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非情のライセンス 第2シリーズ #38
#90「男のうたは兇悪」(1975年・S50・6月24日OA)

産業庁の課長補佐が投身自殺、などという物騒な記事を電車内で読みながら会田(天知茂)が向かった先は北鎌倉の小谷邸。中学からの親友・英明(神山繁)の父の命日なのである。精糖会社の課長になった英明は毎夜忙しい様子とのことだが、母・清子(南美江)は昔と変わらぬ温かさで会田を迎えてくれ、かつて彼と英明が植えた泰山木を見ながら思い出話に花を咲かせる。

本庁へ戻った会田は部長の矢部(山村聡)と二課二係(=汚職などの知能犯罪担当)の伊佐山(渥美国泰)に呼ばれた。「君は親友に対しても部内の秘密を明かさんという約束ができるか?」 特捜部でも警官のはしくれですがね、と憮然とする会田に伊佐山は、先刻の課長補佐・池谷(西本浩行)の投身自殺が“さんずい”(=汚職)絡みだったこと、池谷や政界の黒幕などに金をバラまいていた張本人が神山精糖の小谷英明であることを告げ、捜査への協力を要請する。「せっかくだが出来ません!」 きっぱり断る会田だったがタイミングの悪いことに当の英明から「今夜一杯やらんか」と電話が入り、仕方なく出向く羽目に。

親友の無実を信じたい会田の気持ちとは裏腹に、英明は酒席に上司を呼んだり高価な布地を送りつけてきたりといかにもな行動を取る上、神山精糖の子会社で優遇されている池谷の妻、クラブのママで英明の愛人・紀子(谷口香)らの証言により収賄の容疑は濃厚となる。サシで会い、自首をそれとなく勧める会田を「なぜそう俺を追い詰めるんだ!」となじった英明は、友達だからだ、と諭す彼の言葉に聞く耳を貸さず、話し合いは決裂。

高跳びのためか、英明のブラジル出向が決まったその夜、会田は逮捕状を持って小谷邸へ赴く。事情を薄々察していながら、それでも明るく自分を歓待してくれる清子の心づかいが会田には辛い。帰宅した英明は観念したように黙り込むが、取り調べ室ではあくまでシラを切り通した。やがて空が白み始めた頃、会田の吸いかけの煙草を深々と吸い込んだ英明は、洗いざらい喋ると言いながら看守の目を盗んで窓から身を躍らせて死んだ。

彼の死により汚職事件の捜査は頓挫。葬儀に出向いた会田に愛人の紀子は「あの人を殺したのはあなたよ!」と辛辣な言葉を浴びせかける。だがそれよりも気丈な清子の「いいんですよ会田さん…」の一言がこたえた会田は、満開の泰山木を見上げて涙を流すのだった(男のうたは1番)

*希望に満ち固い友情で結ばれていたふたりの男の悲しい別れ(逮捕状を持っていったシーンと煙草のシーンは泣ける)を彩った泰山木の花言葉は「前途洋々」。

*親友だけあって、頑固さや忠誠心の厚さは似た者同士の英明くんと会田くん。会田がフルネームで呼ばれまくるのはこの回は初めてでは? それにしても、普段の会田なら英明に汚職を実行させていた上司をボコ殴りするくらいはやってのけると思うのだが、それどころではなかったらしい。

*[会田データその1] 広島から横浜のおじさんちに居候して、コウホク(港北?)中学を昭和27年に卒業。
*[会田データその2] 梅桃(ゆすらうめ)が好物で、かつて食べ過ぎてお腹を壊した(清子さん談)
*[会田データその3] 現住所は「渋谷区神宮前2-3-15 パシフィックマンション内 tel:466-3618」(布地の宛名書きより…って、マンションはともかく、この住所実在してるんだ…)

*第1シリーズから続いていた「兇悪(の)…」タイトル頭文字が逆転。

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非情のライセンス 第2シリーズ #37
#89「兇悪の倒産」(1975年・S50・6月19日OA)

