2006,07,02, Sunday
「高倉キャップを消せ!」(1966年・S41年・7月15日OA)
高倉キャップ(宇津井健)以下ガードマンの面々が警備している会社・ナニワ産業の周辺を、黒い背広&サングラスのヤーさんスタイルの胡散臭い男がうろついていた。彼はムショ帰りの佐野(通称ジョー:天知茂)。バーテンだった弟・清二の事故死がナニワ産業によって仕組まれたものだと疑う彼は、弟が働いていたクラブにドラマーとして潜入、証拠を掴もうとするのだが…。 ジョーは復讐に燃える孤高の嵐を呼ぶ男(ドラム・ソロは吹き替えだったようだが、顔では立派になりきっていた)。サングラス姿もドラマー姿もやたらとカッコいいのだが、周りの言葉にコロッと騙されていいように使われる、ちょっと単細胞なヤツだ(天っちゃんが眉根のクレバスを深めて必死になる分、余計に微笑ましくなるというか)。とにかくナニワ産業の社長(戸浦六宏)が悪いと信じ込まされ、彼を襲おうとするもガードマンたちに阻まれ、邪魔するんならオマエからやってやる!と高倉キャップに宣戦布告。 顔はひたすら物騒なので部下たちは警戒するが、高倉キャップだけは初めから「あれでなかなか可愛いじゃないか」などと、付き合いが長くなければ到底言えないようなセリフを口にしてジョーを擁護、狙撃されかけた時も、彼の仕業ではないと言い切る信頼ぶりを見せていた。ラスト、何もかもうまく収まってから「オレはオマエが好きだ。友達になろう!」とか言っちゃう宇津井氏の(いつもの)一本気な愛情表現にたじたじしながら、一発アゴにパンチをくらわせる天っちゃんがいい味出していた(またお返しに一本背負いをくらって大げさに倒れてやるあたりもナイス友情)。 放映は1966年(S41)7月。前年は「孤独の賭け」や「ミスターシャネル」などのTV番組(どっちもすごく観たい!)で主役を張っていたとはいえ、やくざ映画で死にまくっていた頃でもあり、色んな意味でどっちに転ぶか判らないきわどさのようなものが独特の魅力を醸し出している天っちゃん35歳だった。 *そういえば「泣いてたまるか」も同時期だが・・・雰囲気が全然違うからビックリだ!
| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=481 |
| TVドラマ(現代劇)::ザ・ガードマン | 08:14 PM | comments (x) | trackback (x) | |