■ADMIN■
ADMIN ID:
ADMIN PW:
■CATEGORIES■
■POWERED BY■
BLOGN(ぶろぐん)
BLOGNPLUS(ぶろぐん+)
■OTHER■

闇を斬れ#19
「女が牙をみがく夜」(1981年・S56・8月11日OA)

田沼に取り入り甘い汁を吸いたい勘定奉行やその部下とつるんで米をしまい込み、値を釣り上げては上納金として差し出している米問屋・大和屋の若い後妻(風間舞子)は、米を出し惜しみすることに懐疑的な同業者の家に刺客を使って主人を殺害、家に火を放つ。

見回り同心・佐竹真之助(堀之紀)はその刺客たちと鉢合わせ、逆に襲われかけたところを、たまたま居合わせたどうにも夜歩きが治らない深編み笠のナゾの人(=もちろん新さん:天知茂)に救われた。ひとりが落とした大和屋印の手ぬぐいを番屋に持ち帰ると、上司は「そんなものは証拠にもならん、それよりその深編み笠の男の正体を探れ」と言う。実は真之助の上司こそ、勘定奉行のコバンザメ、放火殺人の計画者だったのだ。

合点がいかぬものの、上司の命には忠実な真之助は、翌日また出くわした新さん(ブラブラ歩きすぎ)の後をしっかりつけ、長屋で張り込みを続ける。正体がバレないかと心配する哲三(三浦浩一)だが、新さんは真面目で純な真之助を微笑ましく見守ってやり、自分への疑いを晴らすためだといいながら、別の米問屋襲撃の現場を押さえて主犯格の男を引き渡してやりさえする親切さんぶりを発揮。

だがこのシリーズの常として新さんに親切にされるとロクなことはない。大和屋の後妻にタンカを切ったまでは良かったが、事件の核心に近づきすぎた真之助は案の定、上司の放ったゴロツキたちにばっさり斬られて絶命。かわいい許嫁を残して逝った彼のため、闇狩人たちは田沼への上納金を運ぶ勘定奉行たちの一行&大和屋後妻を成敗に向かう・・・という話。

寝たきり主人の襖ひとつ隔てた先で男と燃える後妻さんの濃厚なお色気シーンが今回のウリのひとつかもしれないが、新さんとの接点は皆無で、むしろ純情な同心クンのストーリーにウエイトが置かれていた。ただ、新さんの身なり(と鬘)がこざっぱりしたせいか、「○七郎江戸日記」系とでもいおうか、「ほんとは身分の高い主人公が忍びで悪を倒します」的なノホホンとした展開が、実際の状況(=闇狩人です追われてるんです)とは甚だかけ離れているのが妙な具合だった。こういう話はもっと初期にするべきじゃないのだろうか。

*真之助クンに張り込まれながら呑気に盆栽弄りをしている最中「若い芽を育てるためには、邪魔な葉っぱを摘む必要がある・・・」と言いつつチョッキンと中心の花を丸ごと切り落としてしまった新さん、ウッカリ具合が板についてきた(しかしこんなリーダーでいいのか闇狩人)。またのんびりお米研いでたしな。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=361 |
| TVドラマ(時代劇)::闇を斬れ | 11:35 PM | comments (x) | trackback (x) |
PAGE TOP ↑