働き者のおはな婆さん(村瀬幸子)は、たった一人の肉親である可愛い孫の昌一(大森久綱)の初出勤を祝って大張りきり。ところがうかない顔の昌一は当日になって打ち明ける。「採用取り消しになっちゃったんだよお」

その夜、就職先だったはずの番城電機は炎に包まれた。

現場でおはな婆さんが目撃されたことから、所轄の弾三郎刑事(北島三郎)が聞き込みに。孫の就職先を必死に探すおはな婆さんの姿に打たれ、彼女が犯人であるはずがないと思いたい彼に部長刑事(会田より派手なスーツのディック・ミネ)から朗報が入る。出火の原因は時限爆弾によるものだったのだ。

ところが、中学生レベルのその爆破装置を作った容疑者として、孫の昌一が連行されたと知りびっくり仰天。しかも逮捕したのがあの会田(天知茂)だというので、サブちゃんは早速特捜部へ殴り込み、じゃなくて怒鳴り込みに行く。

会田たちはこの事件を、番城電機のパテントを所有する暴力金融の仕業だと睨んでいた。事実、自らは手を汚さずにひと儲けを企む金融会社社長・田代(北原義郎)は番城電機の人事課長・道原(佐原健二)を手なづけ、採用を取り消されて会社に恨みを持つ者の中から実行犯を選ばせていた。

だが肝心の昌一ががんとして口を割らないため、会田はおはな婆さんに接触。「頼むから昌一逮捕のことは婆さんには言わないでやってくれ!」とサブちゃんからさんざん頼まれたにも関わらず家に出向いておはな婆さんに真実を告げる会田に鼻の穴をふくらませるサブちゃん。しかし婆さんは昌一ではなく自分が道原の言葉に乗じて火をつけたと告白(結局ふたりで火をつけていたことが判明)、そこに道原と田代をつなぐ糸が見えた。

田代の子分(傷メイク付き)に扮した右田(左とん平)&四方(葉山良二)コンビに牢屋で脅された道原はあっさり田代の関与を認め、キレたサブちゃんが大暴れして(会田がさせて)一網打尽。一時は自殺を図ったものの、サブちゃんに激励されたおはな婆さんは昌一の帰りを待って頑張ることを誓うのだった(昭和ブルースは1番)

*サブちゃんが出てくると会田が一歩引いたセンパイ的な態度を取るので(出番的にも一歩引いているのか?)少々物足りないような気がする。とはいえ二人の掛け合いは面白い。

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非情のライセンス 第2シリーズ #35
#87「兇悪の裏帳簿」(1975年・S50・5月29日OA)

「やっとだ…」サングラスの会田(天知茂)は海岸に佇む男女を見て呟いた。暴力団・総和会から裏帳簿をくすねて5000万を脅し取った男・滝本庄平(若林豪)の行方をようやく突き止めたのだ。俺は組のモンじゃない心配するなと彼なりにフレンドリーに近づいた会田だが、滝本は猛反発(会田がそのスジの人にしか見えないから、というよりデカ嫌いなので)、帳簿の在り処を話すどころではない。

元漁師の滝本は、かつての仲間たちとの船出を夢見て、金を漁船の購入につぎ込んでいた。会田は滝本と一緒にいたリサ(市毛良枝)に接近して帳簿の所在を聞き出そうとするが、仲間の密告によって総和会のヒットマンたちも滝本に迫っていた。

滝本の潜伏場所をわざと連中に電話で知らせ、張り込ませている坂井刑事(宮口二郎)に捕えさせようという会田の計画は、裏をかかれた坂井の負傷で頓挫。あやうく消されそうになった滝本を救った会田だが、帳簿の件ではしらを切りとおされる。

凄腕の漁師だったが陸でみじめに横死したリサの父の供養のため、また自分自身の漁師としてのたぎる血を鎮めるためにひたすら海に出たがっている滝本に、船は来ない、仲間も誰一人集まらないと会田は冷酷に告げる。滝本が船をたのんだ業者は悪徳ブローカーであり、今の生活に安んじているかつての漁師仲間は、組に身を置いていた滝本が怖くてただ調子をあわせていただけなのだと。

