夜の主役 #2

#2「助手席の女」(1968年・S43・8月6日OA)

尾形(天知茂)は怪しいダンプ運転手・西山(江角英明)の線から事件の真相を暴こうとし,彼のダンプの荷台にスーツ姿で忍び込んだところ危うくバレそうに。しかし助手席にいた女・美佐子(冨士真奈美)はなぜか彼を見逃してくれた。

美佐子は,事件以来行方不明となっている自転車の男・上田(寺田農)の内縁の妻だという。西山たちに脅されて一度は尾形を嵌めた彼女だが,やられる度に何度も家に突撃してくる強面スーツ弁護士(元)の圧力に根負けしたのか,彼に信頼を寄せるようになる。

一方,元フィアンセ・しのぶ(北林早苗)の元に足繁く突撃していたらしい北川(佐藤慶)は,ストレートに結婚話を切り出した。裁判で冷たく無視したにもかかわらず,尾形がまだ忘れられないしのぶが,父の日記の返却を口実に尾形の元を訪ねると,ちょうど彼に匿われていた美佐子がいた。尾形はわざと美佐子の素性を明かさず別室に留め置き,北川のプロポーズに賛成してみせた。しのぶが去った後,どうせ一緒になれないのだから今きっぱり諦めさせないと,と呟く尾形に「実はあたし,上田の妻じゃなくてなの」とさりげなく独り身をアピールしだす美佐子なのだった。フフフ,モテるな尾形(*そういう意図ではないと思う)

美佐子の協力で,西山の兄貴分・中杉を押さえ込んだ尾形が黒幕の名を詰問しようとした瞬間,中杉は何者かに狙撃され絶命した。おまけに行方不明だった上田青年も,ショックによる健忘症を患って精神病院にいることが判明。嘆く美佐子の側で,手掛かりを失った尾形は黒幕への復讐を誓い眉間を険しくするのだった。

*眉間だけではなく,事件を思い起こさせる右眉の傷も険しい尾形だった

*前回の事件屋・大野木(藤岡琢也)は,上田青年の所在を突き止めたりと,部下(美川陽一郎)を使って尾形のバックアップに回っている模様。フフフ,愛されてるな尾形(そういう意図…なのか?)。

夜の主役 #1

#1「狙ったのは誰だ!(1968年・S43・7月30日OA)

弁護士・尾形修二(天知茂)は,事務所のボス・伊東(清水将夫)の右腕として,かつ彼の愛娘・しのぶ(北林早苗)のフィアンセとして,順風満帆なエリート人生を送っていた。

しかしある夜,箱根の山道で突如飛び出してきた自転車を避けようとしたところブレーキが効かなくなり,尾形の車はボスを乗せたまま谷底へ転落,ボスは謎めいたペンダントを彼に託して帰らぬ人となってしまう。

その少し手前から我々視聴者は,車に細工していた怪しい手袋男,ボスの会合を待つ間に執拗に酒を勧め,彼が飲まないというと二人分のグラスを空にした怪しい秘書・香織(應蘭芳),彼の車を付けてくる怪しいダンプ運転手など,数々の不審な動きを目撃していたのだが(そして一番怪しいのは,彼の大学同期で,ボス亡き後伊東家の奥様にしれっと取り入りしのぶさんにも無言の目つきで迫る美声ポーカーフェイス男・北川(佐藤慶)なのだが)当然尾形は何も知らず,犯人サイドの思惑に反してどっこい生きてた彼に対して,状況はことごとく不利に。

重過失致死罪に問われ,弁護士バッジだけでなくしのぶの気持ちまで失ってしまった尾形に,「夜の主役」にならないかと夜の世界へのスカウトをほのめかしたのは,癖のありそうな事件屋の大野木(藤岡琢也)だった…。

*原作者が当て書きしたという波乱万丈のドラマの開幕。天っちゃんの顔をアピールしたアイキャッチ(撮影:土門拳←写真家のお兄さま繋がり?)いちいちアップでキメ顔,そして長い指で顔を覆うラストまでザ・天知茂を高画質で堪能できる作品だ。ありがとうデジタルリマスター!