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江戸の牙 #5
「悲壮 命買います」(1979年・S54・10月30日OA)

縁日のいざこざを収めた剣(つるぎ)さん(ドブさらい役人とけなされてもなんのその:天知茂)。その帰りふと目にした灯篭群にはずらりと並んだ赤い手形の張り紙。たどった先には古い御堂があり、中には思いつめた表情の娘(光丘真理)が。「お待ちしておりました。お命を、売ってください」冗談はよせと差し出された小判には目もくれず帰ろうとする剣さんに対し、娘はそれなら私の操でと帯を解き床に横たわる。

扉を閉めて近寄った剣さん、やおら娘の着物の裾をめくった! と、すかさず隠し持っていた小刀を繰り出す娘! しかしそれを見越していたかのように剣さんは刀を叩き落し、逃げようとした娘の脚の間にぐさっと突き刺した! ハードボイルド(というよりアダルト)な展開を、まだ男を知らないその身体を大事にしろとかなんとかキザな台詞(見ただけで判るあたりがツワモノだ)で締めくくって去った剣さんだが、娘の方はこれでターゲットを彼一人に絞ったらしく、雨の中を本所方まで追いかけてくる。そこへ股旅姿の男たちが現われ娘を連れ去ろうとしたが、傘をくるくる回しながら剣さんが追い払ったおかげで事なきを得た。

彼女・おようの住む上州松井田宿は目下、博徒のドン・唐五郎(井上昭文)がやりたい放題の有様で、若い衆たちは江戸から助っ人を呼び寄せようとし、彼女がその役目をかってでたのだった。小判も操も貰わずに助っ人を引き受けたフットワークの軽い剣さん一行は、上州松井田宿へと向かう。

到着した剣さん(なぜか一人)を、おようが待っていた。だが彼女は、捕らえられた恋人・真吾(原田大二郎)の命を助ける条件で唐五郎と取引をしていた。例の股旅男たちに襲われる剣さんだが余裕で圧勝、斬り殺したナンバー2の仙次(蟹江敬三)を担いで(お姫様抱っこでは勿論なく、肩にのっけて)唐五郎の元へ向かうと、「こいつが喧嘩状だ。首を洗ってやってきな」と果し合いの時刻・場所を指定して宣戦布告。かくしてだだっぴろいススキ野原で、4対50ほどの真昼の決闘が幕を開けた・・・!

*久々に骨のある相手ですなあ(半さん談)ということだったが、単に数が多いだけなので、二刀流を使うまでもなく(しかもラスボスには竹槍で)勝ってしまう無敵の剣さん。今回は殺陣が多くて眼福とはいえ、強すぎますがな。

*ちなみに剣さんを騙してしまったおようちゃんはバチがあたったのか、恋人は唐五郎に消されてしまいましたとさ。

*最後は股旅姿で出陣、白装束に黒の三度笠で立ち回り。他の3人がナマ足披露なのに対し、天っちゃんだけはがっちりガードしてあったので少々残念だ(何が)

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| TVドラマ(時代劇)::江戸の牙 | 11:11 PM | comments (x) | trackback (x) |
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