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判決
「海の男」*放映回不明 (1966年・S41・5月25日日OA) NET 21:00-22:00

出演:天知茂、小畠絹子、菅井一郎、井上昭文、清水元、細川俊夫、高木均、沢本忠雄、信欽三、小川真司ほか
【海の男を熱演する天知】
千葉県木更津沖で船の衝突事故が起こる。故障停泊中の老朽油送船に貨物船がぶつかったのだ。貨物船の二等航海士・福島(天知茂)は、海難審判で一か月の就業停止を命ぜられ、引き続き船員二人の死亡の責任を、刑事裁判で問われた。田中弁護士(沢本忠雄)が弁護を引き受けるが、田中には、自分の過失のやむをえなかったことを主張しようとしない福島のあいまいな態度が解せなかった……。
今回は老朽船の航行、船会社の競争、事故補償、船員家族の生活の現実などをひとつの事故をきっかけにするどくえぐる(脚本・七条門)。
一見かたくなで孤独に見えるが、深く仲間との連帯意識を抱く海の男・福島を、天知茂が熱演。

夕刊あらすじ:木更津沖で起こった船の衝突事故をめぐって、一見簡単明白な事故の底にひそむ、さまざまな社会問題をえぐる異色編。
(以上、朝日新聞縮刷版より引用)

*面会に来て涙ぐむ妻(小畠さん)との写真あり( 「五十年の光芒」 に載っているのと同じ)

*1962年10月に開始した社会派ドラマへのゲスト出演(途中で休止などあるので、通算何回目かは不明←というか、数えてませんでした)。とにかく熱演の文字が光っているが、一見かたくなで孤独、その実は情に篤い…という十八番のキャラクターだけに熱の入れようもひとしおだったに違いない。

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浮草
浮草(1964年・S39・1月5日OA)CX 22:00-23:00

演出:土屋達一郎
出演:柳永二郎(駒十郎)、藤間紫(すみ子)、加賀まりこ(加代)、杉村春子(お芳)、岸田森(清)、宮口精二、西村晃、殿山泰司、天知茂
昭和9年と、戦後は昭和34年に故小津安二郎監督によって映画化された作品。ドサ廻りの旅芸人一座を舞台に、その生活と哀観を描いていくもの。
相生座の座長・嵐駒十郎は12年ぶりでやってきたこの町に、思い出深いものがあった。それは12年前、お芳という女となじみができ、子供をつくったままこの町をさってしまったからだ。駒十郎は足のむくまま、お芳の家を訪ねたが……。
(以上、週刊TVガイドより引用)

*小津監督の「浮草」は未見なのでなんともいえないが、このメンツの中では年齢的に岸田さん(息子役)に一番近い天っちゃんの役柄が気になるところだ。ぎりぎりでも一応名前が載っているから、少しは目立っていたのだろうか?

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悪の紋章
悪の紋章(1965年・S40・10月7日〜翌3月31日OA:全26回)NET 22:00-23:00
【本誌に連載の異色小説】
原作は、朝日新聞に連載された橋本忍の異色小説で、悪徳警官の汚名を着せられた社会的に葬り去られようとした一警部補(天知茂)が、出所後復讐の鬼となり、その背後にあるものと対決してゆくサスペンスにあふれたミステリー。出演は愛京子、多々良純、神戸一郎、高城丈二ほか。
(以上、朝日新聞縮刷版より引用)
【汚名を着せられた警官の復讐】天知茂と愛京子主演
「アスファルト・ジャングル」に引き続き、サスペンスタッチで描くミステリードラマ。この作品は37年10月から朝日新聞に連載され、シナリオライター橋本忍の初の新聞小説として話題になったもの。
また39年6月には、新珠三千代、山崎努のコンビで東宝で映画化されている。
悪徳警官の汚名を着せられ復讐に燃える主人公の稲村には、久しぶりの天知茂が登場し、相手役には大阪で片岡プロデューサーが見出したというズブのしろうと愛京子が抜てきされている。
物語は、現職の警官が殺人事件を捜査中、何者から身に覚えのない罪を着せられ、身の潔白を証明できないまま投獄され、出所後、その犯人を追うというもの。
第一回の今夜は、3年の刑期を終えて出所したところからはじまる。
――菊地正明は、小菅刑務所を出た足で旧友の松野の勤務先、塚本興信所をたずねた。
松野は、菊地の前に”塚本興信所 稲村清一”という名詞を差し出し「すっかり生まれ変わったつもりで昔の名前や苗字は一字も入れなかったよ」と菊地に言った。
菊地正明は、きょうかぎり稲村清一を改名し、この塚本興信所で調査員として働くはずなのだ。

