2008,03,15, Saturday
ロマン劇場「女紋」(1962年・S37年 10月18日・25日OA)日テレ 20:45-21:30
原作:池田蘭子 出演:浪花千栄子、花菱アチャコ、福山博寿、天知茂、双葉和子 (朝日新聞縮刷版よりあらすじ引用) 四国今治の旧家・山田家の一人娘お敬は、“日吉屋の犬公方”というあだ名だった。17歳で婿養子をとり、5人の子の母となったが、巡業にきた大阪の講釈師を愛し出奔した。やがて「立川文庫」を創刊する――実伝を小説ふうに記録した孫・池田蘭子さんの原作をテレビドラマ化した。*原作を読んでみたところ、男性陣は ・玉田玉秀斎:お敬と駆け落ちした講釈師 ・小田都三郎:講談本の速記者で、お敬の娘・寧に惚れている(でも振られる) ・阿鉄:お敬の長男 ・立川熊次郎:玉秀斎の講談本を文庫化 ・奥村:立川文庫の執筆者のひとりで、後に勝手に他所へ流出 などが主要な役どころ。玉秀斎はアチャコさんで決まりだろうし、阿鉄や立川は年齢的に外れそうなので、作品中唯ひとり気味の悪い(ケチで意地も悪い)人物に描かれている小田都三郎が天っちゃんではないかと推測している。まだそういう役多そうだし。
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2007,12,08, Saturday
土曜劇場「石の林」(1962年・S37年 1月27日OA)フジ 20:00-21:00
原作:樹下太郎(以上、朝日新聞縮刷版より引用) 原作を読んでみた。 順風満帆な人生を送っていたはずの課長・速水は、娘の麻子につきまとうチンピラを巧妙なアリバイ工作の末に撲殺し、そのアリバイに無意識に勘づいた部下をも自殺に見せかけて殺害した。だが死んだチンピラの兄貴分が麻子を脅迫、そのうえ小柄で機敏で油断のならない部下の金杉(=天っちゃん)がじわじわと真相に肉薄してきたために進退窮まり、家族と自分の尊厳を守るため、最後の賭けに出る…というのがあらすじ。「石の林」というタイトルは、人を殺める場所が石切り場だったり墓場だったりすることから付けられているようだ。 毒舌家だのニヒリストだのと描写されている(おまけに女房は3度も取り換えている)金杉くんは課長とソリが合わないせいで出世を妨げられており、その恨みを晴らしてやろうとの思惑で事件に首を突っ込む。殺された部下の恋人だった万千子に接近、ドンファン気取りでガバッといただいちゃったあとで誠実な面も示すというダーク・ヒーロー的な人物なのだが、速水課長が彼も消してやれと考える前に刑事に目をつけられ自己完結してしまうので、扱いがすこしばかり中途半端になってしまっているのが残念だった(とはいえ殺されてもイヤだが)。 (2013.3.12追記:毎日新聞夕刊より引用) 【三谷は死んだが】*この記事では、謎解きをしていく金杉が良い人っぽくみえるのだが、果たして…?
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2007,11,22, Thursday
土曜劇場「濃霧(ガス)」(1961年・S36年 9月2日OA)フジ 20:00-21:00
作:はざま・たけし 出演:天知茂(安東吾市)、潮万太郎(巷)、故里明美(球江)、綾川香(支配人)、館敬介(弁護士)、梅津栄、本間文子、宮浩一 (朝日新聞縮刷版よりあらすじ引用) 『夜の隅田川にはガスが深くたちこめている。吾市は8年前のやはりガスの深かった夜の事件を思い、苦い回想にくちびるをゆがめた。深酒がもとで吾市は殺人犯として逮捕された。同僚が姿を消し証言が得られず入獄したが特赦にあって8年ぶりで出獄した。無実の罪におとしいれた者への復讐に青春を葬り去られた男の心は燃える。』 *データベース未収録作品。無実の罪を着せられ復讐に燃える男、いかにも似合いそうな役柄で堂々の主演。
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2007,11,02, Friday
朝日新聞縮刷版で、データベースになかった出演ドラマを発見。
土曜劇場「渇いた牙」(1961年・S36年 5月20日OA)フジテレビ 20:00-21:00 原作:佐川桓彦 出演:河野秋武、矢代京子、天知茂、川喜多雄二、藤原釜足、高城淳一、野々村潔、綾川香、瀬良明、高野恭明 (縮刷版の記事よりあらすじ引用) 『宮田刑事が逮捕した凶悪犯人仲上鉄太郎は死刑の判決を受けた。刑の執行を待つ鉄太郎の行いは日増しに狂暴となり、自分を捕えた刑事を連れて来いといって騒いだ。拘置所を訪れた宮田に彼は悪態の限りを尽くした。しかし宮田が人間が人間を殺してよいのかと問い詰めた時、彼の理性は目覚めた。そして同じ死刑囚の中に無実の罪に泣いている男のいることを告げたのだった。』 *宮田刑事の年齢設定にもよるが、クレジットの順番を考えると天っちゃんが凶悪犯の仲上だったのだろうか?なにしろ刑事・凶悪犯・無実の罪に泣く死刑囚、どれでもどんとこいなだけに配役が分からないのが少々もどかしい。 (2007.11.3追記)原作を読んでみた。 宮田刑事は年配で仲上は30代、「無実の罪で泣いている男」は大学生(20代)だったので、天っちゃん=仲上である割合はかなり高い。金と船欲しさに元勤め先の船長と乗組員を殺した凶悪犯・仲上は、宮田さんの尺八の音色で性根を入れ替え、独房で小鳥を飼いながら命の大切さに目覚めていく。そして処刑の日が迫ったある日、宮田さんの配慮で別れた妻と娘が訪ねてきてくれて、涙ながらに幼い娘を抱っこして子守唄をうたうという場面もあって、そのままドラマ化されていたならさぞ見ごたえがあっただろう。 ちなみに「渇いた牙」とは仲上の遺書の中の言葉。自分が最初もっていた毒の牙が宮田刑事や小鳥たちの優しさに触れて徐々に渇き、すっかり抜け落ちてしまった…と、心穏やかになったときに死刑台に上っていく最後が泣ける。 *1966年に実在の死刑囚の手記や記事を追加した「されど死よ愛と共に」(「渇いた牙」改題)が刊行されている
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2007,06,25, Monday
東映TVドラマ主題歌大全集 2 現代劇篇
昭和45年~56年の今ではかなりレアなTV現代劇のOP・EDタイトル(主に第1話)がどっさり収められているLD。同種のものがビデオでも出ているが、LDの方が収録数が多いようだ。 天っちゃん関連作品では、 野望(1977年主演作) 非情のライセンス(第2・第3シリーズ) 白昼の死角(1979年特別出演作) のOPが見られる。ただ「白昼の死角」は名前のみ、非ライはエンディング(つまり「昭和ブルース」)が入っておらず、おまけに第2・3シリーズ第1話OPでの会田率は1%未満なので残念なのだが、目玉はとにかく「野望」ED、これに尽きる。 伊部晴美さんの物哀しいギターの音色とともに現われるのが、白いハンチングを被った主人公(青空の下、白いヨットでセーリング中の天知茂)のアップ。まぶしそうに見つめる先には、赤いバンダナが鮮やかな三田佳子。よくみると手首にリストカットの痕があり、さっそく眉間にシワを寄せる天っちゃん(というカットが2度ほど繰り返され、ぼけーっと見ている視聴者でも何があったんだコイツら、とちゃんと不思議がれる仕組になっている)。 一方、高層ビルの1室に集まってなにやら渋い顔を突き合わせている山形勲・内田朝雄・内藤武敏の中に、慌てた様子で飛び込んでくる根上淳。この物騒なメンツの役割は果たして何なのか。そして再びヨット上。演歌チックな「流れの雲に」(作詞:川内康範センセイ、歌うはもちろん主役本人)が濃厚な雰囲気をバックアップする中、キャストの最後尾に「天知茂」のテロップ。そして協力:アマチプロゼ。天っちゃんの思い入れがガンガン伝わってくる熱いEDだ。 しかしながら『青い空とヨット』という爽やかアイテムが似合わないヒトであることも露見。というより、どの角度から映っても綱持ったまま微動だにしないので「・・・もしかして、怖いのか?」と余計なことを考えてしまうのであった。 *東京12chの「江戸川乱歩シリーズ」のOP・EDが美女シリーズに負けず劣らず濃厚で面白そうだった(ちなみに山村聡さんが“平井教授”で出ている) *(2009.1.27追記)収録の「野望」はOPではなくEDだったので修正。
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2006,07,25, Tuesday
東映TVドラマ主題歌大全集(1) 現代編
全29収録作品中、天知作品は 孤独の賭け(1963年主演作) 廃虚の唇(1964年主演作) 悪魔のようなすてきな奴(1964年友情出演作) 悪の紋章(1965年主演作) のOP映像が入っている。表紙が表紙だけに(下記参照)否が応にも期待が高まったが、「孤独…」は格子柄の編みかごのような背景に名前が出てくるだけ。「廃虚…」はジャズ調のテーマソングを歌ってくれているものの、背景は岩みたいなのがぐるぐる、そして「悪魔の…」はマッスルなおにいさんの肉体がぐるぐるしているだけのシンプルさ。 本編が見られないのにこれじゃあんまり寂しすぎるなあ、と思っていたら、誰かさんの怖い片目から始まる「悪の紋章」は激渋な静止画像(手錠さげて睨み聞かせてたり、檻の中に入っていたり、タバコくゆらせていたり)がてんこもりの実にナイスなOPで眼福だった。口笛から始まる切ないメロディー(by伊部晴美氏)もぐっとくる。いつか中身も見たい!
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