2006,11,20, Monday
#15「春を呼ぶ藪医者」(1978年・S53)
小石川養生所の評判がすこぶる悪い。主任医師・小川笙船(天知茂)の顔がとにかく怖いからではなく(いや、それもありなのか?)、タダをいいことに怪しい薬を怪しい土瓶で煎じまくっては試しまくり、何人も殺しまくって平然としている、などという悪評でせっかくの施設は閑古鳥。所轄の町奉行・大岡越前(横内正)の責任問題に発展している有様を憂慮し、吉宗=徳田新之助(松平健)はみずから笙船に事の真偽を問い質すが、物は云い様と肯定も否定もしない。 そんなある日、数少ない入院患者の一人が急死。ウワサの薬を飲まされた後だっただけに、遺族は笙船を訴えた。なぜ死んだのか申してみよと詰問され「息が止まったからでございます」とここでも誤解招きまくりの発言をする笙船だが、この患者が何者かに窒息死させられていたことを見抜いていたのだった。しかし鬼与力でも人相見でも探偵でも刑事でもない彼は、誰の仕業なのかを突き止めることは出来ず(せず)、沙汰があるまで「手鎖10日」つまり謹慎を言い渡される。 吉宗&お庭番ズ(宮内洋・夏樹陽子)の調べで、病人をタダで看るのは営業妨害だと養生所を煙たく思っている町医者たちと、大岡を失脚させて自分が町奉行にと企む役人がゴロツキとつるんで養生所の評判落としに暗躍していることが判明。一方、養生所の小間使い・卯助(佐々木・2号ライダー・剛)は金のために悪人たちの片棒を担いでいたのだが、同じく養生所勤めの恋人・おみつ(村地弘美)の説得で改心し真相を打ち明けようとしたところでゴロツキに刺されてしまった。 養生所に担ぎこまれた卯助は助手の手には負えない重傷だった。吉宗は笙船の手鎖をぶった切り、彼に手術を任せる(ここから額に汗して頑張る見せ場あり←ここしか見せ場がないのも事実)。吉宗が悪人たちを成敗している間に改造手術(違います)は無事成功、卯助・おみつのカップルに春を(そして再び養生所に人を)呼んだということで、めでたくおひらき。 *養生所にいると薬を煎じたり書物を読んだりしてるだけなので少々物足りない笙船さん。ダーク・ヒーローな町医者でいてくれたほうが面白かったなあ(身の回りの世話をしていた三吉少年の役割がいつのまにかおみっちゃんに代わってるし)。
| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=443 |
| TVドラマ(時代劇)::暴れん坊将軍 | 12:32 AM | comments (x) | trackback (x) | |