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非情のライセンス 第3シリーズ #6
#182「兇悪の潜伏・届けられた暗殺」(1980年・S55・6月5日OA)

6年前にビル爆破事件を起こし逃走中だった「黒い鉄」グループの潜伏先が警視庁公安部に暴かれ、主犯・戸川(漢字は当て字:北村総一朗)が逮捕された。残る指名手配者はライフルの達人・谷岡俊夫(北城清嗣)34歳。谷岡の写真をニュースで見た特捜の北里龍夫刑事(小野武彦)は表情を曇らせる。彼と谷岡は共に大学のラグビー部で汗を流した友人だったのだ。

そんな彼のもとに、大学の校歌が吹き込まれたテープが送られてくる。宛名から、それが彼ら共通のマドンナであり、今は谷岡と逃亡中のマサミ(田島令子)の筆跡だと気づいた北里は、消印を頼りに、バーで働くマサミを探し当てた。戸川粛清に凝り固まっている谷岡を救ってほしい(=逃がしてほしい)と懇願するマサミ。だがコワモテの先輩=会田(ごつい縦ストライプシャツにわざわざストライプなネクタイを合わせた天知茂)も一緒に来ていたせいでマサミに睨まれ、谷岡も取り逃がしてしまい北里は落ち込む。

戸川狙撃に失敗した谷岡は公安の目をかいくぐって彼の情婦を拉致、人質交換を要求してきた。現場へ赴いた会田は、女に銃を突きつけ戸川を出せと喚く谷岡を前にここぞとばかりに丸腰になり、自ら囮をかってでる。屋上から谷岡にライフルの照準を合わせる北里。「頼む北里、あいつ(=会田)を止めてくれ!」かつての友に叫ぶ谷岡。だが6話にしてようやく日の目をみたようなレギュラーにずんずん前進してくる主役を止めることは出来ず、切羽詰まった谷岡が会田に銃を向けた瞬間、北里の弾丸が彼の胸を貫いた。

マサミを頼む、そう呟いて谷岡は息絶えた。「死んだんですかアイツ。バッカだな〜」会田は脳天気に言ってのけた戸川に一発お見舞いし、背を向けた――(昭和ブルースは新録1番)

*初回にいなかったということもあり、印象の薄かった北里刑事(浦さん=左とん平からは「北やん」と呼ばれている)がメインを張る回、なのだがやはりこのシリーズの常として美味しい場面は会田がかっさらってしまった(「オレが囮になる!」と上着を脱ぎ、ショルダーホルスターをおもむろに外しかけるところのキメ具合といったらもう)。角刈りで「自分は…」と口にするコワモテ体育会系キャラの割には下っ端扱いの北やん、態度とガタイが落ち着きすぎてて会田の舎弟には微妙に不向きなところがネックか。

*岩田さん(岩城力也)「エスプリ」に登場。刑事時代はさんざん呼び捨てにしてこき使っておきながら「どうです、慣れましたか?」などと敬語を使ってる会田。もう一般人だからか?

*谷岡が戸川の女を拉致した件で公安に強気で怒鳴り込む矢部警視(山村聡)。「うちの連中が公安さんとどう違うのか、見ていてもらいましょう!」あの現場を見てた公安の連中がどう思ったかは不明。



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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス3 | 09:48 PM | comments (x) | trackback (x) |
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