2006,06,25, Sunday
「十六文からす堂2」~初夜は死の匂い~ (1983年・S58)
お紺さん(浅茅陽子)との祝言を夜に控えたからす堂(天知茂)。仕事帰りに弟のいる本家へ寄り、新婦のお紺さん他お仲間が待つ長屋に急ぎ戻ろうとしたところ、複数の浪人たちに襲われる若い男女に遭遇した。襲った連中は、昼間からす堂の元へ来ていた兇悪な人相の男たち(主役に匹敵するコワモテ・山本昌平ら)。若侍(高岡健二)は肩を切られて川へ転落、女は駆けつけたからす堂の胸の中で「オオツ・・・」と呟き絶命してしまう。 番屋へ届けたからす堂先生だが、「女を殺したのはからす堂」などと書かれた文が投げ込まれたりして、なかなか返してもらえない。一方、待ちぼうけを喰らったお紺さんの元へ、川へ落ちた瀕死の若侍が転がり込んできた。傷のショックで記憶を失くしてしまったという男だったが、番屋で女の死体に対面したときの表情の揺れをからす堂は不審に思う。そんな折、タイミングよく大津屋(久米明)と名乗る男から観相の依頼を受けたことで、事件の真相が明らかになった。 若侍・光一郎は亀山藩主の長子なのだが、家老の鮫島(高橋長英)が自らの妹である今の正室の幼子・光三郎を推していることから藩内の意見が割れ、やがて命を狙われるようになった。光一郎を慕う峰村はひとまず実家の大津屋へ光一郎を匿おうと、手だれの部下・おはるを付けて密かに屋敷を抜けさせたのだった。 戻りたくないと言う光一郎を説得し、からす堂は屋敷に向かった。 死相が表れている家老。藩主不在というのに、艶やかな色気を醸す正室。 そして、隠居の身という、藩主の弟(内藤武敏)にも死相が・・・。 光一郎を襲った連中の雇い主・「首筋に痣のある男」の正体は? 事件の本当の黒幕は誰なのか? 前回よりミステリ仕立てで、からす堂先生以下長屋の皆さんたちが協力して真相に迫っていく様子がテンポ良く描かれていた。からす堂先生の、静から動への変化がこれまた素晴らしい。冷静な推理力を働かせる前半、びしぃっ!とキマった(今回は槍までぶんぶん振り回す)立ち回りを披露してくれる後半、それからもちろん、お紺ねえさんとの微笑ましいやりとり。どこをきっても魅力満載だ(褒めすぎか)。 *高橋長英氏の迫真の毒殺演技(ネタバレ)がすごかった・・・その前に同じ場所でお茶点ててもらって飲んでたからす堂先生がああならなくてよかった(そりゃ主役だから) *首筋に痣のある男、意味深に顔を隠しているようなので誰なのかと期待したら・・・「どうりでまだ見てないと思ったよ!」な人だった(すみませんゾル大佐←またネタバレ)
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| TVドラマ(時代劇)::十六文からす堂 | 12:40 AM | comments (x) | trackback (x) | |