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大忠臣蔵 #51
「討入り その二」(1971年・S46・12月21日OA)

「いよいよ来たか・・・!」
12月15日、月明かりの午前4時。赤穂浪士たちが吉良邸へ討ち入ってきた。愛妻・おせい(長谷川峯子)に短くも情熱的な別れの言葉を告げた清水一学(天知茂)は外へ飛び出した、と思ったら弓矢を避けるため彼女の小袖を借りに戻り、「おせいの匂いがする・・・」と再び味な愛妻家コメントを遺して上野介(市川小太夫)の寝所へと急ぐ。

寝所では、上杉家からきたツワモノ家臣の小林平八郎(芦田伸介)や鳥居利右衛門(大友柳太朗)らがおびえる上野介を囲んでいた。「どうだ清水、殿を塀の外へお連れできるか」平八郎からいきなり難問を投げかけられた一学さんは黙るしかない(たぶん自分だけでも無理)。結局、抜け道を通って炭焼き小屋へという話になり、堀部安兵衛(渡哲也)との対決より殿を護るのがお前の役目だと諭されて、大須賀(睦五郎)・榊原(久富惟晴)らと共に上野介の誘導にまわることになった。

1時間後。名だたる家臣が壮絶な最期を遂げる中、上野介の所在は皆目分からず、浪士たちに焦りが見え始めた。安兵衛はまた、義兄弟(=一学さん)の姿が見えないことをも懸念していた。あいつは逃げ隠れするような奴じゃない、きっともう上野介を連れ出したに違いないと進言する彼に、大石内蔵助(三船敏郎)は、そう思わせるのが手なのだ、ワシがおるといったらおるのだ!と力強く皆を励ます。

そして安兵衛たちは足跡のない炭焼き小屋のからくりを看破。先に飛び出してきた大須賀と榊原が倒れた後、殿に今まで世話になった礼を律儀に述べていた(といっても殿に会ったのはこの回が初めての←ゆえに殿の中の人が変わっていても分からない)大本命が姿を現す。
「安兵衛、待ちに待った日が来たな・・・参ろう!」

――小屋の前で静かに対峙した義兄弟対決は、あっけなく終わった。
「見事だ・・・安兵衛」安兵衛が駆け寄ったときには既に、一学さんは微かに満足気な笑みを浮かべて事切れていた。

本懐を遂げた赤穂浪士たちが去った後。無残な死体がうち捨てられたままの吉良邸に、捨て身で自分ちの殿様を押しとどめ、上杉十五万石を守ることに成功した千坂兵部(丹波哲郎)が現れた。「あたら武士を汚名の中で死なせ・・・すまぬ。この礼は、あの世できっと・・・!」視線の先には、変わり果てた夫(=一学さん)の亡骸をそっと撫でるおせいの姿があった―。

*ひときわ豪勢なキャストで繰り広げられた討入りの回で、なんだかんだと最初から最後まで美味しい場面をキープしていた一学さん(天っちゃん)、実に大物扱いだ(いや、大物なのかもしれないが←失礼)。小袖で敵を霍乱するのは上野介の専売特許かと思っていたよ一学さん。しかもある意味ラスボスだし一学さん。どう見ても安兵衛より強そうだったけど、望みが叶って良かったね一学さん。おまけに丹波さんに弔ってもらってるよ一学さん。

*一学さん亡き後、炭焼き小屋の前で浪士たちがぐるりと上野介を取り囲むのだが、倒れているはず一学さんの所在が気になって仕方がなかった(田村正和さんの座布団にされてやしないかとか)

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| TVドラマ(時代劇)::大忠臣蔵 | 11:45 PM | comments (x) | trackback (x) |
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