過酷な事実を突き付けられてショックを受けた滝本を、総和会の新手の銃弾が襲った。リサが救急車を呼びに行っている間、そばで励ます会田(犯人はすでに射殺済み)。
青い海が見える―。昏い灰色の海を目前にして呟く滝本に、俺も見たことがある、広島のピカの時にな、とさりげなく過去を打ち明け、会田は頑なな彼の心を溶かしてゆくのだった。

滝本は一命を取り留めた。帳簿はすでに焼却済だったが、中身を写したカメラをリサから手渡された会田はネガを坂井に託して彼の手柄にした(弟子思い)。そして後日、紹介した海での仕事に向かう滝本(あれだけ反抗していたのにすっかり「会田さん」と敬語使用)を見送った会田の表情は明るかった(昭和ブルースは3番)

*体格的には結構差があるのにやっぱり伝さんは剣さんには頭が上がらないのかあ(ってそれは「江戸の牙」)。

*滝本と激しい肉弾戦を繰り広げたり風が吹きすさぶ屋外でアクションしたりが多い回。リサさんやら滝本やらに「大丈夫かっ!」と駆け寄るたびに「そっちこそ大丈夫なのかっ!?」と突っ込んでしまった(カットによってはかなりヤバかった…)←何がかは自粛

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非情のライセンス 第2シリーズ #36
#88「兇悪のふれあい」(1975年・S50・6月12日OA)

雨の夜、男は電話で告げた。30分後に会いに行くと。
女は嬉しくて待っていた。
だがいくら待っても男は現れなかった。
その夜、男は撃たれて死んだのだ。

汚職をネタに大会社から金をゆすり取り、その後で警察に密告するアコギなタレ込み屋・篠原(菅貫太郎)が射殺体で発見された。大東産業専務・宮野(夏木章)の贈賄絡みで消されたらしいのだが、やり手秘書の北川(平田昭彦)が警察に確証を掴ませない。

一方、北川と、彼に雇われたヒットマン・足立(千波丈太郎)は、掴んだネタを篠原が預けたという人物の割り出しを急いでおり、篠原のかつての仲間・栗山(矢野宣)は、会田(天知茂)と接触していたが故に足立に消されてしまった。

残るはバーで働く篠原の女・ゆき子(藤田弓子)。遺体を引き取りにきた傷心のゆき子に付き添った右田刑事(左とん平)は彼女は無関係だと言い張るが、会田と坂井刑事(宮口二郎)はゆき子が情報を握りながら黙っているのではないかと疑う。1週間バーに通いつめ、何も知らないと言い張るゆき子に「北川に会ってくれないか」と頼む会田。そしてゆき子は、恋人を死に追いやった元凶である北川をホテルに誘った。

婦女暴行罪で逮捕された北川は、取り調べに来た会田に叫ぶ。「凄腕の刑事だとはきいていたが、こんな汚い手を使うとは思わなかった。 私が甘かった…!」それを聞いた会田はエエッこの俺が何をしたってぇ?という顔で絶句。 北川に会ってくれと言ったものの、その後のゆき子の捨て身の行為、そしてそれが自分の差し金だと思われていることまではどうやら計算に入れていなかったらしい。

北川や足立の自供により、宮野の悪事は明るみに出た。篠原の遺骨を抱いて故郷に帰る支度をしているゆき子を訪ね「どうしてあんなことを…」と問う会田に彼女は冷たく言い放った。
――刑事さんのためなんかじゃない。うぬぼれんのもいい加減にしてほしいわ!
(ガーンときてる会田のアップと共に昭和ブルースのイントロ開始)
自分のためにしたことだと、鏡を見詰めながらゆき子は言った。
いたたまれずに玄関に立った会田に、そっと差し出される靴べら。微かに笑みを返したものの、部屋を後にした会田の足取りは悄然としていた(昭和ブルースは1番&4番)

