぼしき人物(実はいいひと・藤巻潤)や、同藩だった幼馴染(実はワル・石浜朗)が絡んでくる話。眉根を際立たせて「斬る…!」と宣言した対象が味噌・醤油問屋だったり(小物すぎだ。しかも殺ったの仲間の渚さん)、闇狩り人の存在を黙っててくれた善人夫婦(藤巻氏たち)を見殺しにしちゃったりと、根本的なところでそれってどうよな疑問が生じるものの、颯爽とした立ち回り(当社比)が2度も拝める上、例の紫頭巾&決め台詞も復活して(ということは、#5が特殊だったのか)、モトは取れる仕組みとなっていた。刀を素早くチャキッ♪と上の方で収めてからスッと腰に戻す動作がなんとも渋いのだ。ちょっとカッコつけすぎてやしねえか新の字!(山城新伍調)

(判明したこと)
*鳥飼新次郎さんの本名は「トリイ ショージロー」(どっちもどっちだ)
*隠密わんこの名前は「火山(カザン)」。元締めのところには「風林(フウリン)」がいる(なんて名前だ)
*でもって新さんの白い着流しの念仏かと思われた文句は「風林火山」(武田信玄?)

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=374 |
| TVドラマ(時代劇)::闇を斬れ | 11:54 PM | comments (x) | trackback (x) |
闇を斬れ#5
「恋姿 謎の美剣士」(1981年・S56・5月5日OA)

*前ブログより引用

年頃の娘だった美剣士(白都真理)の監禁されてる恋人役で、ブレイク前の役所広司が出ていた。登場はごく終盤、台詞は「おミツさん!(=恋人名)」程度だが、勢いというかオーラは滲み出ていた。

今回の新次郎さん(天知茂)は僧正遍照みたいな格好で真正面から屋敷に乗り込んでいて、どうやら紫頭巾&白の着流し(&恥ずかしい決め文句)でばっさり、というのは定番パターンではないことが判明。前回ほどわんこが活躍していなかったし、エロエロなシーンもまるで影を潜めていたし・・・って、前は美女シリーズの井上監督だったからなのか? でもやっぱり新次郎さんは何やってるのかさっぱり分かんない人で、のんびりわんこの調教してたり金魚にエサやってたりするだけだった。あんなヒトが町人長屋にいるだけで怪しい。

それにしても当時の悪役は顔がモロに悪くて良い。今回は八名信夫&中田博之のお二人さん。もっともこれくらいの面子を揃えとかないと主役の方が顔怖いもんなあ ←それは言うな

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=375 |
| TVドラマ(時代劇)::闇を斬れ | 11:55 PM | comments (x) | trackback (x) |
闇を斬れ#4
「地獄の賄賂貸し」(1981年・S56・4月28日OA)

*前ブログより引用
"老中・田沼意次(三國連太郎)、意知(原田大二郎)親子の腐敗政治を憂う白川藩主・松平定信(沖雅也)の密命を受け、身分も名も捨てた烏飼新次郎(天知茂)が、元同心の安斉(山城新伍)、くの一・渚(坂口良子)、その手下・哲三(三浦浩一)の3人を配下に、隠密犬とともに田沼親子の悪政に戦いを挑んでいく。隠密犬として、天然記念物の指定を受けている甲斐犬が登場する異色時代劇"
(ホームドラマ・チャンネルより)

賄賂が横行するちょっとややこしい第4話「地獄の賄賂貸し」から観たのでまだよく掴めていないかもしれないが、元締め(松平の家臣:尾上松禄)からの依頼を伝書鳩よろしく「伝書犬」として受けたり、仲間を呼び寄せたり、悪人を尾行したりと、隠密わんこが大活躍なところが異色な時代劇なものの、「必殺」シリーズの亜流の域を出ない地味な作品だった。1981年といえばあちらは「新必殺仕事人」の頃だから、当時から分が悪かったのではないかと思われる。

そもそも天知氏演じるキャラは、現代劇・時代劇を問わず私生活が見えないのが特徴なので、普段の顔と殺し屋の顔とのギャップの妙、といった「必殺」型時代劇の面白さに欠けるのだ。この新次郎さん、家に帰れば嫁と義母にいぢめられてるとか、長屋でちまちま傘貼りしてるとか、昼間っから置屋でしっぽりとかいうことはなく、何で生計を立てているのか全く不明で、普段街を歩いているときから強面の隠密顔なのだもの、分かりやすいことこの上ない。 おまけに一匹狼オーラが強く、明らかに別格な彼に仄かな敵愾心を燃やす仲間がいるわけでもないので、殺しのプロ同士のせめぎあいといったものも存在しないのが残念なところだ。ヌルい連中とつるむのならいっそのこと仲間はわんこだけでもいいのにと思うのだが、既に天知氏だけでは視聴率が稼ぎ難い時代になっていたんだろうな(かといって他の面子の知名度で稼げたのかはギモンだが)。

でも紫頭巾&念仏みたいなのが書いてある白の着流しで殺しに赴くラストはさすがにカッコよくて「闇に刺し込む一条の光!(キラン、と刀が夜なのに反射)…中略… 闇を斬る!」なんていう恥ずかしい決め台詞も彼だからこそぎりぎりサマになっていた。もうすこし続けて観る・・・かな。

(2007.9.14 追記)仕事を取るため、言われるままに奉行・工藤(勝部演之)に賄賂を差出す材木問屋。彼をたきつけてじゃんじゃん金を貸す札差・松前屋が実は工藤とつるんでおり、気がつけば身ぐるみ剥がれて悲惨なことに。工藤-松前屋ラインを調べるよう命じられた新さんたちは、背後に大和屋(福山象三)という黒幕がいることを突き止め、3人まとめて闇に葬り去る。

*最初「必殺」の亜流にみえたのは、今回はメンバー同士あまりごちゃごちゃ相談せずにさっくり仕事を終えていたからかもしれない。ラストが珍しく爽やか(?)だったせいもありか。 ちなみに新さんはいちおう「よろず屋」として遊郭で代筆業をやっていたりするのだが(#2)、そういうまっとうに働いている場面は滅多に見られない(というか、#2以外見たこと無いような)。

*この#4だけオープニング映像が違うのには訳があるのだろうか?

「妖精の美女」で胸元をがばーっと披露させられていた(←天っちゃんに)野平ゆきさんが、材木問屋の薄幸な娘役で出演。今回は濡れ場を覗かれる羽目に(←天っちゃんに)。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=376 |
| TVドラマ(時代劇)::闇を斬れ | 11:56 PM | comments (x) | trackback (x) |
PAGE TOP ↑