2006,03,28, Tuesday
「大岡越前」(1970年・S45・3月16日OA)
放送禁止用語のせいで地上波で再放送がされなかったらしい幻の第一話。本放映時はさすがにまだ生まれてないので見たことがなかった。 伊勢・山田奉行だった若き忠相(加藤剛)と紀州大納言(=当時)・吉宗(山口崇)とのひと悶着。それが原因で江戸へ還される忠相と、彼に従う親友の医師・榊原伊織(竹脇無我)。鳶の伊三郎(中村竹弥)との遭遇。両親(片岡千恵蔵&加藤治子)や懐かしい人々(大坂志郎&土田早苗)との再会。そして吉宗から下された命とは・・・。 いやもう、みんな若くて美しい(凛々しい)のなんの。特に清廉潔白を絵に描いた様な忠相と、友思いの熱い血がたぎっている伊織のコンビは眼福極まりない。でも何か物足りないんですけど、と思っていたら、40分あまり経ってようやく真打が登場した。世間の「忠相バンザーイ」な喧騒を他所に黙々と仕事をこなす、かみそりとあだ名された敏腕の与力・神山(=こうやま)左門(天知茂)。与力なので袴履きです。朱房の十手がまぶしいです。落ち着き払ってえらそうです。 神山さまは冷たすぎますよ、と同心の源さん(大坂志郎)に突っ込まれた左門さまはアップになって(画像参照)重々しくのたまう。 「与力というものはな、お奉行に仕えるのではない、奉行所に仕えるのだ。たとえ奉行に万石の大名がこようと、俺の仕事は変わらん。それが、俺の覚悟なのだ」 か、かっこええ!(すみません理性とんでます) クールなキャラを保ったまま、お奉行様の初お白州を背後で見つめる左門さまだったが、忠相の手腕の鮮やかさに「ほお、なかなかやるな」って顔して、「でしょでしょ、私が言ったとおりでしょ?」と嬉しそうな源さんと目配せしあう場面は微笑ましかった。
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| TVドラマ(時代劇)::大岡越前 | 12:38 AM | comments (x) | trackback (x) | |