10月7日
【復讐の主はすでに死んでいた】
稲村が刑務所を出ての第一の目標は、彼の妻をたぶらかし、彼を刑務所へ送り込んだ直接の加害者、花井への復讐だった。
しかし、花井は数ヶ月前チンピラの谷川という男と口論したことから刺され、すでに死んでいた。
稲村は、花井の親分である三共興業の社長、東善作に会うことを思い立った。三共興業には、花井の弟分、鉄がいるはずだ。せめて鉄でもいれば、いくらかその後の情報が聞けると思っていたが、その鉄も宇都宮の刑務所で服役中だった。
社長の東は世間の不景気をよそに相変わらずはぶりがよく、3年ぶりに訪ねた稲村を何とかかかえこもうとしていた。帰りがける稲村に、東は1枚の封筒を差し出した。中には2枚の千円札が入っていた。
彼は苦笑すると、その封筒を無造作に引き破いて捨てた。

10/22号 茶の間の茶
地のままでやった幽霊役? 神戸一郎
このところ、すっかり演技づいている歌手の神戸一郎、現在NETテレビの「悪の紋章」に出演しているが、この役というのが幽霊。
撮影前、はじめての幽霊役とあって心配していたが、「プロデューサーから地のままでやれといわれたので、思いっきりキザな幽霊になりました。”なんだあの野郎、へらへらしやがって”といわれれば成功だと思う」と幽霊初出演の弁を語っている。
(以上、週刊TVガイドより記事引用)

*放映リストはこちら
*OP映像収録ビデオあり(東映TVドラマ主題歌大全集(1))。

*映画ではショボクレ(「鉄砲犬」ごろ)を演じながら、テレビではすさまじい復讐鬼。そのギャップが凄い。「次郎長…」などと違って外見から想像しやすい役柄ではあるが、見られないのは辛い…どこかに埋もれていないかなあ?

*原作について(2008.4.30)
とある死体遺棄事件の捜査に関わった警部補・菊池正明は、麻薬運搬、恐喝、その他いろいろ罪をでっちあげられ刑務所に送られた。2年後、出所し名前を「稲村清一」と変えた彼は自分を陥れた人物(元妻を含む)を執念で突き止め、報復を誓う。かつての先輩刑事・松野は、再出発を棒に振り過去に囚われたままの菊池=稲村を憂うが、彼の決意は変わらない。徐々に荒んでゆく菊池=稲村の心を唯一和ませてくれるのは、偶然の出会いから懇意になった女性・節子の存在。だがその彼女も実は……。

「モンテ・クリスト伯」的とはいえ、よりいっそう壮絶で救いのない、とにかく読中・読後がずっしり重い話だった(しかも借りたのが、映画のスチールが文中に挿入されている版で、ものすごく目つきの怖い山崎さんの顔で余計に気分が滅入ってきた)。こんなのを朝から読めた当時の朝日新聞、すこぶるディープである。

ところで、この作品しかり「雲霧仁左衛門」しかり、山崎さんと天っちゃんはコワモテという部分で同じカテゴリの人といえそうだが、このふたり、決定的に何かが違うような気がする。具体的にどう、とは言いづらいのだが、たとえばゲンと弥藤次(「無宿侍」)はキャストを入れ替えられないと思うし、頭に懐中電灯差して村人を無作為に殺しまくる役(「八つ墓村」)なんてのは天っちゃんには無理じゃないか、そんなふうな違いである。役者としての力量云々というレベルの話は置いておくとして(そんなものを語り出すと分が悪そうだし←失礼)、動物的な凶暴性、とでもいうのだろうか、平気で理性をぶっとばせる、ホントに怖い人間の狂気を醸し出せるか否かで両者の間には境界があるように感じる。

見慣れてしまったせいもあるかもしれないが、天っちゃん演じるキャラは大体において「何をしでかすか分からない怖さ」というのがない。顔や動きで性格がみえてしまうのだ。それはおそらく、彼自身が肉付けの際、そのキャラのすべての言動に理由を持たせてしまうからではないか、と思う。人を殺すのも、悪事を働くのも、天知キャラには相応の動機がある。悪なりの理性がある。だから怖くない→マダムやお子ちゃま層も安心して惚れちゃう、という図式が成り立つんじゃなかろうかと。
・・・そんな彼が、半ば狂気に導かれた稲村をどう演じ切ったのか、すごく興味がある。ほんとにOPしか映像が残っていないとしたら残念だ。

