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雲霧仁左衛門 #2
「牢に火を放て!」(1979年・S54・7月10日OA)

公家の若後家に身をやつして佐原屋(=雲霧アジトのひとつ)を出る七化けのお千代(大谷直子)。江戸に来ている尾張名古屋の呉服問屋・松屋善兵衛(金田龍之介)を籠絡することが彼女の今回の務めである。松屋襲撃を最後に仲間を引退させ、いつかは京都でひっそりと暮らしたい、わしの死に水をとってくれるのはお前だと思っている――愛しのお頭・雲霧仁左衛門(天知茂)の言葉を噛みしめ任務達成を誓うお千代だったが、彼女と六之助(江藤潤)の舟を追う者がいた。火盗改めの密偵・鹿伏の留次郎(市村昌治)だ。

片腕かつ労咳病みの駒寺の利吉(武田洋和)が偶然六之助を目撃、かつて雲霧一党にいた留次郎にネタを売ったのだ。留次郎を見つけた六之助は「お頭の恩を忘れやがって!」と怒り心頭、殺しはご法度だと分かっていながら匕首でぶっすりやってしまう。事件を聞いた小頭・吉五郎(財津一郎)は急ぎ仲間を分散させ、(500万かかったらしいセットの)佐原屋を炎上させた。

責任を感じた六之助は、他に自分たちの正体を知っているものがいないか探ろうと単身で火盗改めに乗り込まんとするが、先回りしていたお頭に「命は粗末にするな」と諭される。お頭は火盗改め側の情報を知るための格好の人物を既にチョイスしていたのだ。その人物とは、やり手の山田藤兵衛(高松英郎)と比べて安部式部(田村高広)の覚えがめでたくない上、借金苦の飯屋の女と良い仲になっている与力の岡田甚之助(穂積隆信)。おみつ(池上季実子)&熊五郎(谷隼人)に法外の大金を手渡され少しは抵抗した岡田だが、俺を選ぶとは雲霧はさすがだと半ば自棄のように笑い、利吉の名前を明かす。

ところが利吉は実家で労咳に倒れ、息を引き取っていた。先に居場所を突き止めた火盗改め側は、利吉と老母の身代わりを立て、雲霧一味の到着を待つ。現れたのは小頭、治平(近藤準)と六之助。小頭は常人離れしたパワーで治平を連れて逃げ切ったが、六之助は捕えられ、火盗改めの執拗な拷問に晒された。

六は死んだ者として精霊流しを始める小頭、なんで助けに行ってやらないんだよ!と息巻く女たちを他所に、じっと火盗改め方の見取り図を見つめるお頭。やがて彼は、役宅へ戻る途中の岡田の前に黒頭巾(鞍馬天狗風)で姿を見せる。「牢屋台所に油を流し火を放つ。時刻は八ツ半きっかりだ」もう後戻りは出来ぬ――有無を言わせぬ口調と無造作に置かれた小判に、岡田は従うしか無かった。

そして深夜にあがる火の手。焦る山田たちの元へ、隣家の旗本・上村左京(字は当て字:もちろんお頭)と名乗る火消し装束の侍と家来たちが駆け付けた。手伝いと称して牢屋を破壊し、六之助を助け出した後、“左京”は安部式部へ「火の元にはくれぐれもご用心」と伝言を残し、天知キャラ五指に入る高笑いを放つのだった。
(その後、松屋と共に名古屋入りするお千代、その後をそれぞれの扮装でついてゆく雲霧一党と虚無僧姿のお頭でおしまい)

*“五指に入る”としたが、高笑いする天っちゃんキャラは数えると文字どおり片手で足りそうだ。明智センセイと、氏家@「野望」と、新さん@「闇を斬れ」と…あと、別格だが深沢兄@『勝利者の復讐』とか?

*「雲霧仁左衛門の顔をみたものは、誰もいなかった…」(OPより)ということなのに、山田さんや岡田さんはじめみんなに顔バレバレだったお頭、この先大丈夫なのか。

*本筋とは関係ないところで怖いくらい熱演だった利吉の老母。演ずる津路清子さんというと『地獄』で天っちゃんの首を(死んでも)締めてたあの母ちゃん。なんだか納得だ。

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| TVドラマ(時代劇)::雲霧仁左衛門 | 12:09 AM | comments (x) | trackback (x) |
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