*クールな万能刑事・会田でもたまには不発なときもあるさ、な回。右田さんが力説したように、そもそもゆき子は最初っから篠原のネタなんか持ってなかったんじゃないか?とも受け取れるので、会田からすれば踏んだり蹴ったりな展開だ。

*脚本は「橋本絲」氏となっていたが、「橋本綾」氏とは別人なのだろうか?(OPクレジットはけっこう誤植があるのでよくわからない)

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非情のライセンス 第2シリーズ #34
#86「兇悪の甘い肌」(1975年・S50・5月22日OA)

OPで軽妙なナレーションを披露してくれた右田刑事(左とん平)は、夜の街でスナックの看板をぶっこわしていた酔っ払い3人組に逆ギレされ、喧嘩沙汰になりかけたところをいつもいいときに出てくる鞍馬天狗(右田談)・会田(天知茂)に救われた。看板を壊された店のママは会田の旧知で、銀座でも高級クラブを任されている美人ママの輝子(北川美佳)。後日銀座へ会田と共に顔を出した右田は、岩手から出てきたばかりの新人ホステス・ヒカル(中島公子)とすっかり意気投合していい感じ。

一方、代理ママのジュン(市地洋子)は営業部長の成田(大村文武)と共謀して輝子ママの蹴落としを画策していた。輝子ママに入れ込むあまり身上を潰し、支払いがこげついている工場社長の石原(高品格)を利用することを思いついた成田は、「ママには新しい男が出来たんですよ。ほらあのちょっと苦味走ったいい男」とママと仲良く飲んでる会田を指さし石原のハートを刺激する。ジェラシーに燃えた石原は猟銃を引っ提げマンションに赴き、ママらしき人影をばーんと狙撃。しかしそれはママの同居人で右田といちゃついていたヒカルちゃんだった。

行方不明になった石原が成田に匿われていると察した会田ら特捜部は一芝居打つことに。ある夜、輝子相手に「今夜ママのベッドルームに寝かせてくれないかな」と甘いムードで直球勝負に出た会田に成田の耳はダンボ状態、さっそく石原をけしかけて隣ビルの屋上から輝子ママを狙わせた。輝子のマンションでもその気まんまんな会田、本気なの?と訝しがる輝子ママを「もっちろん!」(「っ」に注目)と肘で小突き、電気をつけっぱなしにしたりカーテンを開けたりと怪しげに立ち回る。その間に四方刑事(今回はパシリ仕様:葉山良二)がマネキンを持ち込んで準備OK。土壇場で腰が引けた石原の代わりに銃を握った成田を現行犯で逮捕した。

成田と共謀しながら彼を踏み台にしてママの座についたジュンにも逮捕状をプレゼントした会田は、右田や四方を連れて輝子のスナックで飲み明かすつもりでいた。しかしママの地位を失った輝子は店で首を吊っていた。「この人は何も悪いことをしていないんだ…!」会田の汗だくの心臓マッサージ&人工呼吸により幸いにも蘇生した輝子。後日、今までとはうって変わった派手な衣装で○円ぽっきり系の店へと入っていく彼女に、会田は女の哀しさとしたたかさを垣間みるのだった(昭和ブルースは1番)。

*必死でマッサージする会田のそばで「か、代わりましょうか?」とうろうろしている右田刑事の姿のおかげで、珍しくラストで笑いがこみ上げた。死亡したヒカルちゃんは可哀想だったが、全編を通しての軽いノリも異色。

*目の前でヒカルちゃんが殺されて傷心の右田を「ばかもーん! 非番とはいえ刑事が何をしているんだ!」とさんざん怒鳴りつけていた会田だが、肝心の自分も輝子ママと食事に出かけていたことが判明。お互い様ってことで。

*輝子ママのマンションの壁紙は、明智探偵事務所のそれと同じ(白黒の鍵盤めいたやつ)。天っちゃんの好みか?