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愛の誤算
スター劇場 「愛の誤算」(1970年・S45・1月6日〜3月3日OA:全9回)MBS 22:00-23:00
原作:三浦綾子「自我の構図」
出演(#1):司葉子、天知茂、野川由美子、近藤洋介、ジュディ・オング、荒木雅子、寺尾聡、志村喬、曾我廼家明蝶、安藤孝子

【夫の死に抱く未亡人の疑惑】
夫の突然の死による妻の悲しみ、その死因の疑惑をこえて、夫の友人への思慕、しゅうとめの冷たい態度など、美しい未亡人をめぐる愛憎の波乱を描く。原作・三浦綾子。
日本画家藤島曽吉(近藤洋介)は、画壇の集団蒼竜会の同人に友人の石南慎一郎(天知茂)が選ばれたのを怒り、海岸のがけの上で石南といい争ううち、曽吉は敗北感にうちのめされて自分から荒海に身をおどらせた。
慎一郎の報に、曽吉の妻美枝(司葉子)は疑惑にとらわれた。

夕刊あらすじ:日本画のライバル曽吉と慎一郎が争い曽吉がナゾの死。未亡人美枝らは慎一郎を犯人と思う…。

(読売新聞)前のシリーズと趣をかえ、サスペンスの要素を盛り込んだアクチュアル・ドラマ。三浦綾子の原作のドラマ化で、一人の男の死因をめぐるナゾ解きというミステリックなストーリー展開に、愛と憎しみに悩む人間の姿がからまって、現代の複雑な人間模様が浮きぼりにされていく。

#2(1/13)
脚本:辻久一
出演:司葉子、天知茂、野川由美子、ジュディ・オング、荒木雅子、志村喬、安藤孝子、曾我廼家明蝶、上本薫

【夫の死因を疑う妻】
画家の曽吉が行方不明となった数日後、ひとつの死体が海岸で見つかり、遺品から曽吉と確認された。警察では自殺として処理したが、妻の美枝(司葉子)、母の松江(荒木雅子)、妹直子(ジュディ・オング)らは「慎一郎がつきおとしたのでは…」という疑いを抱く。慎一郎(天知茂)は美枝を訪ね「自殺をとめられなかったおわびとして力になりたい」と画商から借りた金を差し出した。

(写真キャプション)慎一郎は美枝たちの生活を心配、香典に大金を渡す(仏前に座って司葉子さんと対峙する天っちゃん、左には彼から顔をそむけて立っている荒木雅子さん)

夕刊あらすじ:曽吉は自殺と断定された。母松江は慎一郎を告訴するという。慎一郎を信じようとする美枝。

(読売新聞)曽吉の遺がいが見つかった。岩礁と荒波にもまれて顔はよくわからないが遺品から曽吉と確認された。一人娘美津子を残され、未亡人となった美枝(司葉子)と曽吉の母松江(荒木雅子)、妹直子(ジュディ・オング)がかけつけ、ダビに付した。警察では自殺として処理されたが、美枝ら遺族は「慎一郎が突き落としたのでは……」といういちまつの疑惑をいだく。

#3(1/20)
出演:司葉子、天知茂、野川由美子、ジュディ・オング、寺尾聡、荒木雅子、安藤孝子、曾我廼家明蝶

夕刊あらすじ:夫の死因に悩み抜く美枝。宮永を通じ福島家(*藤島?)へ援助を続ける慎一郎は宮永の注文通りに描く。

(読売新聞)【解き明かされぬ真相】
夫の死因について悩み抜いた美枝(司葉子)は、慎一郎(天知茂)をたずね、曽吉が死ぬ前に書いた日記を見せて真相をただす。しかし、慎一郎は「藤島君がぼくをうらんでいたのは事実です。理由は今はいえない」と答えるだけだった。美枝はますます、慎一郎を曽吉がにくんで自殺したのか、慎一郎が曽吉を殺したのか分からなくなる。

