■ADMIN■
ADMIN ID:
ADMIN PW:
■CATEGORIES■
■POWERED BY■
BLOGN(ぶろぐん)
BLOGNPLUS(ぶろぐん+)
■OTHER■

非情のライセンス 第2シリーズ #109
#161「被写体」(1976年・S51・12月9日OA)

「まったく近頃の若い奴は…!」
“自然を保護する会”を主催する老教授・津田(久松保夫)の不審な転落死を調べろとの命令に「なんで僕がわざわざ」と反対した浮田(松山英太郎)にたいそうご立腹の矢部警視(山村総)。結局、年齢的に中間管理職な会田(天知茂)が仲を取って調べを進めることに。

だが、ふてくされて自宅で写真雑誌をめくっていた浮田は、事件当日の現場で撮影されたグラビアを発見、おまけにそのカメラマンが知人の下山泰子(紀比呂子)だったことから、久々に彼女に連絡を取った。津田と懇意だったという泰子は事件現場に花を手向け、かなり憔悴している様子で、前から好きだった彼女の力になりたい浮田は俄然はりきって捜査に乗り出した。

ある日、「グラビアの写真をネガごと全部譲ってくれ」という広告会社の営業部長・武井(鮎川浩)が泰子にコンタクトを図ってきた。不審に思った泰子がネガを調べると、怪しげなボートが写っていた。実はそのボートに乗っていた人物、津田に林道工事を反対された北日本建設の専務・宇垣(富田浩太郎)こそが津田を殺した犯人で、武井は彼に命じられた部下だった。容疑者として浮上した宇垣のアリバイを崩すため、会田も泰子のネガに着目するのだが、なぜか彼女は会田には「ネガは焼いてしまった」とウソをつく。

そのころ浮田は、死んだ津田が泰子と不倫関係にあったことを知りショックを受けていた。自宅でやけ酒を飲む彼の元を訪れた泰子は、砂防ダムの決壊で両親を失って以来親代わりだった津田を男として愛するようになったことを正直に告白。浮田は何もかも納得した上で「結婚しよう」と告げ、彼の優しさに「来て良かった…!」と泰子は涙ぐむ。

だが泰子は、津田を殺した男であり、両親を殺したダム決壊の元凶となる工事をしていた男でもある宇垣に復讐しようとしていた。武井を張っていた会田は、「責任者(=宇垣)とふたりきりで会わせてほしい」と電話してきた泰子の要求を呑むように武井に指示(というより脅しをかけ)、浮田を誘って彼女の指定場所(=津田が死んだ場所)へと向かう。

姿を見せた宇垣は、ネガに自分のボートが写っていたと知り、泰子を絞殺しようとする。会田たちが到着する寸前、泰子はもがきながらナイフを彼の足に突き刺し水中に突き落した。かくして宇垣と北日本建設の悪事は白日の下にさらされたが、泰子は仮釈放中に姿を消す。会田に励まされ、泰子を追うため駆け出す浮田。だが彼女は、思い出が詰まった南アルプス(塩見岳)で津田の姿を見ていた…(昭和ブルース4番に添って、某番組の若手デカのように全力で走る浮田、津田を笑顔で追いかけ崖からダイブする泰子、渋い顔で煙草をくゆらす会田が映っておわり)

*まさかエンディングでそんな救われない展開になるとは思ってなかったので軽くトラウマ。山で行方不明になるくらいでいいのに、おっこちちゃうんだもんなあ…。

*新東宝の先輩、鮎川浩さんとの絡みあり。なんでも鮎川さんという人はあんな顔なのに(失礼)新宿の顔役で武闘派だったらしいので(丹波哲郎さんの本「好きな奴嫌いな奴」参照)、泰子の電話を聞くシーンで「彼女(=泰子)は何も言ってない!」「いや、俺が言ってるんだ。文句あるか」といういかにも会田らしい台詞の「文句あるか」がちょこっとだけ小声になってたのは遠慮プラスそのへんの事情もあったのかしらんと邪推。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=187 |
| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:18 PM | comments (x) | trackback (x) |
PAGE TOP ↑