2007,11,30, Friday
#89「兇悪の倒産」(1975年・S50・6月19日OA)
働き者のおはな婆さん(村瀬幸子)は、たった一人の肉親である可愛い孫の昌一(大森久綱)の初出勤を祝って大張りきり。ところがうかない顔の昌一は当日になって打ち明ける。「採用取り消しになっちゃったんだよお」 その夜、就職先だったはずの番城電機は炎に包まれた。 現場でおはな婆さんが目撃されたことから、所轄の弾三郎刑事(北島三郎)が聞き込みに。孫の就職先を必死に探すおはな婆さんの姿に打たれ、彼女が犯人であるはずがないと思いたい彼に部長刑事(会田より派手なスーツのディック・ミネ)から朗報が入る。出火の原因は時限爆弾によるものだったのだ。 ところが、中学生レベルのその爆破装置を作った容疑者として、孫の昌一が連行されたと知りびっくり仰天。しかも逮捕したのがあの会田(天知茂)だというので、サブちゃんは早速特捜部へ殴り込み、じゃなくて怒鳴り込みに行く。 会田たちはこの事件を、番城電機のパテントを所有する暴力金融の仕業だと睨んでいた。事実、自らは手を汚さずにひと儲けを企む金融会社社長・田代(北原義郎)は番城電機の人事課長・道原(佐原健二)を手なづけ、採用を取り消されて会社に恨みを持つ者の中から実行犯を選ばせていた。 だが肝心の昌一ががんとして口を割らないため、会田はおはな婆さんに接触。「頼むから昌一逮捕のことは婆さんには言わないでやってくれ!」とサブちゃんからさんざん頼まれたにも関わらず家に出向いておはな婆さんに真実を告げる会田に鼻の穴をふくらませるサブちゃん。しかし婆さんは昌一ではなく自分が道原の言葉に乗じて火をつけたと告白(結局ふたりで火をつけていたことが判明)、そこに道原と田代をつなぐ糸が見えた。 田代の子分(傷メイク付き)に扮した右田(左とん平)&四方(葉山良二)コンビに牢屋で脅された道原はあっさり田代の関与を認め、キレたサブちゃんが大暴れして(会田がさせて)一網打尽。一時は自殺を図ったものの、サブちゃんに激励されたおはな婆さんは昌一の帰りを待って頑張ることを誓うのだった(昭和ブルースは1番) *サブちゃんが出てくると会田が一歩引いたセンパイ的な態度を取るので(出番的にも一歩引いているのか?)少々物足りないような気がする。とはいえ二人の掛け合いは面白い。
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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 03:15 PM | comments (x) | trackback (x) | |