夜の主役 #3

#3「消えた三億六千万円」(1968年・S43・8月13日OA)

今日も今日とて,事件時のダンプ運転手・西山(現在行方不明)が所属していた白山建設にそれとなく探りを入れている尾形(天知茂)は,裁判をドタキャンしたウワバミ秘書の香織(應蘭芳)が,彼の大学同期の安西(渡辺文雄)らしき人物と会社を訪れたのを目撃した。

安西は会社から「地下銀行」への献金として三億六千万円をキャッシュで運ぶことを命じられ,謎の指示に従いながら任務を遂行していくのだが,なんのデジャブか,同じ顔の人間が同じことを繰り返しているではないか。よくよく見ると,香織と会っていた方は左手の小指をやらかしている。なんと二役でしたか班長(@非ライ)!

微妙な二役具合で視聴者も混乱する中,地下組織に渡るはずだった三億六千万円が忽然と消えた。困った安西は尾形に相談するのだが,地下銀行の存在や,ライバル会社の大東産業(美声ポーカーフェイス・北川(佐藤慶)がいる会社)からの圧力疑惑を聞かされても,弁護士資格をはく奪されている彼にはどうすることもできない。

意気消沈して帰った安西は翌日には死体になって油壷に浮かんだ。遺体のスーツに妙な赤さびが付着していることを不審に思った尾形は事務所の後輩に頼んでさびの分析を依頼するものの,データは何者かに持ちされてしまった。そこへ,夜の主役への勧誘のためそれとなく彼を見張っていた事件屋・大野木(藤岡琢也)の部下,高山(梅津栄)が,警察からガメてきたというデータを持って現れてくれるのだった。

件の赤さびが白山建設の現場にあることを確認した尾形に,ドーベルマンを連れた見張りが接近! どうする尾形!(次回に続く)

*まさかのピンチで続く。安西夫人(稲垣 美穂子)は小指やらかしの方(どうやら安西の弟らしい)とも面識あるし,今後の展開が気になるところだ

*今日のしのぶさん(北林早苗):ママから北川への結婚話の返事を催促されて困り顔

*大野木の部下として,梅津栄登場。鈴木さん(@非ライ)まで!

*北川が尾形に勧めたたばこは缶ピース(ショートピースの缶)。父のお使いでしょっちゅう買いに行かされていたのを懐かしく思い出した