2007,11,04, Sunday
『アジャパー天国』(1953年・S28)
貧乏アパートの住民たちの悲喜こもごもが♪あなたはアジャー!で私はパーよ〜♪(歌:伴淳さんと泉友子さん)とほのぼのムードで描かれているこの作品に天っちゃんが出ているとの情報をききつけ、早速DVDを鑑賞。 キャバレーで働きながら代筆に勤しむズンさん(伴淳三郎)のシラノ的恋愛、旦那(田中春男)を待ち続ける子持ち婦人(清川虹子)に惚れているズンさんの兄貴・金さん(柳家金語楼)の恋の顛末、近所の富豪(婿養子で奥さんの尻に敷かれっぱなしの花菱アチャコ)のお嬢様(星美智子)と貧乏学生(高島忠夫)の駆け落ち・キャバレー社長の横槍による誘拐事件、などが繰り広げられるわけだが、さて肝心の天っちゃんはというと、キャバレーの場面でこれか?と思われるボーイを発見(たぶんこっちの方が分かりやすい)。ノークレジットだからこんなにちっちゃくても仕方がないのか、田中春男さんにぶつかられるリーマン風のこの人物もそうか? 自信ないなあ…と心眼全開でチェックしていたら、アパートの住民扮するチンドン屋を眺めるちょっぴりアンニュイな青年に出くわした(全身像はこちら。笑顔もあり)。 あとはラスト近くで社長さんに「おいボーイ、ビール持ってこい」と呼ばれた時が画面最大(当然、セリフは一切なし)。ポスターにもでかでかと載っている同期の高島さんを見てさぞ複雑な心境だったろうなあと推察するが、そんな朴訥な学生役なんて似合わないんだから仕方がない。頑張れ天っちゃん、ギャングへの道はもうすぐだ!←あと1年半 *こちらもクレジットには無かったが、奥様・森悠子さんも出演されていた(こちら。中央のバタやん=川端義夫の左にいる黒いワンピースの女性がそうかと)
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| 映画::新東宝 | 11:27 PM | comments (x) | trackback (x) | |