2008,01,12, Saturday
#99「兇悪の警察手帳」(1975年・S50・8月28日OA)
いかにも悪人でございなルックスの殺し屋・真木(山本昌平)に殺された石丸(高野隆志)が握っていたもの、それは江沢刑事(江波杏子)の警察手帳だった。 石丸は20億相当の宝石を海外に売りさばいた窃盗団の一味であり、どうやらそこに女刑事が絡んでいたらしい。矢部警視(山村聡)や一課の橘警部(渡辺文雄)らから厳しい追及を受ける江沢だが、彼女に身に覚えはない。前日にふらりと訪ねてきた、かつて面倒を見てやったハコ師の鉄(木田三千雄)が手帳を盗ったと気づき問い詰めるが、彼もまた真木によって口を封じられてしまい、進退窮まった江沢は辞表を提出。 一方、特捜部は警察手帳をなんだと思ってるんだ!となじる橘を軽く受け流した会田(天知茂)は「こいつがオレの身分証明書でね!」と手帳なんてどこへやら、鉄拳をボカボカ振るいまくりながら窃盗の黒幕・天動(郡司良)までたどり着く。だが天動はすでに腹心・安川(八名信夫)に命じて、江沢の手帳を利用してニセ女刑事に扮した綾子(宗方奈美)を消そうとしていた。 海外へ高飛びしようとしていた綾子を、空港で張っていた江沢が発見。しかし綾子は安川に狙撃された。逃げる安川にさんざん蹴りを入れてノした会田は、江沢に手帳を差し出しがてら無言で頬ビンタ。「重いわ・・・こんなに手帳を重く感じたことはなかった・・・」しみじみと呟く江沢に(分かってくれたか)とばかりに頷く会田、その様子を物陰から見ていた橘も安心したようにその場を去った(昭和ブルースは4番) *矢部さんに指摘されるまで警察手帳の紛失に気づいていなかった江沢さんのうっかりぶりはちょっとありえないなあと思ったが、手帳の重みを知っているからこそ誇示しない会田の生き様と、そんな彼にまた胸キュンな(え?)橘さん、おっさん同士は相変わらず良い味を醸していた。 *海外ドラマなんかでは、洋式トイレにアタマを突っ込んで白状させる、ってのは見たことあるが、和式でそれをやるなんてコワすぎだ>会田 *橘さんが見てるのでわざとハイテンションで江沢さんを怒鳴りまくるという珍しい矢部さんの姿も垣間見られる。珍しい、といえば岩田刑事(岩城力也)の登場シーン、メガネが白っぽくキラキラしていてちょっとびっくりした←白ぶちか?と思ったが光っていただけかも *そしてもうひとつ珍しかったのは「俺は会田健だ!」とフルネームを名乗りながらボカスカやっていたことだ(ボカスカは珍しくないが)
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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 03:02 PM | comments (x) | trackback (x) | |