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無宿侍#7
「情無用の罠」(1973年・S48・11月17日OA)

くの一・あかねの策略により深手を負い倒れたところを、瓦職人(中村竹弥)と縁者の娘(神島ひろ子)に助けられたゲン(天知茂)。陰の正体を暴くため、早く問題の里へと向かいたいと焦るゲンだが、彼女の赤い簪にさと(宇津宮雅代)をまざまざと思い出し、捕らえられている娘の兄を救おうとする。しかしそれは「陰」の予測どおりの行動だった。

*川原でぱったり倒れているゲン、別にヤラレメイクだったりはしないのだが、色っぽさ全開。

*天っちゃんは馬には乗れる(&降りられる)が、走らせるのはムリらしい

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| TVドラマ(時代劇)::無宿侍 | 12:28 AM | comments (x) | trackback (x) |
無宿侍#8
「無情の唄」(1973年・S48・11月24日OA)

困窮のあまり一揆を企てたが雇われ浪人たちに皆殺しにされた百姓たちに共感したゲン(天知茂)だが、実は難を逃れた生き残り百姓も、浪人(中谷一郎)も、すべて掟討ちの「陰」の者達だったと判明。「お前はもう人間を信じることなど出来まい!」あざ笑う陰たちにゲンは無言で燃える瞳を向ける・・・。普通なら深い人間不信に陥ってしまうところだが、彼の純粋さ、生への飽くなき欲求はこれしきのことでは曇らない。

*ゲンにフられたきらら(松岡きっこ)が久々に登場、したと思ったら実にあっけなく消えて残念(明智センセイなら生きてるだろうけど、あれはなあ)。その他、一揆の片棒をかつぐためにお役人の娘をかどわかす計画を立てるゲンもらしくなくて(天井から彼女をくいっと釣るのもイキナリで失笑)、珍しく「それはないだろう!」連発な回だった。そろそろヘタレてきたのか?

*足場の悪そうな林での立ち回り。仰向け状態から生脚キックを繰り出すゲンにくらくら(見えそうで)

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| TVドラマ(時代劇)::無宿侍 | 12:27 AM | comments (x) | trackback (x) |
無宿侍#1
「掟討ち」(1973年・S48・10月6日OA)

ゲン(天知茂)と弥藤次(山崎努)は「陰公方」に仕える忍者集団「陰」の一員で親友同士。いつも冷徹に仕事をこなすゲンに対し、弥藤次は傀儡(くぐつ)人形である己に疑問を覚え、漠然とした不安を抱いている。

暗殺任務を終えて休む二人の耳に女性の悲鳴が。少女が崖から落ちそうになっているのを、ゲンは咄嗟に助けた。少女の姉・さと(宇津宮雅代)はそんなゲンにひとめぼれ、だが彼女に熱い視線を返したのは弥藤次のほうだった。

さととの出会いがきっかけとなり、更に頭目の雲十郎(西村晃)から、一揆を計画するさとの父親たちを抹殺せよと命じられたことで、鬱屈していた弥藤次の心は出口を見つけて一気にスパーク。一緒に出かけた仲間を殺し、さとの父親を助けてしまう。父親を助け、朴訥な愛の告白までしたのに「この前一緒に居たひと(=ゲン)は・・・?」とさとに問われて複雑な弥藤次だが、追っ手の松丸(露口茂)たちを蹴散らし、さとと共に生きることを宣言。

一方ゲンは任務から外され、「子を作れ」との命を受けていた。相手は「陰」のくの一・きらら(松岡きっこ)。ゲンにぞっこんなきららは大喜びだ(天っちゃんモテモテ)。だが、組織を裏切った弥藤次を始末してこいと言われたゲンの心中は穏やかではない。

弥藤次はゲンを待っていた。刀を交える二人。
お前は何のために生きているのだ。陰とは、掟とは何なのだ。
弥藤次の言葉に、掟に盲従することへ疑問を抱き始めるゲンだったが、彼にとって上からの命令はまだ強い支配力を持っていた。
お前には分かるまい、そう呟き絶命する弥藤次、そこへ駆けつけるさと。
「人殺し!」 彼女の言葉と簪に身と心を(文字通り)突き刺されながら、ゲンは思わずさとを抱き寄せ接吻、彼女を残しその場を去る。

雲十郎はゲンの迷いを見抜き、きららと里へ降りろと指示するが、自分の存在意義を疑ってしまったゲンにはもはや魂の安寧はなかった。きららの誘いから逃れ、陰公方の指令を雲十郎に運びに来た伝達師を問い詰めるゲン。陰公方はどこにいるのか。俺は一体誰なのか。だが答えはなく、ゲンは気が付くと、絶対服従を誓わねばならぬはずの伝達師を殺めていた。「伝達師もただの当たり前の人間じゃないか・・・!」彼の中で、またひとつ何かがはがれ落ちた。

きららや松丸たちに追われる側になったゲン。「抜け忍」と呼ばれた瞬間、彼の顔に凄惨な笑みが浮かぶ。「抜ける、俺は抜けるぞ!」陰公方の正体を暴くため、そして弥藤次が果たせなかった人間らしい何かを掴むため、ゲンは新しい世界へ足を踏み入れる・・・。

冨田勲の重厚な音楽をバックに天っちゃんの劇画チックな殺陣(と顔)が拝めるオープニングから、がっつんがっつん飛ばしまくる初回。殺陣がうまいかどうかはもはや目が曇ってるのでよく分からないが、剣をすっと逆手に持つ構え(「逆手斬り」)がカッコいいのなんの! 分別臭くなる一歩手前の、脂の乗った天っちゃんの熱い演技が堪能できる。

弥藤次役の山崎さんは天っちゃんより5歳若いんだけれど(1936年生まれ)、先輩格の悩めるインテリ・エリート忍者の雰囲気には圧倒された。上背もあるし(隣にいる男のせいか?←失言)それからさと役の宇津宮さんの凛とした美しさも印象深かった。

細かくみるとツッコみたいところも色々あるけれど(抜け忍なのに素浪人風体になるってどうよ、とか、さとの妹・ちこちゃんをどこに置いてきたんだよ、とか)、有無をいわさぬハードボイルドな展開に目を奪われた。しかし初回がこんなに面白いのに13話で打ち切りってどういうことやら。ヘタレていく様もまた見ものなのかもしれない。

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| TVドラマ(時代劇)::無宿侍 | 12:34 AM | comments (x) | trackback (x) |
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