#4(1/27)
出演:司葉子、天知茂、野川由美子、ジュディ・オング、寺尾聡、荒木雅子、志村喬、曾我廼家明蝶、安藤孝子

【遺品の画集に気になる言葉】
美枝(司葉子)は、宮永(曾我廼家明蝶)の強引なすすめで彼の画廊で働くことになる。そして一番大事にしていた曽吉の遺品「美枝の肖像画」を宮永にくどかれ、画廊に非売品として飾ることにした。ある日、曽吉の遺品を整理していた美枝は、画集の裏に“くたばれ石南、死”と書きつけてあった。やっぱり曽吉は慎一郎(天知茂)を憎んでいたのだろうか。

夕刊あらすじ:宮永の画廊で働く美枝は夫の出世作も譲る。夫の死のなぞの解けぬまま慎一郎を愛し始める。

#5(2/3)
出演:司葉子、天知茂、野川由美子、ジュディ・オング、寺尾聡、荒木雅子、曾我廼家明蝶、上本薫、柳原久仁夫

夕刊あらすじ:曽吉らしい人を松本で見たと言われ、美枝は自分で確かめようとするが、直子がケガをし断念。

#6(2/10)
出演:司葉子、天知茂、野川由美子、ジュディ・オング、寺尾聡、曾我廼家明蝶、上本薫

夕刊あらすじ:美枝と慎一郎は偶然に松本で巡り合う。そして胸に秘めていた愛の言葉を初めて告白しあう。

(読売新聞)【無理が重なり肺炎に】
美枝(司葉子)は、死んだはずの夫の姿を見たという知らせを聞いて松本へ向かった。しかし、夫らしい人物を見つけることはできなかった。美枝は疲れと寒さが重なり急性肺炎になり、病床で慎一郎(天知茂)の名を呼びつづけた。そのころ慎一郎は、松本の近くの宿にいたが、電話で美枝の話を聞き、彼女のもとへかけつける。

(写真キャプション)美枝は松本で偶然慎一郎にめぐり会い、愛を告白する(傘をさして向かいあうふたり)

(夕刊)美枝と慎一郎は偶然松本でめぐりあい、二人は一生で一番幸福な時間をすごす。そして今まで胸にひめていた愛の言葉をはじめて告白しあう。

#7(2/17)
出演:司葉子、天知茂、野川由美子、志村喬、寺尾聡、荒木雅子、曾我廼家明蝶、上本薫

【みにくいキバ】
病がいえた美枝(司葉子)を待ち受けていたのは画商文七(曾我廼家明蝶)がたくらんだ“慎一郎鉄斎盗作”の悲しいニュースだった。美枝が松本で慎一郎と一緒だったのをしゅうとめ(荒木雅子)にいいつけたのも文七。その笑顔の裏には男のみにくいキバがかくれていた。

夕刊あらすじ:画商文七が慎一郎の盗作事件をでっちあげ、沈黙を守る慎一郎を救うため純子の悲しい決意。

(読売新聞夕刊)慎一郎との楽しい思い出もつかの間、美枝は“慎一郎盗作事件”のニュースを聞く。一方、純子は慎一郎を助けるため自分を売ろうとする。

#8(2/24)
出演:司葉子、天知茂、野川由美子、志村喬、ジュディ・オング、寺尾聡、曾我廼家明蝶、安藤孝子

夕刊あらすじ:宮永の策謀を知った美枝は慎一郎の潔白を証明させる。曽吉遺作の美枝の肖像は慎一郎の作品。

(読売新聞夕刊)美枝(司葉子)は画商宮永のたくらんだ“慎一郎盗作事件”の真相をあばく。一方、慎一郎(天知茂)は画家として新しく出発する決心をする。

#9(終)(3/3)
出演:司葉子、天知茂、野川由美子、近藤洋介、ジュディ・オング、寺尾聡、荒木雅子、斉穏寺忠雄

夕刊あらすじ:美枝と慎一郎は新しい人生を夢みるが、曽吉は生きていた。堕落した曽吉へ憎しみ消える二人。

(読売新聞夕刊)結婚を約束した慎一郎(天知茂)と美枝(司葉子)だったが、美枝の夫が生きていることがわかった……。
(以上、朝日新聞・読売新聞より記事引用)

*友人の陰湿なジェラシーで人生が大きく狂う画家の役。画家ってことは絵も描いたのだろうか? “曽吉が生きていた”という展開は原作にはないので、ドラマの収束の仕方も気になるところだ。

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捜査検事 #23
「自供の背景」(1965年・S40・3月12日OA)TBS 21:30-22:30

