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大忠臣蔵 #20
「哀しき士情」(1971年・S46・5月18日OA)

上杉十五万石が何より大事な家老・千坂兵部(丹波哲郎)は、殿さまがパパ(=上野介)の加勢をしてとばっちりを喰らうことを恐れており、赤穂浪士が討ち入ってきたときにすぐ勝敗がついて自分ちの殿さまが出陣しなくて済むよう、片腕・大須賀(睦五郎)に命じてわざとヘタレな連中を吉良邸へ赴かせた。何も疑わずに彼らを受け入れる上野介(市川中車)だったが、吉良家一のコワモテ、じゃなくて手だれの清水一学(おそらく吉良家一のハデ衿の持ち主:天知茂)だけは彼らの力量不足を見抜いていた(大須賀と二刀流で渡りあうカッコいいシーン有)。

一方、吉良邸の図面が欲しい赤穂サイドは屋敷にスパイを送り込まんと画策、高田郡兵衛(田村高広)の妹・おその(真屋順子)が兄に強引に乞われてその任に当たる。さっそく上野介に気に入られた彼女だが、図面をしたためているところを大須賀に見とがめられた。しかしその窮地をさりげなく救ってくれたのは誰あろう一学さん。邪魔されてムカついた大須賀は手下と共に無謀にも一学さんに夜討をかけようとするものの、「フッ、わざわざ腕の無いところを見せにきたのか」と不敵に笑われた挙句あっという間(カメラ早回し)にノされてしまった。

しかしムカついたのは一学さんもだったようで、その足で上杉邸へ向かい、兵部に真意を問う。兵部はそれに直接答えず、一学さんと堀部安兵衛(渡哲也)の義兄弟の証=脇差を手にとる。
――お主はその刀で義兄弟の志を阻むのか。
そう問われてちょっと黙りこむ一学さんに、わしは内蔵助の志を阻もうとは思っていない、すべては上杉十五万石のためなのだと兵部は重々しく自らの士道を説く。その勢いに圧されたのか、一学さんは「それではせいぜい仲良くやることにしましょう」とあっさり帰っていった(新東宝対決はやはり丹波さんの勝ちらしい)。

おそのの素性が吉良家御用達の三州屋(清水元)にバレそうになり、亭主・弥助(田村亮)は自らの命と引き換えにして三州屋に秘密を守るよう懇願。事情を聞いたおそのは吉良邸から弥助の亡骸を弔いに向かうが、後をつけてきた人物がいた。探偵の虫が騒いだ一学さんである。 内蔵助(三船敏郎)と共に墓地にいた安兵衛は義兄弟の姿に驚き、吉良にチクられては大変とばかりに刀を抜いて対峙する。だが一学さんは「相変わらず気が早いな安兵衛」と動じず(その気の早さで前回は帰参させられたわけだからして)、一学さんに刀を交える意思がないことを見てとった内蔵助も安兵衛を諌めた。かくして大物にさりげなくナイスガイぶりをアピールした一学さんは、沈黙を守ることを誓って余裕の背中を向けて去ってゆくのだった。

*しかしおそのさんは次回、上野介に慰みものにされて自害してしまうそうである。きっと一学さんが呑気に構えていたせいだろう(っていうか、お次の出演は#39までないのだから仕方がない)。

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| TVドラマ(時代劇)::大忠臣蔵 | 11:42 PM | comments (x) | trackback (x) |
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