2011,12,25, Sunday
#52(終)「華麗なる終焉」(1969年・S44・3月29日OA)
薩長軍が迫る中、江戸城内では夜を徹しての評定が行われていた。戦を避けたい慶喜(天知茂)は、大半の家臣の意見とは逆にただ一人和平を唱える勝安房守(夏目俊二)の真摯な提言に、既に人民の心が幕府から離れていることを悟り、城を明け渡して寛永寺で沙汰を待つと決心した。 ――花もまた 哀れと思へ 大方の 春を春とも知らぬ我が身を―― 徳川家を自ら売り渡すのかと詰る家臣たちの中、慶喜の苦渋の決断に勝は涙した。 出立前、美賀子(谷口香)に「笑って余を送り出して欲しい」と言う慶喜だが、永遠の別れかもしれぬ上、彼の子を身ごもっている美賀子には難しいことだった(泣き崩れる彼女と抱き合ってる時に「ご出立〜」で上様出番終了)。 *この後柳川(加賀まりこ)が美賀子や西尾(萬代峰子)たちすべての大奥の女たちを退避させ、日誌を焼き捨ててピストル自殺、そして怨霊(&語り手:岸田今日子)のホラーな一人芝居が強烈に印象深い最終回。 *史実では側室も数人いた慶喜だが、本編では正室一筋で、大奥的には非常に面白くない上様だったといえる(カッコいいから許すが)。
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| TVドラマ(時代劇)::大奥(1969) | 12:03 AM | comments (x) | trackback (x) | |