出演:本郷功次郎、天知茂、影万里江、河津清三郎、野川由美子、北沢彪、富田仲次郎、江見俊太郎

*社会秩序の守り手である検事の活躍を描いた1時間シリーズ(原作:高木彬光、大映テレビ制作)。本郷さんや藤巻潤さんが検事役みたいなので、ゲストの天っちゃんは裁かれる(自供する)側か、どこぞの凶悪刑事のようにどつきまわして自供させた側か、そんなところかもしれない。ちなみに最近ではテレビ東京系列で「捜査検事・近松茂道(無論“もどう”ではなく“しげみち”と読む)」として高橋秀樹主演でドラマ化されている模様。

(2009.7.18追記)*週刊TVガイドより記事引用
作:長谷川公之、監督:富本壮吉
出演:石黒検事(本郷功次郎)、河合副部長(北沢彪)、江川明彦(天知茂)、耕太郎(河津清三郎)、三宅邦代(野川由美子)、和子(影万里江)、寺本仙吉(富田仲次郎)、西村刑事(江見俊太郎)

【ゲストに天知茂、野川由美子】
大貿易会社の社長の娘、和子と結婚し、未来の社長と自他ともに信じていた江川明彦が、轢き逃げ事件を起こした。
明彦は素直に犯行を認めた。ところが、突然犯人と名乗る男が現れた。石黒検事は明彦の事件を再調査してみることになった。
その結果、意外にも明彦は轢き逃げをしておらず、ウソの自供をしたことがわかった。
明彦は大学時代の友人の妹、三宅邦代を愛していた。事件当夜、彼女のアパートを訪問したことを、和子やその父耕太郎に知られたばかりに、ウソの自供をしてごまかしたのである。
だが太っ腹な耕太郎の計らいもむなしく、彼の許へ明彦と邦代が抱擁している写真が送られてきた。
そのうえインチキ業者、寺本を会社に入れていたことがわかり、激怒した耕太郎は明彦を離縁させ、会社から追放してしまった。
*予想をはるかにこえる展開だった…。ただ、明彦は今の地位が惜しくてウソの自供をしてたのか、それとも(密会写真が送られてきたり、インチキ業者を入れてたりといったことから)社長の座も社長の娘も放り出して邦代ちゃんと一緒になりたくて一連の計画をたてたのか、そのあたりの真相はよくわからない。

*わざわざ天知茂と野川由美子がゲストである、と強調しているのは、当時ちょっとだけ2人が噂になっていたから(「孤独の賭け」でデビューした野川さんの面倒を天っちゃんがよく見てあげていたせいで邪推されたらしい)かもしれない

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雲をつかむ男
雲をつかむ男 #24〜#26(終)(1964年・S39・11月13日〜27日OA)CX 21:45-22:15

出演:(#24)長門勇、天知茂、大木実
(#25)長門勇、小山明子、天知茂
(#26)長門勇、大木実、小山明子、天知茂、香月美奈子、渋沢時子

(#25のあらすじ)
パチンコ業界も伸び悩み、弱気になってきた金太郎に、綾子は“娯楽の殿堂”を造れと強く勧める。
(以上、朝日新聞縮刷版より引用)

*日本のパチンコ王・庭子金太郎(長門勇)の半生記とのこと。たしかパチンコ発祥の地は名古屋だったように思うので、後半でいきなり出てきた天っちゃんはもしかすると金太郎氏の御同輩かなにかで、お得意の名古屋弁でもしゃべっているのだろうか…?(と楽しく想像)

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アスファルト・ジャングル
アスファルト・ジャングル #21、#23-#26(1965年・S40・8月26日〜9月30日OA)NET 22:00-23:00

出演:高城丈二、天知茂、根上淳、広瀬みさ、ロミ・山田、野川由美子
(初回4/8の記事)
五味川純平の原作を、今村文人、桂一郎の2人が脚色、今夜から26回放送する。選挙違反、汚職という社会悪に、強い正義感をぶつけて対決する若者の行動を中心にしたサスペンス・ドラマ。
TVウィークリーの編集長・牧耕平(高城丈二)は、テレビ局のロビーで高倉映子(広瀬みさ)とぶつかったはずみに、彼女が持っていた衣装を汚してしまった…。
出演は 水上洋子(野川由美子)、醍醐(根上淳)、印南十四郎(二本柳寛)、野々宮蘭子(ロミ・山田)、高倉勇次(大村文武)ほか。

