2009,10,02, Friday
『新釈 四谷怪談 (前・後編)』(1949年・S24)
おそろしく小心者で自滅する伊右衛門(上原謙)、元・茶屋女で伊右衛門に「別れないで~!」とすがりついて蹴飛ばされて熱湯に顔を突っ込むお岩(田中絹代)、お岩恋しさの余りストーカーになってる小平(佐田啓二)など、古い映画なのになんだか新鮮で、goo映画の粗筋よりも派手な炎のクライマックスといい、さすが“新釈”だけのことはあった。 天っちゃんがこの作品に出ている(映っている)という根拠は、ワイズ出版「天知茂」で勲兄さんが「この映画の冒頭の『御用!御用!』シーンで水被って肺炎に」云々という発言だけで、どうも件の『御用!』は「影法師」(レビューはこちら)である可能性の方が高そうなので、いるかどうかは不明(例によって『御用』シーンは暗くて顔の判別は出来なかった)。 ただ、勲兄さんの奥様の友人が木下恵介監督の下でチーフ助監督を務めており、そのツテで松竹下加茂に入れたという経緯があるので、この木下作品のどこかでウロチョロしていても不思議ではない。といっても、群衆シーンはほんとに人が画面に溢れているので、探しにくいことこのうえないのだが。 *(2009.11.8追記)1983年放送のトーク番組「素敵なこの人」によれば、肺炎に罹ったのは「夏の暑い時期でね」とのこと。つまり勲兄さんの言葉通り、7月公開の本作品がそうなのかもしれない。
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| 映画::清水次郎長 | 11:30 PM | comments (x) | trackback (x) | |