2006,06,11, Sunday
「恋慕娘無残」(1973年・S48・12月1日OA)
襲い来る「陰」たちに目をやられたゲン(天知茂)は獣の罠に掛かり、気が付くと関所の牢屋にいた。とある重罪人を捕まえんがため、不審者は手当たり次第に牢に放り込まれていたのだ。どこからか逃げてきたらしい女、駆け落ちカップルらと脱出を試たゲンだが、最初に逃亡を提案したはずの女が叫ぶ。「牢破りです!」 混乱に乗じてひとり裏口から逃げた女をゲンは追う。他人を犠牲にしてまで生き延びたいのかと詰るゲンに対し、人は所詮ひとり、逃げ延びられなかったほうが悪いのだと言い返す女・阿茶(二本柳敏恵)。彼女こそが、藩と陰公方の駆け引きの犠牲となった貿易商・平戸屋の生き残りで、証拠となる海上通行証を持ったまま姿をくらまし双方から追われている‘重罪人'だった。 元使用人・権爺と合流した阿茶は、牢に隠してきた通行証を権爺に頼むが、彼は途中で「陰」の一員に殺された。家族を陥れた者への阿茶の激しい憎悪の心に惹かれたゲンは、彼女と共に牢に引き返す。「陰」や公儀が入り乱れるなか、関所小屋は爆発、なにもかもが燃えてしまった。遠いルソンの海を想いながら、阿茶はゲンの腕の中で息絶えた。 *身体を差し出すから命は助けてくれ、と地面に横たわった阿茶の胸元に手を差し込んだだけで「おぬし、生娘だな」と言い放つゲン、いろいろ学習したんだな。 *しかし、目に良いからと権爺が差し出したお茶(実は痺れ薬入り)を大人しくこくんと飲んでぱったり倒れるあたり、ちっとは疑わなきゃ死ぬよ!(そこがピュアで良いとはいえ) *ラストはお姫様抱っこ。河原なので足元が少々危なっかしそうだった。 *脚本:小山内美江子
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| TVドラマ(時代劇)::無宿侍 | 12:24 AM | comments (x) | trackback (x) | |