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非情のライセンス 第2シリーズ #73
#125「兇悪のノクターン」(1976年・S51・3月4日OA)

定時制時代の幼馴染・川口秀一(竜崎勝)とゴールインしそうな気配の江沢景子刑事(江波杏子)に、特捜部の面々は温かい祝福を送っていた。しかし川口は、自称マイナー暴力団の花崎(田島義文)の子分・吉川を殺害した容疑で一課にしょっぴかれる。

容疑どころかOPで堂々と吉川を殺っていた川口だが、死亡推定時刻の21時30分には景子と一緒にバーにいた、と鉄壁のアリバイを主張。おまけに会田(天知茂)と坂井(宮口二郎)がその現場に鉢合わせしているため、さしもの橘警部(渡辺文雄)もお手上げ状態だ。

かつて解雇された会社の情報を花崎に流す一方、会社への再雇用をチラつかされて寝返った2重スパイのような川口。どこから見ても胡散臭い男なのだが、江沢はなぜか彼に付き従おうとする。その理由は10年前、景子を暴行しようとした同級生を川口が撲殺するという事件にあった。事件当時の担当署長で、景子を警察へリクルートした矢部警視(山村聡)の口から、実は景子が手をかけたのではないかという疑いがある、との打ち明け話を聞いた会田は、10年前の償いとして川口を庇っているかにみえる景子に「これだけは忘れないで欲しい。君は女であると同時に警察官であるということを」と諭す。

川口が来たのはもう少し遅かったんじゃないか、という疑いが晴れない会田は、バーに流れていたショパンのノクターン(第9番 ロ長調 作品32-1)のメロディを手がかりに、彼が15分は遅れてきたことを確証。だが既にそれに気づいていた景子は、川口を朝霧の湖へと誘った後だった。

霧の湖にボートを浮かべた二人。
――10年前、俺は君を庇った。だから今度は君が俺を助けてくれ。
そう繰り返し自首するそぶりすら見せない川口。
――私は刑事よ。
悲しみを堪え、拳銃を渡すよう説得する景子。
揉み合ううちに銃弾が景子の胸を貫き、一足遅かった会田の銃は、呆然とする川口を問答無用で射殺した。

――自分の生き方は、自分で決めます。

微笑みを湛えて死んだ景子。最後に会話を交わした噴水広場で、彼女の決意の言葉を思い返す会田だった(昭和ブルースは3番)

*一部、訳ありカップルのプロモ映像みたいな場面もあれど、激しく転調するメロディがストーリーを盛り上げ、江沢さんのクライマックス(合掌)を物悲しく彩っていた作品。

*タララララララン♪という部分は何分くらいに出てきますか、とバーテンに口ずさみながら尋ねる会田。意外と音程が取れていてさすがだと思った(失礼)

*江沢さん死亡時、「江沢景子――胸部貫通銃創」と死因テロップが出るのが珍しかったが、これを出したのは「もしかして溺死だったりして?」(それだと犯人は会田)と思われないための処置だったのか、と邪推しかねないくらい豪快にボートから転げ落ちていた薄幸カップルだった(会田のせい)。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:50 PM | comments (x) | trackback (x) |
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