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非情のライセンス 第2シリーズ #111
#163「破局」(1976年・S51・12月23日OA)

殺人罪で服役中の五十嵐(和崎俊哉)が警備の(というよりパン屋の)隙をつき脱獄した。妻の花恵(原良子)を張っていた堀(財津一郎)は「脱獄囚に情けは無用。ピストルで撃ち殺してよ!」と言い放つ彼女に呆れ果て、あんな女の元へ五十嵐が戻るわけがないとマークを打ち切るのだが、矢部警視(山村総)に「言うことがまるで焼鳥屋のオヤジじゃねえか!」と毒づかれ(実際焼鳥屋のオヤジを兼業してるのだが<堀さん)、なぜ五十嵐夫婦の仲が冷え切ったのかを調べ直せと宿題を出される。

花恵のバーに戻った堀は先に来ていた会田(天知茂)から「女房がツノを出すのは妻の座を脅かされるときだ」と経験者めいたアドバイスと五十嵐の愛人の名前を教えてもらい、愛人・村田ふみ(左時枝)を見張ることにした。

先に愛人関係まで調べていたにも関わらず堀に譲った会田に「仲間同士でべたべたした付き合いはやめろ!」と部長はカンカンだが、会田の狙いは別枠にあった。不動産屋を営んでいた五十嵐は、土地の件でいちゃもんをつけにきたヤクザの組長をはずみで撲殺したのだが、その手下たちが五十嵐を追うだろうと会田は踏んだのだ。会田の読み通り、組長を殺された兵頭(石橋雅史)は、ダンナの土地を狙う花恵とも共謀し、自分たちの手で五十嵐を抹殺しようとしていた。

五十嵐はふみに助けを求めた。彼女は自腹を切って偽造パスポートを用意してやり、香港へ逃がすことに。だが彼から電話が掛ってきた時に居合わせた堀により、犯人蔵匿の現行犯で連行された。ふみを罪に問いたくない堀は、彼女の自白で五十嵐を逮捕したいのだが、五十嵐を愛するふみは黙秘を続け、彼を困らせる。

一方、五十嵐が組長の命日に墓参するのではと睨み寺へ向かった会田は、そこで彼が手向けた花(御丁寧に名刺つき)を見つける。ところが会田をこっそり尾行していた兵頭たちは五十嵐本人をそこで発見、後をつけて潜伏場所で彼を殺そうとする。あわや、という時に駆け付けた会田が兵頭たちをボコ殴りしているうちに逃げようとした五十嵐だが、胸元に入れたはずのパスポートが無い。

落としたパスポートは会田が拾っていた。ふみが警察にいると聞かされた五十嵐は、拳銃とパスポートを渡せば俺がすぐにでも自白させてやると掛けあい、会田は承諾する。電話口に出たふみに「お前に金を出させるために寝てやっただけだ!」と辛辣な言葉を浴びせる五十嵐。ショックを受けたふみは、香港行の件を打ち明けた。

されるがままの会田に「目つきの割にはチョロイぞ」と銃を突き付ける五十嵐だが、(五十嵐はけだものではないという)村田ふみの言葉を信じたからだ、と言われて肩を落とし、彼女の自白通りに空港で逮捕されるよう会田に護衛を頼むのだった。

無罪放免になったふみに五十嵐逮捕を報告に向かった会田と堀は、そこで睡眠薬自殺を図った彼女の骸と対面する。人の亭主を盗ったのだから当然よ、と悪びれない花恵に平手打ちを喰らわせる堀。ふみの死を知らされ「俺は涙なんか流さない、悪党を貫いてやる!」と強がった五十嵐が護送車の中で慟哭する様子を、会田はただ黙って見送った(昭和ブルースは4番)

*人を救うとはどういうことかを考えさせてくれた、非ライ的にナイスなこの脚本はシリーズ初登場の須崎勝弥さん(『風流交番日記』や『あゝ同期の桜』の人と同一人物なんだろうか?)

*会田が堀さんと仲良くするのが矢部さんは気に入らないらしい。特捜のチームワークのなさは矢部さんが原因か。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:14 PM | comments (x) | trackback (x) |
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