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怪塔伝
『怪塔伝』(1951年・S26)

八大将軍吉宗を狙撃し失敗した尾張の2人組。不憫に思った尾張公はそれぞれの子供(男と女)が成人した暁には二人を夫婦にし、男子を一万石にて尾張藩へ復帰させる、という秘密のお墨付きを残した。18年後、5枚の地獄絵の中の1枚に隠されているというお墨付きの在り処を巡って、件の遺児・芳太郎(鶴田浩二)と、それを横取りせんとする白塔一族の死闘が始まる!

この映画を出演作品に入れたのは、ワイズ出版の「天知茂」に収録されている本人の日記(S26年2月9日から4月5日まで)の中に「丸根組」という言葉があり、丸根監督が松竹下加茂で撮った作品で時期的に合致するのはこれしかない、という理由からである(同じく「海を渡る千万長者」も、日記の「斎藤組」云々の記述から)。内容を抜粋すると
2月24日
午前6時集合、丸根組、高槻ロケ。中止となる。セットに入る。
2月26日
2日間雨で中止のロケ決行。
2月28日
丸根組奈良ロケ中止。
3月1日
丸根組午前7時集合。セット、出ずじまい。
…とのことで、この後は名古屋に戻り(この時期に新東宝ニューフェイスに応募している)京都を引き払っているので、出ていれば下加茂最後の作品のはず。しかし、クライマックスの折原啓子さんの婚礼シーンで背後に座る白塔一族の面子にそれっぽいのがいるようにも思うだが、例によって判別不明だった。

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| 映画::清水次郎長 | 11:31 PM | comments (x) | trackback (x) |
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