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『東支那海の女傑』
『東支那海の女傑』(1959年・S34)

終戦直後の中国。ダイヤモンドを極秘裏に日本へ持ち帰る任務を帯びた、映画開始10分で3度も着替えた(こじゃれたスーツ・ナゾの中国人風・白の軍服)オシャレな横山大尉(天知茂)は、東シナ海を牛耳る海賊のバックアップを得て日本へ渡ろうとする。海賊の頭目は、以前(こじゃれたスーツのときに)手助けをしてやり、また(ナゾの中国人風のときに)命を救ってもらったことのある梨花(高倉みゆき)だった・・・。

海賊同士の確執、部下の裏切り、中国海軍の追撃と、いろいろ揃った豪勢な展開にも関わらず、いまひとつノリが悪いようにみえたのは、横山大尉の見せ場が初盤のコスプレと海賊との殴り合い以外ほとんど無かったせいかもしれない。彼だけが海賊船に乗り込んで極秘行動をするのかと思いきや、艦長以下乗組員がぞろぞろいる軍艦ごと(軍艦は海賊への貢物だが)日本へ向かうせいで、クライマックスの美味しいシーンを艦長に攫われてしまったし、また行動の動機がその場でころころ変わったりするので(キミはダイヤ運びの任務が最優先じゃないのか!と突っ込むこと数回)、外見ほどは魅力ある人物とは言いがたかった。ミリタリー職のせいで気合が入ったセリフ回しなどは良かったんだけどなあ。まあ、タイトル通り「主役」は女海賊の梨花さんだから、刺身のツマでも仕方がないんだろう。

おまけに横山大尉、名前が付けられていないのか、色っぽいシーンで「梨花・・・!」と抱き寄せたのはいいが「横山!」と呼び捨てされてるのがなんだか悲しかった。せめてサン付けで呼んでくれなきゃ、怒るでしかし!(←横山違い)

*美味しいところを持っていった艦長・田木少佐役はgoo映画のキャストでは沼田曜一さんになっているが、別人ではないだろうか?(クレジットに沼田さんの名前は無かったしなあ)

*背が高いので東京タワーにちなんで名づけられたという、いわゆる新東宝「ハンサム・タワーズ」(吉田輝雄、高宮敬二、寺島達夫、菅原文太)のひとり、寺島さんのデビュー作(横山大尉の部下役)。文太さんもデビュー作(『女王蜂の怒り』)は天っちゃんの部下だったし、なんか嫌味だな、タワーズ

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| 映画::新東宝 | 01:45 PM | comments (x) | trackback (x) |
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