男ならやってみな(1964年・S39・6月20日OA)NTV 21:30-22:30
【名誉欲に駆られた議員さん】
田口竹男の戯曲「文化議員」のテレビドラマ化(脚本・柳沢類寿)。名誉欲にとりつかれた地方議員の生活をユーモラスに描くもので、天知茂と長門勇が初顔合わせする。
泡田市で映画館、ストリップ劇場を経営する羽野(長門)が市議会議員に立候補したのは何とかして町に自分の銅像をたてたいという願いからだ。そして市立の文化会館建設という公約が功を奏したのか、羽野は最高点で当選した。しかし選挙に使った金のことで苦しい立場になった。穴山(天知)という新聞記者が現れたのはそんなときで、その穴山によって羽野の危機は救われた。しかも秘書になった穴山の活躍で羽野の人気は上昇の一途をたどるが――。
出演はほかに角梨枝子、清川玉枝、江見俊太郎、野口ふみえ、小林裕子ら。
【写真キャプション】ストリップ劇場で市議会議員の羽野(長門勇)と新聞記者の穴山(天知茂)
(夕刊あらすじ)
劇場経営の羽野は市議当選いらい人気は上がる一方。彼は市に自分の銅像が建つのが念願だ。
(以上、朝日新聞縮刷版より引用)
*長門さんとはこれで意気投合したのか、初舞台(「道場破り」)や映画(「いも侍」)などでも仲良く共演している。
*掲載写真の雰囲気が意外にとても良く似ていたので、もしかしたら穴山が羽野になりきるようになって、最後は出し抜いて自分の銅像をちゃっかり建てる、ってな話なのかもしれない(あくまで想像)
※(2009.9.2追加)朝日新聞大阪版あらすじ:
ストリップ劇場の経営者、羽野玄三(長門勇)は、自分の銅像を建てたい一念から市会議員になり人気もあがる一方だったが、そんなとき彼の参謀で秘書をしている穴山(天知茂)が東京へ帰ると言い出した…。地方議員の名誉欲をユーモラスに描く。ほかに小林裕子ら。
(週刊TVガイド 1964年6月20日号より引用)
【天知と長門 初の顔合わせ】
戦後間もなく田口竹男が“劇作”に発表、俳優座が青山杉作の演出で舞台にのせた戯曲「文化議員」を、このところテレビ界の人気をさらっている天知茂、長門勇の初顔合わせで送る。また水原弘の歌う「男ならやってみな」をバックに流して、コメディー風なムードを出そうというもの。
羽野玄三の夢は自分の銅像を建てること。人は成り上がり者の玄三をストリップの親方だのキャバレーのボス、活動屋のおやじといった。だが、いまは違う。なにしろ、初めての選挙に、一大文化都市建設を公約にして最高点で当選した市会議員様だ。ある日、羽野興行事務所に、太陽新聞泡田通信部の穴山がたずねてきた。彼は自分を秘書にしてくれれば、玄三の夢である銅像建設にひと役かうとなかなか鼻息があらい。玄三はこの強引な男を使ってみようと、現在の秘書、矢木をしりぞけ穴山をその席につかせる。かつては東京本社の政治部で、国会詰めを5年もした穴山のこと政治のかけひきは心得たもの。やがて、玄三は穴山の指図通り、羽野興行のドル箱である海岸遊園地を市へ無償で寄付し、名実ともに有力者となる…。
原作:田口竹男、脚本:柳沢類寿、演出:河野和平
配役:穴山(天知茂)、羽野(長門勇)、仙子(角梨枝子)、ギン(清川玉枝)、実太郎(江見俊太郎)、良子(野口ふみえ)、白鳥弓子(小林裕子)、矢木(直木みつ男)
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TVドラマ(現代劇)::その他(単発など) | 09:43 PM | comments (x) | trackback (x) |