#23あらすじ:牧と国吉の奮戦もむなしく、公判はまたも弁護側に不利。二人はさらに綿密な計画を練った。
#26あらすじ:牧らの努力もむなしく勇次に懲役15年の判決が下り、失望した娘のぎんは、印南邸に放火する。
(以上、朝日新聞縮刷版より記事引用)

*出てると思っていなかったが、後半の数話に名前が載っていた(友情出演の類?)。#23のあらすじからすると、牧の味方っぽい「国吉」=天っちゃんではないかという気がする。しかし原作にはそういう名前は出てこないのでどんな役なのか不明。

*(2009.9.2追記)8月26日付朝日新聞大阪版夕刊にあらすじが載っていた。
#21あらすじ:
国選弁護人として徳次の弁護を引き受けることになった国吉と協力して頑張る牧の姿を描く。
(上記の「勇次」=「徳次」だと思われる)

同枠の次回作「悪の紋章」で主役を張ることになった天っちゃんの顔見せとしての出演、とみて間違いなさそうだ。

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[17] 天国と地獄の美女
リアルタイムで観ていた作品は、そのあとで何回観ようが当時の思い出が勝るので価値判断ができません。今観ると笑っちゃうシーンがてんこもりだとはいえ、当時はとにかくカラスが不気味で義眼の伊東四朗が怖くてパノラマ島ちょっと行ってみたいかも、なんてことを思ってたりして(人間花火を見損ねたのは悔しかったなあ)、お正月(2日)からめくるめく土曜ワイドの世界をじっくり堪能していた小学生でした。こんな番組をゴールデンタイムに3時間も放映していた80年代、やっぱり素敵です。

明智センセイの出番は意外に短いのですが、変装が2回あるほか、硫酸の池に落っこちて芸達者なところを魅せてくれます。ヒロインの姉となにやら深い関係があったようで、彼女そっくりのヒロインにも心を動かされている様子も見逃せません(表情動きませんけど)。

*芸達者といえば小池・コロンボ・朝雄氏。怪しさ満開の新興宗教の教祖をアノ声とアノ顔で熱演されておりました(そういや小池氏、天っちゃんと同年生まれな上に、同年に亡くなってるんですね)。

【明智先生ファッション劇場】:(話とOPが濃厚なぶん、相対的に地味めです)

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非情のライセンス 第3シリーズ #26 (終)
#202「あゝ兇悪! さらば会田刑事」(1980年・S55・12月4日OA)

引退まであと6日と迫った矢部警視(山村聡)から、女子中学生・真山百合子(小野はるみ)が幸せに暮らしているかを調べろとの単独指令を受けた会田(天知茂)。「もし不幸せだったら、俺が引き取る」と言う矢部の真意を図りかねつつ彼女を尾行すると、物々しいボディガードに囲まれて百合子が帰宅した豪華料亭から、思いがけない人物が姿を見せた。15年前に1度だけ会った女(第1シリーズ初回参照)・真山由比(加賀まりこ)――かつて見逃してやった彼女が、百合子の母親だったのだ。

ボディガードは公安の連中だと矢部に聞かされ、おまけに「あの子はお前の娘だ」と言われて会田は驚く。あの時お前が由比を逮捕していれば生まれるはずはなかった、だから百合子は俺とお前の責任で生まれてきた子なのだと矢部は続けた。そんなとき、ボディガードの一人が事故死に見せかけて殺される。遺体安置所になぜか公安局長と共に姿を見せたのは、由比のパトロンで近頃羽振りの良い総会屋・秋山(田中明夫)だった。非常に胡散臭いものを感じ取った会田は「間接的な父親としてあの子を守る義務がある」と由比に会い事情を問い質す。由比はしらばっくれたものの、会田を本当の父かと問い「18歳になる3年後(1983年11月2日)、本当のお父さんからプレゼントが贈られてくるの」と無邪気に言う百合子は、なぜだか化学式を落書きしていた

会田が忠実に暗記して帰った百合子の化学式(核酸)は、15年前に自殺した化学者・早崎の癖を踏襲していることが判明。“生化学者からみた食糧問題”をテーマにしていた早崎は突如蒸発、見つかった時は廃人同様で、ある夜夫婦で死んでいるのが見つかったのだという。以来、夫妻の8か月になる娘・真理子は行方不明になっていた。もしや百合子は「早崎真理子」なのではないか、そして「廃人」というキーワードから、かつてジャンキーだった由比が関わっているのではと推理した会田の元へ、またしても百合子のボディガードがディスコで刺殺されたとの報せが届く。

