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『剣豪相馬武勇伝 檜山大騒動』
『剣豪相馬武勇伝 檜山大騒動』(1956年・S31)

国境の桧山を巡って争う南部藩と津軽藩。あるとき、ココ俺らのもんな、と勝手に看板を立てていた津軽藩に文句を言いに行った南部藩家老が殺された(実はこのとき、家老の背後に天っちゃんの姿が見えるのだが、台詞もなくオタオタしてるだけですぐにフェイドアウト。だがありがたいことに出番はこれだけではない)。

ふたつの藩のいがみ合いのニュースは江戸にも届く。「何、父上が殺された!」と驚いたのは家老の嫡男・秀之助(どっちが父上か分からない五十路の嵐寛寿郎)。老中にうまくとりいって優位に立つ津軽藩に一矢報いて父の敵を討たんと、秀之助は「相馬大作」と名前を変えて津軽藩に馬番として潜入、藩主・土佐守に桧山返還を迫る。だが煮え切らぬ態度を取った彼をばっさり刺殺、それだけに飽き足らず、次の藩主に選ばれた越中守(バカ殿演技もうまい沼田曜一)をも執拗につけ狙うのだった。

津軽藩も黙ってはいない(むしろこっちが被害者のような雰囲気)。忍び(細川俊夫)を使ったりして大作と助手の関(小笠原竜三郎)を追いつめ、関くんは負傷。それを知った恋人・千代さん(日比野恵子)はひとりで恋人の元へ向かった。しかし途中で雲助たちに襲われ大ピンチ。あわや…という場面で突如現れた股旅姿の男、道中合羽を颯爽とひるがえして雲助を蹴散らした! この非常においしい役どころの股旅男・弥太郎(天知茂)は、ちょうど千代さんが頼ろうとしていた伊達の親分の下っ端だったというのも都合の良い話だが、これで千代さんは無事に関くんと再会を果たすことができた。

温泉で傷を癒すため、関くんと千代さんは大作センセイと分かれて出発。ひとりでスタスタ歩いていた大作センセイを、津軽藩の刺客が取り囲む。と、そこへ馬で駆けてくる(…というシーンはなかったが、馬から降りたっぽい)瀕死の弥太郎。関くんたちも襲われているんです、と虫の息で伝えて大作センセイの腕の中でこと切れてしまった。(そのあとまたまた大作センセイ大暴れで大団円)

子供の時からの憧れ・アラカンさんと初の共演。「その日は興奮して寝られなかった」そうなので、しっかりせい弥太郎!と励まされながらパッタリ、という最期が嬉しくてたまらなかったに違いない。

*千代さんを救うシーンも嬉しい役どころだったと思うが、「お嬢さん、どちらまで」と笠を取りながら尋ねる口調がどことなく胡散臭げで、もしやコイツ、今度は自分が襲うのか?と疑ってしまった。ありがちだし。

*スタントなしで水中アクションもこなしたアラカンさん(泳ぎが達者)、さすがである。ちなみに水面にぶすぶす刺さっていたのは実弾らしい(「鞍馬天狗のおじさんは」より)

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| 映画::新東宝 | 11:22 PM | comments (x) | trackback (x) |
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