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非情のライセンス 第2シリーズ #33
#85「兇悪の街角」(1975年・S50・5月15日OA)

不妊手術を施されたコールガールが次々に不審な死を遂げていた。会田(イエロー・シャツにゼブラ柄?ネクタイ、黒ジャケットが定着:天知茂)ら特捜部はコールガール組織のトップ、そしてその奥の黒幕を暴くため、紅一点の江沢刑事(江波杏子)に潜入捜査を担当させる。

江沢は何者かに襲われた夜の蝶・ミッチこと岬明子(高林由紀子)に接触、不妊手術で体調を崩し入院した彼女から組織の内情を聞き出そうとしたものの、看護婦の不用意な一言から身分がばれ、逃げられてしまう。

明子をマークする江沢の正体が組織に感づかれることを危惧する会田は、深追いをしないよう彼女に忠告するのだが、かつて母が夜の女だった江沢にとって、女たちを搾取する組織への憤りは大きい。そして明子が同僚に金で売られ、無理が祟って病死したことを知るや否や怒りは頂点に達し、あわや不妊手術、というピンチもなんのその、現れた組織のトップ・太田(神田隆)の首をへし折らんばかりに押さえ込むのだった。

手術を施していた医者が獄中で毒入り弁当を盛られ死亡したことで、「今度はあんたに来たよ」と会田にわざと弁当をちらつかされた太田は慄きながら全容を自白した。母、そして明子が手放さなかった女の身だしなみアイテム・手鏡を母の墓前に供えて祈る江沢。そこへ現れた会田も、娘を危険な任務につけたお詫びにと静かに手を合わせた。

組織の悪事は明るみに出た。しかし、哀しい夜の女たちは今日もまた街角に立ち続ける――(昭和ブルースは1番)

*右田刑事といい江沢刑事といい(会田は言うに及ばず)、特捜の人々は生い立ちが強烈だ。…強烈といえば、明子を金で売り飛ばした女の頭を洗面所に突っ込んで吐かせたり太田をもう少しで絞め殺しそうになったり、行動が会田化している江沢刑事も迫力満点。

*最後のお墓のシーンは思わず「あっしの命、使い捨てにしておくんなせえ」ってなセリフが浮かんでしまうようなシチュエーションだった(『昭和おんな博徒』参照)

*高林さんは「大草原の小さな家」のビードゥル先生・「チャーリーズ・エンジェル」のサブリナの声優さんらしい。

*神田さんの部下に中田博久さん。

*チェックのジャケット&黒とっくりの四方さん(葉山良二)ももれなくついてくる。

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非情のライセンス 第2シリーズ #32
#84「兇悪のバラード」(1975年・S50・5月8日OA)

自宅マンションにて、師弟で仲良く一杯やりつつ“コンビナートから石油流出”というニュースを見ていた会田(天知茂)と坂井刑事(宮口二郎)。お茶漬けでも食うか、と外に出た二人は、ふらふらと歩いていた女性がミキサー車に礫かれそうになる現場を目撃。「キネンさん、助けて・・・殺される」女性はそう呟いて失神した。

睡眠薬を飲んでいたらしいその女性は、奇しくもニュースで報じられていたサウス石油の秘書・矢代圭子(木村夏江)。命に別条はなかったが、翌日彼女は病院から脱走、婚約者・柏倉喜年(和崎俊哉)に匿われる。

圭子は部長・高垣(水島弘)と建設業者との内緒話を立ち聞きしてしまったせいで会社を追われ、今度は命を狙われ始めていたのだ。故郷の母が自分の会社の重油にまみれた魚を食して死んだことに呵責を覚える彼女は、会社の罪を表沙汰にしようと、見聞きしたことを記したノートを万が一のためにと柏倉に託す。