現場には捜査一課の橘(渡辺文雄)らがいた。“グレーの背広を着た目つきの鋭いがっしりした体格の60くらいの男が娘を連れて行った”との目撃者情報を聞き、会田はそれが矢部であると直感。はたして矢部は、会田のマンションに百合子を保護していた。少女の寝顔に安堵した会田だが、傍らの直筆メモを見て顔色を変えた。

「あの娘を守るために秋山と刺し違えるつもりだ
俺の身に万一のことがあったら
後はたのむぞ会田
真山百合子はお前の娘で 俺の娘だ
しっかり育ててくれ
矢部」

尾けてきたらしい橘に百合子を託し、秋山邸へ急ぐ会田。しかし、一足遅く矢部は連れ去られた後だった。総理から真相を聞き、秋山に銃を突き付けた矢部だが、秋山と由比のどちらか一方でも死ねば事が公になると脅され、百合子を想って断念したのだ。会田のマンションでは押しかけた公安相手に橘が頑張っていたが、会田は由比から矢部の居場所を聞くために百合子を手放した。

明け方近くになって、河原に放置された車内に縛られている矢部をようやく会田は発見。だがドアを開けた途端、時限爆弾が時を刻み始めた!
「俺のせいだ…俺がドアを開けたからスイッチが!…俺がそのスイッチを!」
「違う、しっかり聞いてほしかったからドアを開けさせたんだ」
パニック状態の会田を諭すように静かに真相を語って聞かせた矢部は、それでも「イヤだ! 俺はイヤだ!」と駄々っ子のように繰り返す会田を「責任をとるんだ、会田!」と蹴とばして前へ進めさせる。放心状態で頷き、踵を返した会田の背後で、矢部を乗せた車は轟音とともに炎に包まれた。

白昼、公衆の面前で自己紹介するなり秋山を襲った会田は、書類のキーを手に命乞いする彼の額に弾をぶちこむと、その足で由比の元へ。15年前、真理子が貰うはずの“遺産”欲しさに早崎夫妻を殺し、真理子を百合子として育てたのは彼女と秋山だった。
「会田さん、今度こそ…本当に捕まえてよ」
百合子を母親として愛していた由比の気持ちに応えることを約束し、会田は彼女に銃を向ける。そして閑静な邸宅に、銃声が一発響きわたった。

矢部が死んだ場所で、「真理子=百合子」である証明書類を灰にする会田。真理子宛の父の遺産とは、食糧問題を解決する人間改造計画(腸を半分にして人間を小型化)のあらまし。人類を二分化しようと画策した秋山のような人物を出さないためにも、唯一の遺産相続者「早崎真理子」はこの世にいてはいけない。いたいけな15歳の少女に、そんな重荷を背負わせるわけにはいかなかったのだ。

「部長は事故死、秋山と由比を殺したのは、現職警官の三角関係のもつれ…」

橘は“会田の娘なら自分が面倒をみる”と百合子を預かった。西井刑務所の門前で、手錠姿の会田に「母さんを返してよ! あんたなんか…あんたなんか死刑になればいい!」と叫ぶ何も知らない百合子だが、ただ黙って頷いてみせた橘に微かな笑みをこぼし、会田は兇悪の門へと入ってゆくのだった(昭和ブルース新録1番の終了と同時に門が閉ざされ、「完」マーク)

「この俺に、悲しみを引きずりながらどこまでもさまよい歩けというのか――」(予告の台詞)
部長と会田、会田と橘の愛と友情ここに極まれりといった感の最終回。第2シリーズの最終話同様、橋本脚本はどこのSFドラマなんだ、ってな壮大な(荒唐無稽ともいう)スケールのテーマを扱っているものの、ぐいぐい引き込まれてしまった。

*ただ、この3人がやたら良い味を出す一方、あとの特捜部メンバーが完全に蚊帳の外。非ライは群像ドラマではないとはいえ、あんなぞんざいな扱いされるなら出てなくてもよかったんじゃなかろうか。というより、部長ったら可愛い会田さえいてくれればそれでよかったのねと思えばよいのか?(二人の子供も出来たし! ←茶化すな)

*しかし、あのまま6日後に矢部さんが円満退職したら特捜部はどうなる予定だったんだろう…まさか会田が昇進? (ってことだけはなさそうだが)

