赤ん坊夫人 (1969年・S44・8月5日〜9月9日OA:全6回) KTV 22:00-22:45
【京マチ子で「赤ん坊夫人」】
世間知らずの金持ち未亡人
フジテレビ系では「わが母は聖母なりき」の終了したあと、8月5日から京マチ子主演のスタジオドラマ「赤ん坊夫人」(関西テレビ製作、火曜午後10:00)を6回にわたって放送する。
世間知らずで、子どものように素直で、善意のかたまりのような金持ちの未亡人栗原多恵(京)をめぐって、おちゃめな妹千恵(土田早苗)、多恵にひそかに心をよせる誠実な青年・長沢(高橋悦史)、犬の運動係として住みこんだプロ・カメラマン三上(天知茂)らの奇妙なからみあいを、コミカルに描いていく。
ほかに春川ますみ、佐々十郎、吉川雅恵らが出演する。脚本は北村篤子、演出は山像信夫。
主演の京マチ子は「主人公は典型的な芦屋マダムだそうですが、私も大阪生まれの大阪育ち。製作局(関西テレビ)も大阪なので家に帰ったような気持ちです」と語っている。
(以上、1969年7月11日付読売新聞より引用)
てれび街 【巨犬ノイローゼ】
既報のようにフジテレビ系で8月5日から放送する「赤ん坊夫人」(火曜午後10:00)が、このほど収録を開始したが、主演の京マチ子やスタッフたち、ドラマに登場するイヌにふりまわされ、収録も難航をきわめている。
番組に登場するイヌは、セント・バーナードでジャッキーという名前。
スイスなどで遭難救助犬として活躍しているこのイヌ、からだが子ウシほどもあるのだが、性格は温厚で賢い。しかし暑さに弱いのが欠点。
体重が130キロもあるオスの2歳、値段は1500万円もするという貴重なイヌで、特別製の冷房車にゆられスタジオ入りしたものの、このジャッキー君、スタジオの熱気でごきげんななめ。
京マチ子との初対面でも、どこ吹く風とそっぽを向いたまま。調教師の必死の説得?で、やっとめんどうくさそうに“お手”をしたが、今度はその手を受けた京マチ子、重さに耐えかねてころびそうになり、すっかりジャッキーのあしらいにおびえてしまった。
ジャッキーの散歩係として登場する天知茂、そんな京のようすを見て「イヌってやつは扱い方によるんですよ。ぼくのやり方を見てごらんなさい」とジャッキーのくさりを持ったまではよかったが、押しても引いても動かず、出るのは天知の汗ばかり。
こんな調子では、6回分(9月9日まで放送)の撮影がもつかどうか――スタッフはやきもきしている。
(以上、1969年7月29日付読売新聞より引用)
*放映リストは
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*シリアス連ドラ「さすらい」や小平太さん@ああ忠臣蔵と同時期に演じていた犬の散歩係。いい息抜き?になっていたのかもしれない。
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TVドラマ(現代劇)::その他(シリーズ) | 10:47 PM | comments (x) | trackback (x) |