2008,06,15, Sunday
#146「兇悪の判決」(1976年・S51・8月12日OA)
敏腕検事の伊達史郎(藤巻潤)が暴力団に便宜を図っている節がある――。 チンピラが岩川組の幹部を刺殺した事件で、伊達が3年という短すぎる刑期を言い渡していたことに疑問を抱いた矢部部長(山村聡)と会田(天知茂)は、自分たちが捕えた組長・岩川登(伊達三郎)の事件でも伊達が罪を軽くするのではないかと危惧して捜査を進める。 案の定、伊達は岩川の顧問弁護士・吉岡(穂積隆信)に何かを言い含められている様子。おまけに彼の妹・俊子(北村優子)は岩川の息がかかったナイトクラブで歌っていた。そして会田の顔を見るなり極度に怯えた伊達の妻・英子(北林早苗)。確かに怖い顔だが無論それが理由ではなく、彼女は「男」と「警察」を恐れているのだ。 服役中のチンピラ・佐川(高林謙)のヘタレな様子に、彼が幹部殺しのホシではないと直感した会田は、英子が事件の鍵を握っていることを確信する。事実、岩川組に拉致され、暴行されかけた英子が幹部を刺殺、その口止めに、伊達は岩川組に便宜を図るよう強要されていたのである。 自らの犯した罪に慄きながらも夫の立場を思い、何も言えずに心身ともに追い詰めらている英子に会田は自首を勧め、猛反対する伊達に「あんたは自分の体面しか考えていない!」と言い放った。かくして岩川の公判当日、伊達はありのままの事実を述べ、岩川と吉岡を糾弾。夫婦そろって会田に手錠を掛けられたが、その顔はどこか清々しかった(昭和ブルースは4番) *特捜の刑事に目をつけられた、と吉岡に話す伊達さん。そんなもんくらいで、と鼻で笑っていた吉岡だが、彼の帰宅後に「あの会田が…!」と顔色を変えてボスに電話するのが笑えた。会田、人気者だ(そうなのか) *その人気者の会田、今回もバイオレンス風。陸橋から落とされそうな勢いで締め上げられ「なっ、なにするんだ!」と怯えるチンピラにひとこと「事故死だよ!」 *英子さんが怯えたのは、会田が岩川組の幹部と瓜二つだったからか?などと想像してしまったが、幹部は似ても似つかぬ人相だった。なんとなく残念。
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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:39 PM | comments (x) | trackback (x) | |