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非情のライセンス 第2シリーズ #33
#85「兇悪の街角」(1975年・S50・5月15日OA)

不妊手術を施されたコールガールが次々に不審な死を遂げていた。会田(イエロー・シャツにゼブラ柄?ネクタイ、黒ジャケットが定着:天知茂)ら特捜部はコールガール組織のトップ、そしてその奥の黒幕を暴くため、紅一点の江沢刑事(江波杏子)に潜入捜査を担当させる。

江沢は何者かに襲われた夜の蝶・ミッチこと岬明子(高林由紀子)に接触、不妊手術で体調を崩し入院した彼女から組織の内情を聞き出そうとしたものの、看護婦の不用意な一言から身分がばれ、逃げられてしまう。

明子をマークする江沢の正体が組織に感づかれることを危惧する会田は、深追いをしないよう彼女に忠告するのだが、かつて母が夜の女だった江沢にとって、女たちを搾取する組織への憤りは大きい。そして明子が同僚に金で売られ、無理が祟って病死したことを知るや否や怒りは頂点に達し、あわや不妊手術、というピンチもなんのその、現れた組織のトップ・太田(神田隆)の首をへし折らんばかりに押さえ込むのだった。

手術を施していた医者が獄中で毒入り弁当を盛られ死亡したことで、「今度はあんたに来たよ」と会田にわざと弁当をちらつかされた太田は慄きながら全容を自白した。母、そして明子が手放さなかった女の身だしなみアイテム・手鏡を母の墓前に供えて祈る江沢。そこへ現れた会田も、娘を危険な任務につけたお詫びにと静かに手を合わせた。

組織の悪事は明るみに出た。しかし、哀しい夜の女たちは今日もまた街角に立ち続ける――(昭和ブルースは1番)

*右田刑事といい江沢刑事といい(会田は言うに及ばず)、特捜の人々は生い立ちが強烈だ。…強烈といえば、明子を金で売り飛ばした女の頭を洗面所に突っ込んで吐かせたり太田をもう少しで絞め殺しそうになったり、行動が会田化している江沢刑事も迫力満点。

*最後のお墓のシーンは思わず「あっしの命、使い捨てにしておくんなせえ」ってなセリフが浮かんでしまうようなシチュエーションだった(『昭和おんな博徒』参照)

*高林さんは「大草原の小さな家」のビードゥル先生・「チャーリーズ・エンジェル」のサブリナの声優さんらしい。

*神田さんの部下に中田博久さん。

*チェックのジャケット&黒とっくりの四方さん(葉山良二)ももれなくついてくる。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 03:19 PM | comments (x) | trackback (x) |
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