ところがこの柏倉こそが、上司(細川俊夫)から圭子の監視を命じられ、苦悩しながらも中毒性のある睡眠薬を手渡したり、真夜中に無言電話をかけたりして彼女を精神的に追い詰めていた張本人だった。無心に恋人を頼っている圭子のためにも、貴様の彼女への愛をオレは信じたいんだ!と吠えるフェミニスト会田(とはいえ圭子さんの頭を浴槽に突っ込んで目を覚まさせるという荒技も披露)の強い説得によって柏倉はすべてを告白。だが帰宅するなり柏倉は狙撃され、会田と坂井は再び襲われた圭子を保護し、首謀者たちを数珠つなぎに(42人だったっけ)逮捕した。

「あの人はほんとに私のことを愛していたのかしら…」正気に戻っていぶかしむ圭子に、会田は柏倉が最後まで守り抜いたノートを返して疑念を払拭してやるのだった(昭和ブルースは1番)

*公害が社会問題になっていた当時のタイムリーな作品。どろどろの黒い海、腸をさらした魚たちなどのリアルな画像が会田の顔と一緒にフラッシュバックされる場面がいくつかあって、恐ろしさを助長していた(会田の顔の、ではなく公害の恐ろしさを)。

*ガス自殺に見せかけて殺されそうになっている圭子のマンションへ駆けつけた会田と坂井。鍵の掛かったドアに顔を近づけてガスの匂いをかぎ取った会田は、坂井を下がらせて銃をぶっ放しドアを開けた。爆死する気か?(その前のシーンでは真夜中にピッキングして侵入していたくせに←それもどうなのか会田よ)

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非情のライセンス 第2シリーズ #31
#83「兇悪のプレゼント」(1975年・S50・5月1日OA)

むかーしむかし、あるところにガードマンの島崎という男(常田富士男)がおったとさー(昔ばなし調)。

天下り官僚・近藤(伊豆肇)のやばいネタが詰まった黒革の手帳を同僚の久米(クレジットで「岡“郎”正純」になってたのはあんまりな岡部正純)からしばし預かったのはいいが、欲を出した久米は近藤が雇った総会屋・桜井(香川良介)の手下にバらされてしまった。怖くなった島崎は手帳をさっさと手放そうとするものの、保育所に預けっぱなしの息子が欲しがっているD51を買いたいがためにちょっぴり小遣いが欲しくなり、刑事の目を逃れて近藤に取引を持ちかける。しかし、内緒で息子に会いに行った際にうっかり手帳を落としてしまい、あわや久米の二の舞いに…。

手帳は島崎の息子が拾っていた。不幸な生い立ち(幼いころ父が死亡、母は出て行ってしまい親戚たらい回し、織物工場で働かされていた小6で母の死を知り家出、泥棒になろうとしたときに保育所の子供に救われる)を背負う右田刑事(左とん平)は以前から保育所の馴染みで、頑なに父を庇う息子を説得して手帳を手に入れ、桜井たちとの取引の場に向かう。

ところが島崎が捕えられているせいで交渉は難航、右田の優柔不断さに業を煮やした息子が飛び出してしまい、手帳も息子も相手方というさらにマズい状況に陥った。そこへ島崎が決死の体当たり、銃弾を受けながら息子を救い出した。

島崎は病院で息を引き取った。ひとりぼっちになった息子のため、右田はD51を求める。だがケタを間違えていてピンチなところを、大物サイドで動き回っていた会田(天知茂)の太っ腹な全面援助によって無事ゲット、保育所に持っていってやるのだった(昭和ブルースは1番)

*右田さんがメインの回。誰かと違って「おじちゃんの嘘つき!」と言われ慣れていない彼のクライマックスでの苦悩ぶりがこのひとらしくて良い(会田だったらまず撃っちゃうだろうからなあ)

*その会田の出番はゴルフの打ちっぱなしで近藤に接触、ラストで桜井たち相手に新東宝仕込みの回し蹴りを披露したくらいで激短なのだが、無言でお札をさっと差し出す小憎らしいエンディングで元はとれたような気がする。

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非情のライセンス 第2シリーズ #29
#81「兇悪の武者人形」(1975年・S50・4月17日OA)

