2007,12,08, Saturday
土曜劇場「石の林」(1962年・S37年 1月27日OA)フジ 20:00-21:00
原作:樹下太郎(以上、朝日新聞縮刷版より引用) 原作を読んでみた。 順風満帆な人生を送っていたはずの課長・速水は、娘の麻子につきまとうチンピラを巧妙なアリバイ工作の末に撲殺し、そのアリバイに無意識に勘づいた部下をも自殺に見せかけて殺害した。だが死んだチンピラの兄貴分が麻子を脅迫、そのうえ小柄で機敏で油断のならない部下の金杉(=天っちゃん)がじわじわと真相に肉薄してきたために進退窮まり、家族と自分の尊厳を守るため、最後の賭けに出る…というのがあらすじ。「石の林」というタイトルは、人を殺める場所が石切り場だったり墓場だったりすることから付けられているようだ。 毒舌家だのニヒリストだのと描写されている(おまけに女房は3度も取り換えている)金杉くんは課長とソリが合わないせいで出世を妨げられており、その恨みを晴らしてやろうとの思惑で事件に首を突っ込む。殺された部下の恋人だった万千子に接近、ドンファン気取りでガバッといただいちゃったあとで誠実な面も示すというダーク・ヒーロー的な人物なのだが、速水課長が彼も消してやれと考える前に刑事に目をつけられ自己完結してしまうので、扱いがすこしばかり中途半端になってしまっているのが残念だった(とはいえ殺されてもイヤだが)。 (2013.3.12追記:毎日新聞夕刊より引用) 【三谷は死んだが】*この記事では、謎解きをしていく金杉が良い人っぽくみえるのだが、果たして…?
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| TVドラマ(現代劇)::その他(単発など) | 08:57 PM | comments (x) | trackback (x) | |