*(2010.12.8)本文中の「凶悪」を「兇悪」に変更しました(ご助言ありがとうございます)

*(2010.12.9)秋山を襲ったのは「白昼」でなく「夜」ではないか、との質問をいただきました。株主総会が行われていたビル(ホテル?)内での出来事でしたが、射殺直前の画面で窓の外が明るいことを確認しました。矢部さん爆死が明け方、秋山射殺後に由比の所へ行った時もまだ明るかったので、時系列上からみても「白昼」の記述のままでも良いと判断します。
*(2010.12.9)矢部さん退職の日、カレンダーには「4」に○がついていた記憶があるので4日後では?との質問をいただきました。確認したところ、浦川(左とん平)が丸を付けたのは12月「8」日、そこから「いち、に、さん…」と「ろく」まで(12月2日まで)遡って数えていましたので、6日後ということにしました(放送日は12月4日なんですけども)。



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非情のライセンス 第3シリーズ #25
#201「兇悪の誘拐・恐怖のカーテレフォン」(1980年・S55・11月27日OA)

女性からのタレこみ情報により、農協強盗殺人犯のひとり・須藤真澄(整形後が辻萬長)を追っていた会田(天知茂)と山路(柳生博)。路上で須藤らしき男を発見したのは良いが、車で逃げようとする須藤を車から降りて追いかけようとした会田と須藤の車に生身で体当たりしようとした山路の連携ミスのせいで(はないがそう見えた)女子高生が巻き添え死、おまけに車を丸ごと爆破してとっ捕まえた須藤は「もうすぐ大手を振って出て行ってやるさ」とあくまでふてぶてしい。

まもなく山路の元へ「娘を預かった」という脅迫電話が届いた。18になる純子(五十嵐知子)が、ボーイフレンドの良一(川代家継)と共に須藤の一味に拉致されたのだ。逆探知不可能のカーテレフォンから、人質と須藤の交換要求を出してくる石岡(大谷朗)ら一味。「あのとき、須藤の野郎、ぶち殺しときゃよかった…!」会田が兇悪極まりない台詞を兇悪な顔で吐いたところで後の祭りである。

我々はお前たちの要求を呑むことはできない、そう気丈に犯人に告げる山路も、上層部の“何があっても須藤は釈放しない(=人質は見殺し)”という選択に内面の苦悩を隠せない。拳銃つきつけてでも、と総監を諌める気まんまんの会田に経験者(第2シリーズ最終話「兇悪の終焉」参照)の矢部警視(山村聡)は「お前はどうしても俺をクビにしたいらしいな」と折れて再度の交渉に向かおうとしたのだが、そこへまた石岡から電話があり、なんと良一が国務大臣の孫であることが判明、上層部の指示は手のひらを返したように須藤釈放へと変わった。

須藤は大手を振って出て行ったが、人質は時間になっても解放されなかった。そもそもなぜ一味は須藤をそれほど必要としたのか――。会田は北里(小野武彦)と村井(高田洋)の協力で冒頭のタレこみ女性・井上英子(清水まゆみ)の居場所を突き止めた。英子が持ち逃げした須藤の鞄には、人数分の偽造パスポートと韓国への密航の割符が入っていたのだ。やがて須藤が仲間を連れ、出前に身をやつし英子を訪ねてくる。それを待ち構えていた会田の「5秒やる。死にたくなかったら喋れ」との脅しをせせら笑ったせいで須藤は本当に5秒で射殺され、びびった相方はアジトの場所を吐いた。

急ぎアジトへ向かった会田と山路だが、純子と良一は既に冷たい骸と化していた。石岡と残党(三夏伸・きくち=帰マン=英一)を射殺後、拉致され犯され殺された娘の亡骸を抱き寄せる山路に、会田はかける言葉もなかった――(昭和ブルースは新録2番)

*非ライならではの非情クオリティで繰り広げられた山路さんの悲劇、なのだが、#13「兇悪の唇」で「肉親は妹しかいない」発言があったせいで急に降ってわいた娘(と奥さん)設定に違和感を持ってしまったのがマイナス。もっとも、今のメンバーで妻子持ちにできるのは彼しかいないからなあ。

*非情といえば、久々にギンギンに非情な会田が見られるのが特筆事項。ホントに撃っちゃうとは思ってなかった…でもそこまでしたのに結局人質が助からないのも非ライならではだ。



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