2011,09,09, Friday
#19「兇悪の夢」(1973年・S48・8月9日OA)
上半身裸で朝刊を読んでいる会田(天知茂)の元へ、かつて四課時代に逮捕したことのある真崎組チンピラ・タケシ(根岸一正)が助けを求めて転がり込んできた。 「お、俺が殺したんじゃねえんだ!」 朝アパートで目覚めたら、ミツ子(松木聖)が青い顔で冷たくなっていたのだという。 前の晩、店内で覚醒剤が出回っているらしいと「キャリオカ」のママ・河村志津(村松英子)から聞いたバーで口論していたカップルが彼らだった。 新婚の太郎(左とん平)の車でアパートへと向かった会田たちだがミツ子の姿はなく、やがて錯乱し始めたタケシを病院へ連れていったところ、覚醒剤の中毒と判明。ヤクの出所とミツ子の所在を追うため、捜査四課長(神田隆)の元で真崎組の書類を調べる会田に、坂井(宮口二朗)が助力を申し出た。しかし坂井の目の前でタケシが病院から逃走。大会で1位になったほどの腕前ながら、なぜか銃の使用を戸惑う彼を、会田は「甘えるな」と突き放す。 タケシはミツ子と共に“心中死体”として発見された。矢部警視の姪で探偵事務所勤務の佐藤あかね(京春上)からミツ子の日記を受け取った会田は、ミツ子もヤクをやっていたこと、売人であるタケシに惚れ、心中相手に選んでいたことを知るが、彼らの死亡時刻は明らかに異なっていた。ミツ子と付き合いのあった男を探るうち、行き当たったのが挙動不審な医師の井沢(武藤英司)。真崎組の生き残り幹部・寺本の命で覚醒剤を用意していたのが井沢で、タケシはミツ子のためのヤクをチンピラたちに奪われて殺されたのだった。 そして井沢も消され、会田は真崎組残党のアジトを探るため、坂井にも銃を携行するよう命じるが、坂井はまだ迷っている様子。チンピラを吐かせて冒頭のバー・恵子(ママは津山洋子)に押し入った会田だが、面が割れていない幹部・寺本(中井啓輔)の思いがけない正体によりピンチに陥る。が、間一髪のところでナイスな射撃の腕前を発揮した坂井のおかげで事なきを得た。 国体でピストル撃ちに夢中になっている間に女房が友人と逃げてしまい、時々それを思い出すと、ピストルを持つのがいやになって…と打ち明ける坂井。しかし「辞めませんよ。会田さんの徹底した悪への憎しみ、そいつは僕の心の支えになりそうですよ」ときっぱり言い切った坂井に会田は笑顔を向けた(昭和ブルースは3番) *タケシとミツ子の薄幸カップルがメインとはいえ、会田と坂井の友情(というか師弟関係)にうるっとくる話。この回を見た後だと余計に第2シリーズ#97の会田の取り乱しっぷりが胸に迫る。 *ミツ子の交際相手の一人として柳生博さん登場。 *部長の姪っ子・あかね探偵は準レギュラーになったり…はしないのだろうなあ。
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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス1 | 11:49 PM | comments (x) | trackback (x) | |