萩野部長刑事(加藤嘉)は矢部警視(山村聡)と同期ながら、生涯一刑事として道路公団と建設会社の汚職を追い続けていた。公団の牧村次官(垂水悟郎)と建設会社社長・沼崎(高木均)の癒着の証拠を掴もうと奔走する彼を、会田(天知茂)と右田(左とん平)がサポートに回る。

秋に退職を迎える萩野の唯一の心の支えはかわいい孫息子。こんど武者人形(五月人形)を買ってやるんだと嬉しそうに話す彼だが、とんでもない災難に巻き込まれる。偶然再会した元刑事の先輩・根本(天王寺虎之助)とぐでんぐでんになるまで酔っ払った際に社長の息子のスピード違反の取り消しを約束させられたことを思い出しシマッター、となったところへ「おじーちゃん、おっきい武者人形ありがとー!」と身に覚えのない孫からの電話。根本の勤め先の親会社がターゲットの沼崎建設で、最初から萩野を陥れるために仕組まれたことだったと判明したときには、すでに萩野は喜ぶ孫を失望させたくないあまりスピード違反の取り下げを申し出ていた。

理由はどうあれ、萩野の行為は収賄を受けたとされても文句はいえない。捜査から外され、肩を落として孫の家から武者人形を引き取りに向かった萩野の姿をみて、会田は怒りをたぎらせて黒幕の一掃に精を出すのだった(昭和ブルースは4番)

*牧村が呼んだコールガールを古典的な「ハンカチ落ちましたよ」手法で垂らし込み、ダンスでねっとりと蕩けさせていたプレイボーイ会田、ひさびさに本領発揮か。

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非情のライセンス 第2シリーズ #30
#82「兇悪の入試」(1975年・S50・4月24日OA)

住み込みで新聞配達をしながらエリート私立・東都大学を目指す山上広志くん(田口和政)。既に2浪している彼を案じて国許から上京してきたおかあちゃんが、大学を食いものにしていると悪評高い名誉学長で弁護士の松野健太郎(山形勲)の後援会に入ったと知って機嫌が悪い。さらに新聞配達に行った松野家の前で、同級で先に東都大生になった大和田正樹(速水亮)にまるっきり無視されたことにもプライドが傷つけられまくりだ。

一方、なにかとキナ臭い松野をマークしていたものの確たる証拠が掴めず、ヤケ酒飲んで寝坊していた会田(天知茂)は、「松野の孫娘が誘拐された!」という矢部部長(山村聡)からの電話で起こされた。橘警部(渡辺文雄)らと松野邸に急行すると、誘拐犯・大和田は警視庁や新聞社にも電話をかけて人を集め、孫を返して欲しければ自分の悪事を世間にさらせと脅してきた。

実は松野は、後援会に入った受験生の親たちから入学への便宜を図る名目で集めた金を、大学側には何の働きかけもせずにすべて自分の懐へ入れていたのだ。そのからくりを知り、裏口入学のレッテルを張られたまま大学にいることにいたたまれなくなった大和田の決死の訴えに、会田たちはマスコミの面々のバックアップを得て松野を厳しく追求してゆく。

孫娘の命には代えられず、松野は自分の罪を自白した。それを聞いてなおみちゃん(孫)を離し、静かに投降する大和田。そして山上くんは今日も予備校通いに精を出すのだった(昭和ブルースは1番)

*電話には服(=カバー)を着せてるくせに自分はハダカ&金鎖でおねんねしている会田の寝起きシーンが登場。なんのサービスだか

*誘拐犯に悟られないように(実際は警官もマスコミも大歓迎な犯人だったのだが)馴染みのバーのホステスと松野邸に入り込んだ会田。ガス管の調査員に扮していた捜査1課の面々なら分かるが、カモフラージュになっているのかいないのかまったくもって不明だった。

*仮面ライダーXの翌年だったせいかどうか、なおみちゃんは誘拐犯・速水さんにえらいこと懐いていた(ちなみにラストに会田に抱っこされたときはけっこう緊張していたような)。

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